MMA
インタビュー

【RIZIN】殊勲の勝利・久保優太「カーフをカットして“ブッ壊したぞ”って」「フェザー級で一番打撃力のあるケラモフ選手と、GLORY・K-1王者だった僕がやったら面白くないですか」×高橋遼伍「“RIZINの洗礼”を受けた」

2024/03/26 12:03
 2024年3月23日(土)兵庫・神戸ワールド記念ホールで開催された『RIZIN LANDMARK 9』の第4試合・フェザー級(66.0kg)で、元K-1&GLORY王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)が、ONEから初参戦の高橋遼伍(KRAZY BEE)にスプリット判定勝ち。「次は元王者クラスと」と、ヴガール・ケラモフを相手に指名した。  試合は、元修斗元環太平洋フェザー級王者にして、ONE Championshipでも活躍した実力者・高橋に対し、ストライカーからBRAVEやFIGHTER’S FLOWで組み技を磨いてきた久保が、喧嘩四つからの高橋のアウト・インカーフキックを、アップライトの構えでチェック。高橋の蹴り足にダメージを与えて蹴りを止めさせると、組みに対しても首相撲を活かしたテイクダウンディフェンスで応戦。スタンドで三日月蹴りやミドルキックで優位に立ち、大晦日の安保瑠輝也戦での一本勝ちに続く4連勝をマークした。  試合後、久保は高橋が得意とする外・内のカーフキックを、相手にダメージを与える硬いスネやヒザでカットしたことについて、「“ブッ壊したぞ”って。僕のスネって“電信柱”なんですよ。めちゃくちゃ硬くて、いくらローが強い選手でも、今までK-1ファイターでもいましたけど、僕がカットするとみんな嫌がってロー蹴ってこないです。試合中に『僕にはカーフ効かないよ』って言いました」と、組みを強化したうえでの立ち技技術が活きていると語った。  また、これまで苦しんで来たテイクダウンを、今回はMMA首相撲でディフェンスした組み手について、「僕が他のK-1ファイター出身の選手と違うのは、ムエタイがベースのNJKFでやっていてタイでも試合していて、首相撲が出来ること。BRAVEでも宮田代表から『久保くんは首相撲で対抗しなさい』と常々言われていて、その形がやっと出来て来た」と独自のムエタイMMAが奏功したことを明かしている。  最後は、次戦で前フェザー級王者のヴガール・ケラモフを指名。 「格闘家の人たちが事前予想で、みんな僕が絶対負ける、と評価していたんですけど、僕が高橋選手に勝ったということは本当にトップクラスに挑戦出来ることを証明したと思う。RIZINフェザー級で一番打撃力のあるケラモフ選手と、GLORY・K-1のチャンピオンだった僕がやったら面白くないですか。その発言権は正直得たと思っている。僕はイロモノ扱いされがちで、自分自身に原因があるけど、ただ今回高橋選手に勝ったことで、本格派というか、周りの評価は変わるんじゃないか」と、強力なフィジカルと打撃・組み力を持つ元王者に挑戦したい、とした。  一方、敗れた高橋は、久保について「すごくカーフキックに敏感に反応してたし、“これ、蹴り続けると自分が不利益を被るな”と思って。タックルに行くのがプランなのに足が壊れていたら話にならないので、カーフ蹴るのを2Rから止めたんです。ディフェンスが上手かった。それにタックルも研究されていた。タックル入っても前腕でフレーム張って首掴んでヒザ蹴り打ってくるのでタックルに入りにくかった。ディフェンスが上手かった」と進化を称え、「もっと泥臭く、生き様勝負をしていくしかない」と再起を誓っている。 [nextpage] 久保「やっとこの形が出来てきたかなって」 ──試合後の率直な感想をお聞かせください。 「いやあ……そうですね。この約1カ月半、本当にやっぱ高橋遼伍選手を乗り越えるために最初は周りから、(勝算は)2割・3割くらい、もっとないというくらい『勝てないから止めておけ』と言われましたけど、記者会見でも言ったとおり、僕はこの1カ半、『絶対強くなってこの日を迎える』とみんなにも言ったんで。どうですか? 強くなってたでしょ、ハッハッハ!」 ──判定結果が割れて、聞いているときは何を考えて、どんな思いだったのでしょうか。 「セコンドからは『絶対勝ったぞ』と言われていたので『勝った、勝った』と思っていたら相手に1票入ったときは『あれ?』って。僕も勝ったかなと思ってたんですけど(笑)。