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2024年5月17日(日本時間18日)、フランス・パリのアコー・アリーナで開催される『Bellator Champions Series』にて、2つの世界王座戦と、RIZINから矢地祐介の出場が決定するなど、5カードが発表された。
▼Bellator世界ライト級選手権試合 5分5R
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)17勝0敗, 1NC
アレクサンドル・シャブリー(ロシア)23勝3敗
▼Bellator世界バンタム級級選手権試合 5分5R
パッチー・ミックス(米国)19勝1敗
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)16勝1敗
▼ライト級プレリミナリーバウト 5分3R
マンスール・バルナウイ(フランス)20勝6敗
矢地祐介(日本)26勝13敗
幻のライト級GP決勝は超絶ストライカー同士の組みがキーに
既報通り、ウスマン・ヌルマゴメドフは“幻のBellatorライト級GP決勝”ともいうべきライト級王座戦に臨む。
2023年10月のブレント・プリムス戦後に禁止薬物の陽性反応が出て6カ月の出場停止処分を受けて以来の復帰戦。プリムス戦の判定勝ちの結果はノーコンテストとなっているが、ヌルマゴメドフのタイトルは剥奪されなかった。
対するアレクサンドル・シャブリーは、8年間無敗。GP1回戦でトフィク・ムサエフをボディへの前蹴りで3R KOに下し、2023年11月の準決勝では元ライト級王者のパトリッキー・“ピットブル”・フレイレに判定勝ちで、決勝進出を決めていた。
ライト級の王座を賭けた戦い。シャブリーは、ACB、Fight Nights Global等、ロシア主戦場時代から強い圧力と破壊力ある打撃を誇り、ムサエフをTKOした右の前蹴りだけでなくスイッチしての左フック、左ヒザも対戦相手に脅威を与えている。
対するヌルマゴメドフも ダゲスタン出身ながら、レスリングのみならず足技も得意とし、ベンソン・ヘンダーソンを縦蹴りで下すなど180cmの長身を活かした左右の蹴りを大きな武器としている。兄ウマルの影響で幼少期からフリースタイルレスリング、ムエタイを始め、マハチカラへ移住後は、叔父のアブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフのもとで、従兄弟のハビブ・ヌルマゴメドフらとともにMMAを磨いてきた。
サウスポー構えからの右の自在な蹴りのヌルマゴメドフに、オーソから左の打撃も持つシャブリー。ヌルマゴメドフは8KO・TKO、6一本勝ちで、シャブリーは12KO・TKOで7一本勝ちと、両者ともに打撃も組みも穴が無く、無敗のヌルマゴメドフに対し、シャブリーの3敗も2つのスプリット判定と一本負けが11年前に1回という難攻不落ぶりだ。均衡した戦いを崩す瞬間が見逃せないライト級王座戦となる。