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【格闘代理戦争】イゴール・タナベ「僕よりMMA、出来上がってる」×トミー矢野「KIDさんの誕生日に勝てて嬉しい」

2024/03/16 11:03
【格闘代理戦争】イゴール・タナベ「僕よりMMA、出来上がってる」×トミー矢野「KIDさんの誕生日に勝てて嬉しい」

(C)Keisuke Takazawa/GONG KAKUTOGI

 2024年3月15日(金)、『格闘代理戦争-THE MAX-』1回戦(ABEMA配信)が放送された。

 9人の監督が推薦する若手8選手がトーナメント形式(※準決勝組み合わせも抽選)で戦い、優勝賞金300万円をかけてしのぎを削る同番組。

 1回戦は、上限69kgのキャッチウェイトで、3分3R制で行われた。小さ目のケージで戦うため、ストライカーにとってはステップが使いにくく、相手を詰めやすいとも言え、またグラップラーにとってはケージに詰めやすいものの、1R・5分ではない3分のなかで極め切る難しさもある。

 そんななか1回戦は、4試合中3試合が1R決着というフィニュシュ率の高い試合となった。

 第1試合では、岡見勇信&中村倫也が推薦する『格闘DREAMERS』出身の中村京一郎(EX FIGHT)が、プロMMA4勝1敗・4連続1R KO中の実力通りの強さを見せた。

 BreakingDownでも活躍した秋山成勲推薦のミスター・ホンデを、狙いすましたカウンターの左ストレートでダウンさせてパウンドアウト。非公式試合ながら、5連続1R KO勝ちで、準決勝進出を決めた。

 第2試合では、青木真也推薦の中谷優我(BRAVE GYM)が、田嶋椋推薦で一般応募枠の松岡拓(OOTA DOJO)を、柔道ベースとBRAVE GYM仕込みの組み力でねじ伏せて、判定勝ち。

 第3試合は、クレベル推薦のギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)が、鶴屋怜推薦のストライカー諸石一砂(THE BLACKBELT JAPAN)をテイクダウンから、クレベル仕込みの三角十字に極めて、40秒一本勝ち。アマチュアMMA戦績を11勝(9フィニュシュ)無敗とした。

 第4試合では、2023年のIBJJF主催柔術世界選手権・ムンジアル茶帯フェザー3位で、KRAZY BEEで山本“KID”徳郁、美憂らの寵愛を受けたトミー矢野がイゴール・タナベ推薦選手として登場。平本蓮推薦の極真出身、剛毅會・T-Grip Tokyo所属のストライカー向坂準之助を1R、テイクダウンからマウント奪取のパウンドで仕留め、極めを温存しての1回戦突破となった。

 本命視されている5連続1R KOの中村京一郎、青木推薦のケージグラップラー中谷優我、そして強豪柔術家のトミー矢野、ギレルメ・ナカガワの4選手が勝ち上がった1回戦。

 試合後のケージ上で準決勝の組み合わせ抽選会が行われ、下記のカードが決定した。

▼準決勝
中谷優我(TEAM青木真也)
トミー矢野(TEAMイゴール・タナベ)

▼準決勝
中村京一郎(TEAM岡見勇信&中村倫也)
ギレルメ・ナカガワ(TEAMクレベル・コイケ)

 フェザー級の中村vs.ギレルメの試合と、ともにライト級の中谷vs.トミーの試合となった準決勝の契約体重、試合時間はどうなるか。

 前日計量後に抽選があった1回戦と異なり、次回は1カ月後の4月19日の準決勝まで、対戦相手の対策を練って臨むことになる。試合後のケージ上でもコメントに加え、勝者と監督のバックステージインタビューをお届けしたい。

RIZINは目指している舞台(トミー)

 中谷との対戦が決定したトミー矢野は、ケージの中で1回戦のTKO勝ちを「勝ちは勝ちですけど、次は一本を見せたいですね」とTKO勝利にも納得していない表情。

 しかし、コーナーについたイゴールは、「僕よりMMA、出来上がってますね。嬉しいけど、悔しいところもあります。とりあえず勝てばいい。中谷選手、すごい強いけど、トミーなら必ず勝てると思います。グラップラー同士の戦いが見られるので楽しみにしていてください。全試合決着つけるつもりで勝ちます」と、矢野の優勝に自信を見せた。

──足のアイシングは?

「最初のハイキックがヒジとかに当たってそれで痛めた感じです。明後日くらいには治っていると思います。(パウンドの手応えはあった?)そうですね……でも一本極めたかったですね」

──ヘアスタイルが崩れず、整髪料がついているのでは、と話題になっていました(笑)。

「今日は試合前のドライヤーだけです(笑)。普段からこんな感じです」

──試合前から本命の1人として目され、プレッシャーはありましたか。

「期待されていたので負けられなかったです。ただ、内容は自分的には全然、納得してないですね。最初に組んだときに1回、逃げられちゃったんで、そこを修正していきたいと思います」

──イゴール選手から見た、今回の試合の課題は?

イゴール 組みの逃した部分とか打撃の部分を見ると、僕と阿部(大治)戦を思い出した感じですね。やっぱりちょっと新鮮な感じで打撃で勝負しちゃったというか。でも全然、僕は満足していますよ。1回やって分かったら、後は楽なんで。最初はどうしても、彼はまだアマチュアで1戦しかしていないし、距離感もケージの広さも全然違う。そのミスを犯しても全然、大丈夫だったんで、僕は満足しています。

──準決勝の相手に決まった中谷選手の印象は?

「相手もグラップラーなので、次こそはグラップリング同士の戦いで、もっと技術を見せられると思うので、もっと一本を期待していてください。今日やった選手よりはやりやすいと思います。次こそ極めます」

──セコンドのイゴール選手から見て、中谷選手の印象は?

イゴール 壁レスで、簡単に言うと寝技の塩漬けスタイルですね。それは俺たち柔術家が得意なスタイルなんで、たぶん、全然警戒することはないかなと思います。

──トミー選手、KIDさんとの交流とは?

「僕の柔術の先生がKIDさんの柔術のコーチをやっていて、4歳の頃にKIDさんに会って、中学生、12歳の頃から一緒に練習をするようになりました。KIDさんの誕生日に勝ててめちゃくちゃ嬉しいです。ストレッチの大切さなどをよく教わりました」

──さて、優勝まであと2試合です。監督から見ていかがですか?

イゴール(優勝の自信は)100パーセント。これでもっと自信がつきましたね。

──3月23日には、イゴール選手の試合(ストラッサー起一戦が待っています。ご自身の試合に向けても刺激に?

イゴール めっちゃプラスになりましたね。試合前は心配していたんですけど、試合終わって興奮しています。これで眠れなかったら困る(笑)。

──いつかトミー選手とともにRIZINに出られたら?

イゴール 一緒に出れたら嬉しいですね。面白いじゃないですか。

「目指している舞台ですね」

──まだ早いですが、優勝賞金300万円は?

「海外に練習しに行きたいですね。いま考えているのはタイです。打撃強化のために」

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