いや、なんかびっくりしちゃって、どきどきして“ヤベ!”って、負けたらどうしようっていうそういう焦りというか、“お願い!”という感じでした。“マジか!”と思って。難しいですね。  ジャッジペーパーを見たら、ダメージ、アグレッシブネス、ジェネラルシップのなかで、ひとりジャッジの方がアグレッシブネスを相手に評価を入れていたので、1票入っていたということですが、びっくりして、もっと3R効いたとき攻めなきゃいけなかったかなと焦っちゃいました。  そのアグレッシブネスの部分、1Rのテイクダウンとか最後バック取られてケージ際に僕は一生懸命逃げて練習通りいったのですけど、ああいうアグレッシブなところが評価されたのかな、僕は結構ボディを効かせようと自分はやっていたつもりだったので。ただまあ、僕が距離感だったり、ペースの掌握だったりとか、打撃はジャブ、ミドル、三日月蹴り、ストレートという感じで打撃の展開を僕が掌握してたかな? とは思っていました」 ──ご自身としては戦っているなかで勝っているという確信は常に持っていたのでしょうか。あるいはどこかで行けると? 「いま言ったように、1R目は様子見っていうか、作戦として、1Rはやっぱり強いというのは分かっていたので、そこをこうどう防ぐかをやっていて、2R、3Rは僕がペースを掌握したというか、ボディを効かせて、自分の距離でペースを掌握したっていう実感があったので、そういう感じでした。2R、3Rで僕が勝っているなという感じでした」 ──対戦相手の高橋選手の印象は、戦う前と実際に戦ってみてからでは違うところはありましたか? 「本当に対戦決まったときから映像を見て。高橋選手のことは、ONEで見ていて知っていたので、日本人でONEで活躍している選手だなというくらいの印象だったんですけど。実際に試合が決まって研究して高橋選手を見ていたら、前々日の記者会見でも言ったのですけど、“見れば見るほど強いな”と思って。打撃もできるし組みもできるし本当にコンプリートファイターだとは分かっていたので。まあ、ただ僕自身が成長すれば絶対勝てると、僕は自分を信じて頑張ったので。そうですね、練習通り遂行しようと思っていました」 ──高橋選手の組みに対して、顔を押してフレームを作ってテイクダウンを防ぎ、首相撲ヒザに繋いだ形は、今回練習してきた成果なのですか? 「そうですね。もう、僕が他のK-1ファイター出身の選手と違うのは、僕って、もともとNJKFというムエタイがベースの団体でやっていて、タイでも試合していて、首相撲が出来るんですよ。なので、やっぱり、BRAVE行っているときからずっと宮田代表からも、今からレスリングを(やるにあたって)、もちろんレスリングを純粋にやるときありますけど、『久保くんは首相撲で対抗しなさい』と常々言われていて、その形がやっと、こうやってこのMMAを──何戦でしたっけ? シバター戦はカウントに入れていいんでしょうか? 非公式試合になっていたり入っていることもあって、僕の口からは何とも、僕が迷惑かけて言える口じゃないんですけど──あのカウントが無かったとしたら、1、2、3、4、5戦目か。やっとこの形が出来てきたかなって」 ──サウスポー構え同士で、高橋選手はスイッチしての左カーフ、そしてインローでインカーフも狙ってきました。効いてはいなかったでしょうか。 「高橋選手の得意な蹴りですね。僕はまあ腐ってもGLORYとK-1でチャンピオンになった男ですからね。僕に打撃は効かせられませんよ。ただ、さすが高橋選手は上手いので、タックル行くふりして右バン! バン! って左右のストレート、フックを当てられたので、やっぱ上手いというか効いたので、今後ああいうのは修正していきたい研究材料になりましたね」 ──相手のローに指を差したのは、蹴りを「チェック、カットできているぞ」というアピールでしたか。 「はい。“ブッ壊したぞ”って。僕のスネって多分、対戦相手やったことがある人なら分かりますが、“電信柱”なんですよ(笑)。めちゃくちゃ硬くて、いくらローが強い選手でも、今までK-1ファイターでもいましたけど、僕がカットするとみんな嫌がってロー蹴ってこないです。僕のそういうブロック技術って結構高いっていうか、普段自分ではそういう技術レベルを上げる練習を昔から、小っちゃい頃からやっているので、だから高橋選手にカーフ蹴られたとしても何回かカットすれば、ブロックして『自爆したろ?』と指差して。『研究したな?』