2024年4月13日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.2』にて、SB日本フェザー級4位・内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM)とオープンフィンガーグローブマッチ61.0kg契約エキスパートクラス特別ルール3分3R延長無制限Rで対戦する山浦俊一(新興ムエタイジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
山浦はNJKFを主戦場にし、NJKFスーパーフェザー級とWBCムエタイ日本スーパーフェザー級のタイトルを獲得している二冠王。当初はSB日本スーパーフェザー級1位・手塚翔太との対戦が決まっていたが、手塚がふくらはぎの筋断裂により欠場。代わって内藤と対戦することになった。
内藤3兄弟の長男・凌太は3月10日のヤングシーザー杯に出場したばかりで、一階級上のスーパーフェザー級での試合となるものの、「自分がやらせてください!」と名乗りを挙げたことでこの一戦が決定したという。
いつも以上にガツガツ攻めて感触を確かめたい
――SB初参戦ということで、これまでの格闘技のキャリアから教えてください。
「11歳の時に谷山ジムでキックボクシングを始め、当時はすでに城戸康裕さん、駿太さん、谷山俊樹さんはプロで活躍されていました。その後、谷山ジムを辞めてお父さん、弟の翔と一緒に練習してフリーという形で試合に出ていました。アマチュア大会の『WINDY SUPER FIGHT』に出たところ、B-FAMILY NEOの大田原光俊代表に声を掛けていただき中学3年からお世話になり、ジムに住み込みで練習していました」
――アマチュアでは何戦ぐらいしてますか?
「50戦ぐらいしてますね。そして、中学3年生の11月にB-FAMILY NEO主催大会でプロデビューしました。中学を卒業して高校に進学せず仕事もしないで1年ぐらいは親の支援を受けながらジムにいたのですが、仕事をしないといけないなと思い地元の海老名に戻りました。東京に通うのは難しく練習場所がなかったので格闘技を辞めざるを得ない状況になり引退しました」
――2017年に5年ぶりに復帰を決意したのはどういう理由からですか?
「辞めている間も格闘技の情報を見ていた時に、『WINDY SUPER FIGHT』の同じリングに上がっていた同世代の那須川天心や武居由樹、平本蓮が活躍して有名になっている姿を見て、ずっと悔しい気持ちがありました。その辞めている期間に、僕は結婚して子供ができた時に『子供の前でカッコいい姿を見せたい』と思って復帰を決意し、近所の新興ムエタイジムで面倒を見てもらうことになりNJKFのリングで復帰しました」
――今回SB初参戦となりましたが、SBにはどういうイメージがありましたか。
「海人選手、笠原兄弟と強い選手が多い印象があります。まさか自分がSBのリングに上がるとは思いませんでしたね。最初に武田幸三会長から「SBとの対抗戦やるか!?」と言われたので「一発目でいきます」と即答しました。自分がやってきたルールとは違いますけど、いつもやっていることに投げ技や立ち関節が加わるぐらいで、K-1のような組み技やキャッチが禁止ではないので特に問題はないです」
――SBルール対策用にどういう練習をしていますか。
「投げ技を練習してそこにこだわった戦いをしてもダメだと思いますし、タイ人がSBのリングでムエタイスタイルを貫くように自分も自分のスタイルで戦いたいと思います。ちなみに昨年11月のSB後楽園大会に出たうちのジムのテーパプットからは山田虎矢太選手に投げ技でシュートポイントを取られているので『投げ技に気を付けて』と言われているので、そこは注意したいと思います」
――対戦相手は手塚翔太選手から内藤凌太選手に変更したことに関してはどういう心境でしょう。
「それは残念でしたが、試合が中止になるよるよりかはましかなと。せっかくいただいたチャンスなので、相手が変わってもインパクトの残る勝ち方をすれば、いずれ手塚選手と試合ができると思っています。会見では手塚選手から「フルボッコにします」と挑発されましたが、全然負ける気はしなかったので好きに言っとていて、という感じでしたね(笑)。でもあれだけ挑発されたので、手塚選手が怪我が治ったらNJKFのリングに上がってもらってもいいですし、ぜひ決着付けましょう」
――内藤選手に対してはどういう印象がありますか。
「内藤選手のことは名前しか知らず、映像を軽く見たところ、怖い選手ではないなと。僕は相手の研究が苦手なので、基本的に相手の映像は1、2回しか見なく、どっち構えか、パンチ主体なのか蹴り主体の選手かを知るぐらいです。下手に研究して試合でそれが上手くいかないと、試合中にどうしようと焦ってしまうので、そうなるぐらいだったら自分のスタイルで戦えればいいやと思っています」
――どういう試合をしたいですか?
「僕はOFGでの試合が初めて、OFGでの試合となるとONEにも出たい気持ちがあり、SBでの経験は大事なものになるのでいつも以上にガツガツ攻めて感触を確かめたいと思います。ここ最近はパンチを強化しているので次の試合でどう出せるか、自分でも凄く楽しみです」
――団体の看板を背負って出ますか?
「そうですね。NJKFはレベルの高い選手が多いと思うので、この試合で圧倒的な差を見せ付けてNJKFは日本一の団体というのも見せたいと思います。SBファンは僕の試合を見るのが初めてだと思いますが、物凄い試合になるので僕の名前を憶えてください」