MMA
インタビュー

【RIZIN】萩原京平「ケージになって自分に有利になった。減量がしんどい武田に思いっ切りボディ狙いまくって、内臓を攻撃する」

2024/03/21 15:03
 2024年3月23日(土)神戸ワールド記念ホール『RIZIN LANDMARK 9 in KOBE』にて、フェザー級(66.0kg)で武田光司(BRAVE)と対戦する萩原京平(SMOKER GYM)が21日(木)、試合前インタビューに答えた。  ライト級からフェザー級転向初戦となる武田は、ガジ・ラバダノフ、ルイス・グスタボ、トフィック・ムサエフという強豪相手に3連敗。アゼルバイジャン大会後に、フェザー級転向を表明し、萩原を相手に指名していた。  萩原は、2023年4月にカイル・アグォンを破り3連敗から脱出したものの、9月に元フェザー級王者の牛久絢太郎に判定負け。再起を懸けて、大晦日決戦に向かうフアン・アーチュレッタと米国で合宿も行っている。  21日のインタビューで萩原は、「しっかりいい準備が出来た。あとは“解放”するだけ」と準備万端な様子。対戦相手の武田を、「レスリングが強い。粘り強い、しつこい、というくらいでそのほかは印象ない」と語った。  今回の神戸大会は、当初『RIZIN.46』だったものが、『LANDMARK 9』となりケージ使用となった。  レスリング出身の武田にとって、ケージレスリングを展開できると同時に、リングに比べてクラッチが組みにくい難点もある。そして、ストライカーとしてアーチュレッタとともにケージレスリングを磨いてきた萩原にとっては、ケージはテイクダウンされても立ち上がりやすい部分もある。  萩原に、「ケージでの試合になったことは望むところでは?」と問うと、「ケージになったことが自分にとって有利になったと思っていて、今回、初めは自分、リングだと思っていて、“リングで武田とやるのはちょっと厄介やな”と思っていたんですけど、ケージに変わったことによって、自分もケージレスリングは得意な方なんで、そういう今まで見せてこれなかったですけど、今回見せられるチャンスだし、向こうもそっち(ケージ)の方がいいと思うんですけど、自分もケージの方が有利だと思っていますね」と自信を見せた。  ライト級から下げてくる、そしてフェザー級で当日に体重を戻してくる武田を相手に、萩原は、米国での練習を経て、フィジカル差の不安もないという。 「自信ありますね。向こうでもひと階級上の強いレスラーとか、同じ階級でもやっぱりフィジカルが強いレスラーとほぼ毎日組んできたんで、やっぱり(武田は)もともとライト級で落とすということは、今まで通りの動きを出すのは難しいと思うし、減量もしんどいと思うので、試合中はもう、思いっ切りボディ狙いまくって、内臓を攻撃しようと思います」と、減量ダメージがあるであろう武田の腹を狙うと予告した。  果たして、萩原は武田光司を撃破し、再びフェザー級トップ戦線に名乗りを挙げるか。萩原との一問一答全文は以下の通りだ。 [nextpage] 米国でアーチュレッタやUFCファイターと練習して「自分はまだ甘えていたなと感じた」 ──2日後の試合に向けた意気込みを。 「成長したところを見せる。米国で4カ月、の合宿も行い、前回とは違うところを見せたいと思います」 ──今回の試合に向けて強化してきたことは? 「やっぱりレスリング力、壁レスをしっかりやってきたのが一番違うと実感もあり、成長したところ。それにアーチュレッタとフィジカルトレーニングもやってきた。ここまでやるから強いんだなと納得のいくものでした。──どんな試合展開になる? 「お互いにやりたいことが明確というかはっきりしている。自分は組みを切って得意の打撃で倒したい、相手は寝かせたい。そういう分かりやすい展開になると思います」 ──米国でのアーチュレッタ選手との合宿の成果は? 「技術も日本で教わったことのないものを教わり、練習相手の質も大阪とは違う。ひとつの技に対しても、いろんな人の考えがあって、それを聞いて、自分の得意技に磨きがかかりました。やはり米国含め、海外での練習が必要だなと感じました。  現地では、武田対策ということ以外にも、組みのレベルを上げることが出来たし、いろんな人に通用する“技術の底上げ”をしてきました。(組み技を磨くことで打撃も伸びているという実感も?)あります」 ──武田選手のレスリング力、その粘り強さ、ガッツあるメンタルについて、どう感じていますか。 「自分もしんどいところで動き気る気持ちのところ、メンタルを鍛えてきたんで。“ガッツ”と言うけど、試合映像も何回も見て、強引に前に出てきているだけで、そこは自分も対応して当てる自信もある。警戒しても大きな心配はしていない。米国合宿でも必死にやって対応できるフィジカル・体力面もつきました。 ──米国練習の内容は? 「1日、3回、4回練習をやってきましたね。前回のアーチュレッタの大晦日に向かう練習の中盤くらいには『身体も慣れてきたね』、と言われました」 ──そこで得た気づきとは? 「ほかのUFCファイターに交じって、試合に向けた取り組み、覚悟を見て、“自分はまだまだだったな”と。試合にかける覚悟・意気込みが違っていた。まだ甘えていたなと感じ、勉強になりました。そういう相手と練習してきてダサい試合は見せられないです」 ──理想の展開は? 「理想は1回もテイクダウンを取とられないことだけど、自分もプレッシャーをかけるなかで何回か取られても立つ意識をつけてきた。テイクダウンを取られてもいいから打撃を当てたい。まあ実際は、ゴングが鳴ってやって感じてみて。理想は速い段階でKOして成長を見せることですね」 ──ライトから下げてくる相手との戦いです。アタリが強い海外選手と練習してきたことが活きるのでは? 「自信ありますね。向こうでもひと階級上の強いレスラーとか、同じ階級でもやっぱりフィジカルが強いレスラーとほぼ毎日組んできたんで、やっぱり(武田は)もともとライト級で落とすということは、今まで通りの動きを出すのは難しいと思うし、減量もしんどいと思うので、試合中はもう思いっ切りボディ狙いまくって、内臓を攻撃しようと思います」 ──武田選手側からすれば、階級転向の足がかりにしようとしている試合です。 「そういうのは感じます。逆に自分にとってはクリアすれば苦手な相手を克服したことになる。自分にとってもいい踏み台、ステップアップのいい実験台になる」 ──7月28日の『超RIZIN.3』(さいたまスーパーアリーナ)に出場の意欲は? 「その大会にはもちろん出たいし、クソガキ(平本蓮)が『この大会に出られない選手は全員ショボい』とか言っていて、その通りだと思うし、自分も武田を倒して出たいと思います」
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