2024年3月8日(金)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 54』(U-NEXT配信)が開催された。
本田は、DEEPフライ級(56.7kg)GP準優勝者。2017年の修斗同級の新人王で、2021年からDEEPに参戦。2022年に開幕したDEEPフライ級GPでは、越智晴雄、松場貴志、伊藤裕樹にいずれも判定勝ちで決勝に進出した。
2023年5月の決勝では、福田龍彌に判定負けしたものの、その実力を証明。現在はプーケットの「タイガームエタイ」に所属し、ONE参戦へ。2023年12月のONE FFでフィリピンのデイブ・バンギギを判定3-0で下している。MMA12勝3敗1分。32歳。
対するウズベキスタンのザキロフはMMA11勝無敗。長いリーチを生かした打撃と、組んでのバックテイクからの絞めで、6つのKO・TKO、4つの一本勝ちを誇る。
▼第1試合 ONEストロー級(※56.7kg)5分3R 〇サンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)12勝0敗[2R 3分38秒 TKO]×本田良介(日本)12勝4敗1分
170cmのザキロフに、165cmの本田だが、向き合うと数字以上に大きなザキロフ。
1R、サウスポー構えの本田。ザキロフはオーソからスイッチしての左ミドル、さらに組んで首相撲からヒザもローブローに。中断後、再開。
左ストレートを伸ばす本田。ザキロフは左ジャブから右の蹴りまで繋ぎ首相撲。コンビネーションが途切れないザキロフ。ここで本田はギロチンチョーク狙いも、首を抜いて上はザキロフ。パウンドも。
さらに組んで尻下でクラッチして中央まで歩いてダブルレッグテイクダウン! 上体を起こした本田のバックからリアネイキドチョークを狙うが、座って足はかけさせず立ち上がる本田。
左右のミドルで前に出るザキロフに、本田はヒザを返すがコーナ0に詰まる。そこにヒジを突くザキロフは組んで上に。本田の立ち際に首を狙うが、ここも両足はかけさせず、立ち上がり左ミドルを返す。
2R、右ミドル、右ハイからダブルレッグテイクダウンのザキロフ。背中を着かされた本田だが、起き上がりコーナーから出る。
右フック、左ミドル、右ストレートでコーナーに詰めるザキロフ。脇は差させない本田はノーアームギロチンへ。しかし首を抜いたザキロフが上に。
本田の立ち際の右ヒザを効かせたザキロフが詰めると、前に出ながら左フック、右ミドル、左でロープに追い込み、首相撲にとらえてヒザ! そこに右フックを外からかぶせる本田だが、ザキロフの右の2発目のヒザで本田はダウン!
倒れながらも右足を手繰りに行く本田にザキロフは鉄槌、ヒザ! 離れる本田だが左右のラッシュ、左を浴びて、ハーブ・ディーンレフェリーが間に入った。被弾していた本田は両手を広げるも仕方ないストップ。
ザキロフの左右の対角の蹴りまで繋ぐ打撃と、詰めれば長身を活かした首相撲で削られた本田は、得意のギロチンも後手に回る形に。ONE FF連勝ならず。ザキロフはONE FF3連勝となった。