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【RWS JAPAN】元K-1王者パヤーフォンが初参戦、本来のムエタイルールで伊藤紗弥と激突!「KOするという強い気持ちを持って全力で戦いたい」(伊藤)

2024/03/25 15:03
 2024年4月14日(日)千葉・TIPSTAR DOME CHIBAにて開催される、ラジャダムナンワールドシリーズ(RWS)の第2回日本大会『RWS JAPAN』の記者会見が行われた。  アトム級(-46.26kg)で伊藤紗弥(尚武会)vs.初代K-1 WORLD GP女子アトム級王者パヤーフォン・バンチャメーク(タイ)が決定。  伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。  2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSA王座を新たに獲得。9月の『RWS』でモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムで初勝利、2024年1月の『TOP BRIGHTS』ではサネーガームとの再戦で返り討ち、そして2月のRWS JAPANではノンミンを2RでKOした。  パヤーフォンは20歳にして68勝(11KO)16敗1分の戦績を持つ、元WPMF世界女子ピン級王者。2017年11月に初来日するとムエタイの試合で3連勝。2019年10月にKrush初参戦でKrush女子アトム級王者・高梨knuckle美穂に挑戦し、延長戦の末に敗れたものの高梨を苦戦させた。2022年6月の「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」の1回戦でMIO、決勝では菅原美優を破り、タイ人女性初のK-1王者に就いたが、2023年3月の初防衛戦で菅原美優にリベンジを許し、王座を失った。7月には松谷綺にも判定負け。従姉妹は大人気の韓国の4人組ガールズグループ「BLACKPINK」のメンバーであるLISA。今回より所属名がブアカーオと同じバンチャメークとなった。  会見に出席した伊藤は「1回目から引き続き、2回目も出ることができて、すごく光栄です。今回の相手は元K-1チャンピオンなのでもちろん強いですけど、K-1でやっていた時はヒジ、ヒザがなしのルールでやっていたので、久しぶりのムエタイの試合の制限がない状態で戦った時にどれだけ強いのか、というのが楽しみです。前回に引き続き、KOするという強い気持ちを持って全力で戦いたいと思います。彼女も久しぶりのムエタイの試合だと思うので、気合い入っていると思いますが、私も絶対に負けられません」と闘志を燃やす。  会見を欠席したパヤーフォンからは「練習がバッチリなので試合までには完璧な状態でいけそうです。相手の伊藤選手は身体が小さくて素早い動きをするので、そこを対応したいと思います」とのメッセージを寄せた。本来のムエタイルールで戦うパヤーフォンの実力が注目される。  モトヤスック(治政館)はサジャド・ヴェナムムエタイ(イラン)との対戦が決定。  モトヤスックは2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争いジャパンキック認定ウェルター級王座に就いた。強烈な右ストレートと左フックを武器に、2022年9月のWMOインターナショナル・スーパーウェルター級王座決定戦でダーンチョンに2RでKO勝ち、11月にはシュートンに判定勝ち、2023年1月にネートパヤックに判定勝ち、3月には初参戦のRISEで憂也を延長戦で破り、7月には馬木樹里をKO、10月にはRISEでT-98にも勝利と連勝中。戦績は18勝(10KO)5敗1分。  対するサジャドは元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者(2023年に獲得)で、現WBCムエタイ世界同級王者というかなりの強豪。アマチュア時代にはIFM YOUTH WORLD CHAMPIONSHIPで金メダルにも輝いている。ONEで活躍するフリオ・ロボに勝利、2023年9月の『ONE Friday Fight 35』でランボー・モー・ラッタナバンディットからも勝利を収めている。  モトヤスックは「第1回大会にセコンドで行かせていただいて、自分のジムの大先輩の馬渡亮太君がカムバック選手とやった試合を見て、本物の世界の選手を相手に格好いいなと思っていたところに、今回本物の世界の選手とこのようなチャンスをいただいたので、出場を決めました。必ず僕が勝ちます。(相手の印象)かなり研究させていただいたんですけど、距離感がすごい上手だなと。あとはムエタイテクニックがあり、カットの反応がすごい上手な選手なので、そこをしっかり研究して立ち向かいたいと思います」  第1回大会にも出場したMIKE JOE(BATTLE FIELD/TEAM J.S.A)はガリップ・セリック・ジティジム(トルコ/ジティジム)と対戦。  JOEはアマチュアボクシングからキックボクシングに転向し、MMAにも挑戦した184cmの長身選手。2020年8月のKrush、2021年3月のK-1で共に勝利を収めている。2021年12月のBOMでクリスチャン・ジョセフを5Rに左ボディでKOし、第4代Bigbangスーパー・ウェルター級王座に続きWMCインターコンチネンタル・ミドル級王座を獲得すると、2022年9月には喜多村誠をTKOに破りWPMFインターナショナル・ミドル級王座も獲得して三冠王となった。2023年4月にはBOMミドル級王者決定戦に臨んだが、ヨックペットに判定負け。6月の「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」では1回戦で優勝候補のムスタファ・ハイダを苦しめたが判定2-0で敗れた。2月のRWSではペッチマイに判定負け。  ガリップはタイトル歴などは不明。戦績は22勝5敗。  JOEは「前回は不甲斐ない試合をしてしまったので、今回は必ず勝ちに行きたいと思います。見ていてください。(対戦相手の印象)ざっくり見た映像を見た限りでは、身体が強いのかなと。フィジカルがどんなものなのかなというくらいで、あとは問題ないです」とコメントしている。  そして、ジャイペット・シットパーボン(タイ)と対戦する6勝4敗2分のパルコ・レンジャージム(レンジャージム)は「きつい思いをして必ず勝ちます。僕だけが戦っているわけではなく、僕をサポートしてくれる仲間、応援してくれる仲間、そのみんなを笑顔にするために必ず勝ちます。(対戦相手の印象)あまり映像を見ていないのですが、素早くキックが出る選手なので、そこはしっかり対応します」と語った。 なお、会見に同席したRWS JAPAN・佐々木洋平代表は「最強の格闘家は誰なのか、最強の団体はどこなのか、各団体は目指していると思いますが、我々は『RWS』こそが立ち技最強格闘技団体だと自負して開催してます。日本だけでなく、世界中にも素晴らしいファイターを紹介していきたい」とあいさつした。
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