▼第8試合 初代Krushミドル級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
判定2-0 ※30-29、30-30、30-29
×YOHAN(T.K.F)
※神保が決勝へ進出。
神保はK-1アマチュアを経て2015年6月にKrushでプロデビュー。2019年6月にはKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦した。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に抜擢されたが、1回戦敗退。2021年3月より-75kgの階級設立をアピールして体重を上げると6連勝。しかし2023年6月の「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」では1回戦敗退。戦績は15勝(8KO)8敗1分。
YOHANは17歳で総合格闘技ジムに入門し、立ち技格闘技の道へ進む。デビュー当初はスーパー・ウェルター級だったが、のちにクルーザー級に転向。初代KROSS×OVERクルーザー級王者となる。2022年からは-75kgを主戦場に戦い、9月にダニロ・ザノリニに敗れるとルーツである韓国で修行を積んでいたという。2023年12月の『NARIAGARI』で平山迅との対戦が組まれていたが、平山の欠場で試合が中止となり、今回が1年半ぶりの復帰戦。戦績は8勝(1KO)6敗2分。
1R、両者ローの蹴り合いからスタート。YOHANは右カーフを狙い撃ちにし、右ミドル、神保が前へ出てくるところへテンカオを突き刺す。蹴り主体の攻撃に神保はなかなか入れないが、中盤からは左ミドルと左三日月を当てていく。
2R、YOHANが右カーフを連発し、神保の足が流れ始める。YOHANは右カーフからの右顔面前蹴りも繰り出し蹴り技でペースを握ったかに見えたが、神保は右ボディストレート&左ボディ、そして左ミドルでボディをしつこく攻めていく。さらにYOHANの右カーフをスネでブロックするとYOHANは右カーフを蹴らなくなった。
3R、神保は距離を詰めての超接近戦で左右ボディと左右ショートフック。YOHANもその距離で左右フックを繰り出すが、神保の方が回転が速く的確。YOHANは手数が減り、神保に寄り掛かるような姿で消耗が激しい。
接戦となったが最後は神保が超接近戦でわずかに差を付け、判定勝ちで決勝進出を決めた。
神保は「久々の試合でYOHANは普通にチングンなので練習したこともあってマススパーみたいな最悪の展開になってしまった。決勝は絶対KOなんで身に来てください」と、試合内容を反省しながらも決勝はKO決着を予告。
先に決勝進出を決めていたブハリ亜輝留もリングに上がり、「僕はプロ無敗で初めて負けた相手が神保選手で。今まで2回巻けているんですが、そのうちの1人にはリベンジしていて残りは1人なので、僕にとって神保選手はリベンジしないといけない相手で、K-1の厳しさを教えてくれた尊敬すべき相手なので、その相手に勝ってベルトを巻く」と、この試合に懸ける想いを語った。