と高橋選手が言うので『僕にはカーフ効かないよ』って言いました(笑)」 ──高橋選手がもう右カーフ、右インローを出せない、出してこないなと、試合中に思ったのはいつですか? 「何回かカットしたときに、“あっ、ブッ壊れたな”って。カクっと痛めた素振りをしたときに、“蹴ってきたらもっとブッ壊してやるぞという気持ちで、別に出せないぞとは思わなかったですね。いつ来られても“また迎撃してあげるぞ”というスタンスで、なおかつ自分はとにかくボディを効かせてハイキックを狙うという戦略で、あとジャブとで。入ってきたらカウンターという戦略でした」 ──最初に相手がガクっときた、足を痛めたのはどのくらいでしたか? 「僕が指差して、“効いたろ?”って言ったときとか。あのあたりから感触がありました」 ──「次は元王者クラスと」という発言がありました。牛久絢太郎選手はバンタム級に転向しており、ほかには斎藤裕選手、クレベル・コイケ選手、ヴガール・ケラモフ選手となりますが、特に対戦したいのは? 「やっぱケラモフ選手とやりたいですよね。だってRIZINで一番打撃力あるって言ったらケラモフ選手じゃないですか。RIZINフェザー級で一番打撃力のあるケラモフ選手と、GLORY・K-1のチャンピオンだった僕がやったら面白くないですか。僕はそこ勝つために、本当に『この高橋選手を乗り越えたらRIZINのトップ選手とやらせてくれ』という発言権は正直得たと思っているんですよ。僕はイロモノ扱いというか、そういうふうにどちらかというと見られがちだと思うけど、それは自分自身に原因があるけど、ただ今回高橋選手に勝ったことで、本格派というか、周りの評価は変わるんじゃないかと」 ──今後の目標や展望を教えていただけますか。 「本当は僕はやっぱりKOしてマイクで会場で言いたかったのですけど、ギリ判定になってしまったので、会場では発言できなかったですけれど。本当に高橋選手には、みんな僕が絶対負けると格闘家の人たちが事前予想で評価していたんですけど、僕は高橋選手に勝ったということは自分も本当にトップクラスにこうやって、うん、まあ、挑戦するというか、自分はRIZINでチャンピオンになることを目標にK-1からこのMMAに来たので、次はちょっと本当に、たとえばRIZINの元チャンピオンとか、そういう選手とやらせてもらえないですかね? って。これはまあ、勝ったら絶対言いいたいなと思っていたのですが、ちょっとギリ判定だったので、会場では言えなかったのでこの場を借りて言わせてほしいです」 ──ところでサラさんはオーストラリアに行っていていないということでしたが、ケージサイドにいらっしゃいました。 「びっくりしました」 ──サプライズだったのですか? 「違うんです。僕、前々日会見で『心配だから電話する』と言いましたよね。それで電話したら来てくれたんです。しかも飛行機で15時間かけてオーストラリアから。またすぐ戻っちゃうらしいんですけど。『うわあ』って。どうしたんだろう、サラちゃん。本当に来てくれて夢のようで。本当に今回僕がトップ選手とやらせてもらうということで、僕がここで本当にトップ取れるか取れないか、今日はすごい分岐点で勝負だと思ったんです。だから本当に不安になっちゃって。(サラが会見場に到着し)あ! サラちゃん! 勝ったよサラちゃん!」 サラ サラちゃん参上! こんにちは! ──サラさん、久保選手の試合いかがでしたか。 サラ えっ、めっちゃおめでとう。いやちょっとさ、さっきめっちゃ怒ってたの知ってる? 久保 知らない。どうしたの? サラ 寝技の人と試合してたと思ってたの。 久保 え? どういうこと? サラ 相手は寝技の人だと思ってた。そしたら違った。 久保 全部できるからね。 サラ 強い人って知らなくて、それにKOじゃなく勝ったのが嫌だったんだけど、めっちゃ強い人だったんでしょ? いや、知らんかった。 久保 それで電話したんだよ。 サラ めっちゃただの素人だもんサラ。超恥ずかしいと思って。そのあとさ、試合が終わったあとにインタビュー受けたの。めっちゃ怒っちゃって『あの人に勝ったとしても嬉しくない』とか言っちゃったから、すごいそれは今年一番恥ずかしいことでした。だからめっちゃおめでとう。でもめっちゃKOはしてほしかった。素人目線。ちょっと話長くなっちゃった。 [nextpage] 高橋「もっと泥臭く捕まえにいくことが出来たはずなのに」 ──試合後の率直な感想を。 「ま、ちょっと受け容れがたいなというのが一番で。初RIZINで自分が試合したかった神戸で。やっぱり思い返すといろんな人に道を作ってきてもらってやっとこの日を迎えてやったのですが、そこの期待に応えられなかったのがキツいっスね。正直、久保選手に対して自分はイロモノのイメージがついていて“正直、久保に負けたら終わりやな”と常に頭のなかに入れていて、プレッシャーがすごいあって。やっぱり久保選手もすごい対策もしていたと思いますけど、シンプルに強かったですね。まあまあ、悔しいというのが一番最初の感想です」 ──判定結果にご自身は納得していますか? 「自分では“勝ったかな?”と正直思ったんですけど、判定で割れたときに、ONEの時からいつもスプリットで負け続けて“これは来たな”というのがよぎって、中途半端な試合をしている自分がやっぱり悪いので、もっと明確にポイント取らんとなというのは思うのですけど、ちょっと泥沼入っている感じがするので、どう抜け出すか……って感じですね(苦笑)」 ──久保選手に対して戦う前のイメージを今「イロモノ」とのことでした、そして実際に戦って対策されていることを感じたということでしたが、どういったところにそれを感じましたか? 「タックルのディフェンスとカーフキックもすごいディエンスしていて。右ミドル蹴ったときにもキャッチされてパンチを合わされたので、右ミドルとか蹴りたかったのですが良くないなと止めたんです。カーフは何発か当たってたから蹴ろうかなと思ったのですけど、しっかりカットされて1回バチンとヒザが当たって。ダメージとかないので蹴り続けると不利益があると思ったからカーフキックも止めて。かといって何か他に組み立てられるものがあったかというそうでもなく、ちょっと見合ってしまったなというのもあるし、やっぱり久保選手は首相撲が上手かったというのが一番あります。距離取るのとかもすごい上手いと思うし、シンプルに強かったですね」 ──初のRIZINの舞台の印象は? 「自分が待ち望んでいた通りのRIZINで、ここで勝つ・負けるで知名度や扱い方が全然違うと思うので。今日の負けで、“RIZINの洗礼”を受けたという感じで受け止めて、もっと成長できると確信しました。連敗が続いていますけどまだやれますね。それをこれからもRIZINに参戦したり、他の格闘技にも出て5連敗したら5連勝すればいいだけなので、カムバックしたところをみんなに見せたいです」 ──迷いもまだあると思いますが、現時点で最大の敗因は何だったと思いますか? 「やっぱり久保選手の打撃のリズムに合わせてしまったというのと、1Rちょっと“行けるかな?”と思ってしまって、プランとしてはタックル行って寝かせる練習をしていたのですけど、それがまったく試合で出なかったのは自分でも驚いています。“行けそうで行けない”みたいなのがずっと続いていて、そこは久保選手の距離の設定が上手かった気もしつつ、自分の覚悟が足りなていなかった気もするし。何か、綺麗に勝とうとしすぎているのかと思いました。もっと泥臭く捕まえにいくとか、そういうのがもっと自分は出来たはずなのにという、ちょっと後悔みたいなものが多少ありますね」 ──先ほども話に出ましたが首相撲でかなりコントロールされたのがありましたか? 「ああ、そうですね。タックル入るのですけど、前腕でフレーム張って首掴んでヒザ蹴り打ってくるというのがあって、そういうのでタックル入りにくかったりというのがあるし、タックルを研究してたな、という風には思います。自分もプランを立てていたけど、もうひとつ上のプランで、自分の見積もりよりだいぶディフェンスが上手かったというのがあります」 ──試合中の感触としては、判定に勝っているイメージを持って試合を出来ていたのでしょうか? 「2Rは取られたと思って、圧をかけられているのはよろしくないなと思いつつ、でも試合が終わったときは“勝ったかな、でも、うーん?”と思いつつ。まあそうですね、そういう試合をした自分が悪いですね」 ──RIZINの判定基準は事前に意識して臨みましたか? 「ルールミーティングでいろいろ聞いたりするんですけど、自分がユニファイドルールを見すぎて、1R、2R、3Rポイント取るような採点が頭のなかにずっと残っていて、アップデートしているつもりだったけど、多分できてないですね。1Rと3R取ったかな? と勝手に思ってふわっとしているので、ルールを理解するところからもうちょっと深掘りしないといけないですね」 ──久保選手はもK-1、GLORYなど立ち技キャリアがかなりある選手で、MMA転向後のキャリアは短いですが、立ち技のキャリアを感じましたか? 「そうですね、ファイトスタイル的にも久保選手の埋めるところってはっきりしているので、自分ももっと引き出しとか見せて圧倒する気だったですけど、今日はよくなかったですね。という(苦笑)。とくに言葉が出ることもなくって感じで」 ──ONEで活躍した高橋選手の戦いに期待するファンに「こんなもんじゃない」と、次にもっと実力を発揮したいでしょうか? 「やっぱり期待に応えるというか、期待を超えたいし、PRIDEとか見てきて格闘技に感動とか興奮もらってキャリアや人生があるから、見ている人に興奮や感動を返したいです。当時、格闘技からもらったものを。今みたいな中途半端な、ずっとスプリットで負けるので、自分のネジを外す必要があるとは毎回思いますね」 ──次はそういう試合を見せてもらえますか。 「そうです。泥臭く、自分にはインフルエンサーみたいな能力がないので、生き様勝負をしていくしかないので。ホンマにもう1回格闘技と向き合って考え直さないとなと思っています」 ──何度も「このままじゃ」という言葉が出ます。ONEの時も、ここで行っておけばと何度も言っていましたが、今日も「自分では」ということでしたが、セコンドはどういう指示をしていたのでしょうか。3Rはもっと早く仕掛けて然りだと見ているはずですが、どういう指示がインターバルの間にあったのですか? 「『前に出ろ、捕まえに行け』と、作戦は今の話と一緒ですが、そこで前に行かず捕まえに行けない自分に失望しているんですよ。毎回なんでそうなるのか、ちょっと自分では分からないですね。タックルを試合で行った数が少ないからなのか。そこがね、ちょっとやっぱりシビアなというか、自分のなかの深刻な問題やなというのはありますね」 ──久保選手は、「カーフ蹴られても自分のスネが硬いからこれ以上続けたらそっちが潰れると。俺にカーフは蹴れない」と。続けるとスネがイカれるという感覚で戦っていましたか? 「すごくカーフキックに敏感に反応してたし、そうですね。“これ、蹴り続けると自分が不利益を被るな”と思ったんですよ。タックル行くのがプランなのに足が壊れていたら話にならないので、自分はカーフ蹴るのを2Rから止めたんです。上手かったですね、ディフェンスは」 ──「3Rにわたりこうやる」ということは考えてながら試合はできていたのでしょうか? 「そうですね、ずっとどう入るかを見ながら距離の設定とかやってたんですけど、やっぱりその展開になった瞬間に自分が動けてなかったかなって思うんですよね。“今行ったら入るのに何故か入らない”みたいな。っていうのもあるし、難しいですね、試合は」 [nextpage] 『RIZIN LANDMARK 9』試合後コメント集 2024年3月23日(土)兵庫・神戸ワールド記念ホール※選手名から試合後インタビューにリンク ▼第12試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R〇ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)=70.85kg[1R 1分43秒 TKO] ※タオル投入×中村K太郎(UNITED GYM TOKYO)=70.8kg ▼第11試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R〇武田光司(BRAVE)=65.95kg ※試合後、病院直行[判定3-0]×萩原京平(SMOKER GYM)=66.0kg レフェリー:福田正人ジャッジ:松宮智生赤・武田[D0-0 A0-0 G20-0 /青・▲20]橋本 貴赤・武田[D0-0 A0-0 G20-0 /青・▲20]石川喬也赤・武田[D0-0 A0-0 G20-0 /青・▲20] ※1R、青・萩原、相手選手へのローブローの反則行為に対し、イエローカード(減点20) ▼第10試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R〇井上直樹(キルクリフFC)=60.9kg[判定3-0]×佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)=61.0kg レフェリー:豊永 稔ジャッジ:松宮智生赤・井上[D0-0 A0-0 G20-0]橋本 貴赤・井上[D0-0 A0-0 G20-0]石川喬也赤・井上[D0-0 A0-0 G20-0] ▼第9試合 RIZINスーパーアトム級(49.0kg)5分3R〇RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)48.85kg[判定3-0]×シン・ユリ(team GENIUS)=48.60kg レフェリー:福田正人ジャッジ:松宮智生赤・RENA[D0-0 A30-0 G20-0]橋本 貴赤・RENA[D0-0 A30-0 G20-0]石川喬也赤・RENA[D0-0 A30-0 G20-0] 【試合中止】 ▼第8試合 RIZINウェルター級(77.0kg)5分3R―イゴール・タナベ(セラヴィー)=80.25kg(※3.25kg超過)[試合中止]―ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)=76.8kg ※ケージ上で挨拶 ▼第7試合 RIZINフライ級(57.0kg)5分3R〇柴田“MONKEY”有哉(Team KIZUNA)=56.65kg[1R 1分45秒 ヒザ十字]×山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)=56.7kg ▼第6試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R〇金太郎(パンクラス大阪稲垣組)=61.0kg[判定3-0]×ダイキ・ライトイヤー(修斗ジム神戸)=60.95kg レフェリー:福田正人ジャッジ:松宮智生赤・金太郎 [D50-0 A30-0 G20-0 /赤・▲20]橋本 貴赤・金太郎 D50-0 A30-0 G20-0 /赤・▲20]石川喬也赤・金太郎 [D50-0 A30-0 G20-0 /赤・▲20] ▼第5試合 ヘビー級(120kg)5分3R〇貴賢神(フリー)=118.05kg[1R 2分58秒 TKO] ※左右ラッシュ×コーディー・ジェラベック(米国)=99.40kg ▼第4試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R〇久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)=65.90kg[判定2-1]×高橋遼伍(KRAZY BEE)=65.85kg レフェリー:長瀬達郎ジャッジ:松宮智生赤・久保[D0-0 A0-0 G20-0]豊永 稔赤・久保[D0-0 A30-0 G20-0]石川喬也青・高橋[D0-0 A0-30 G20-0] ▼第3試合 RIZIN KICKルール(74kg契約)3分3R〇ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)=73,85kg[2R 1分10秒 KO]※右ストレート×木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)=73.70kg ▼第2試合 キックボクシングルール 70kg 3分3R〇憂也(魁塾)=69.95kg[2R 2分55秒 KO] ※左アッパー×蛇鬼将矢(テツジム)=69.95kg ▼第1試合 フライ級(57.0kg)→61kg契約 5分3R〇中村優作(TEAM FAUST)=56.95kg[判定3-0]×アルマン・アシモフ(カザフスタン)=59.40kg(※2.4kg体重超過→減点50%) ▼オープニングファイト3 キックボクシングルール 53kg 3分3R×野田 蒼(月心会チーム侍)=53.0kg[2R 1分35秒 KO]※左フック〇上村雄音(BKジム)=52.95kg ▼オープニングファイト2 キックボクシングルール 57.5kg 3分3R〇松山 瞬(TEAM TEPPEN)57.45kg[3R 1分55秒 KO] ※右フック×櫻井 芯(team Fist)=57.35kg ▼オープニングファイト1 キックボクシングルール 56.5kg 3分3R〇赤平大治(VERTEX)=56.35kg[判定3-0]※29-28×2, 30-28×吉岡雄希(テツジム関西)=56.35kg
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