2024年4月13日(土)に韓国ソウルの奨忠体育館(ジャンチュンアリーナ)で開催される『ROAD FC 068』に、日本から関野大成と林RICE陽太の出場が決定した。
ROAD FC3連勝中の関野は今回、「ROAD FCヘビー級(120kg)タイトルマッチ」として、現ライトヘビー級王者のキム・テイン(韓国)と対戦する。
DEEPで赤沢幸典に判定負け後、酒井リョウに判定負け、豪州でジュニア・タファにTKO負けと3連敗を喫した関野だが、その後、ROAD FCでベ・ドンヒュン、オ・イルハク、ホ・ジェヒョクをいずれもKO・TKOに下し、ヘビー級王座戦を決めた。
対するテインは、プロMMA4戦無敗で、全試合が2RまでにKO・TKO勝ち。2022年12月の前戦ではブラジルのダニエル・ゴメスを1R TKOで破り、ROAD FCライトヘビー級王座を獲得している。
3月初旬まで米国サンノゼのAKAでベイノアとともに武者修行を敢行した関野は、ケイン・ヴェラスケスらの指導を受けての王座戦で、戴冠なるか。
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5連勝中の林RICE陽太が、8戦無敗のパク・シウォンと対戦
また、現GRACHANライト級暫定王者の林は、現ROAD FCライト王者のパク・シウォン(韓国)とノンタイトルで対戦。
5連勝中の林は、2023年2月の山下康一朗戦で判定勝ちすると、同年7月に小川道的を衝撃の跳びヒザで13秒 TKO。さらに10月大会で小谷直之を2R、左から右の返しでダウンを奪いパウンドアウト。
12月には岸本篤史と「ライト級暫定王座決定戦」を争い、右ストレートでダウンを奪うと、組んでもバックを奪取するなどスプリット判定勝ちで暫定王座についた(※正規王者は『ROAD TO UFC』に参戦していた原口伸)。2024年2月の前戦では、大道翔貴に判定勝ちで5連勝をマークしている。
対するパク・シウォンはMMA8戦無敗のライト級王者。2022年7月にパク・スンモとの「王座決定戦」で1R TKO勝ちで、20歳で史上最年少王者に。2022年12月の前戦では、ムングントスズ・ナンディンエルデンと1勝1敗のヨ・ジェウを相手に判定勝ちで、初防衛にも成功している。
グラップラーから打撃の進化も著しい21歳のパク・シウォンを相手に、三十路に入り安定した強さを見せている林RICE陽太は、初の海外遠征試合での王者対決で、連勝記録を伸ばすことが出来るか。
林は、これまでの勝利を糧に、今回の試合を新たな挑戦の機会と捉え、「格闘技を志す者として、常に強敵との対戦を求め、それを通じて自己を高めていくことが必要」と、アウェーでの国際戦を語り、「当日は、お互いの技術と力を存分にぶつけ合い、どちらが強いのかを決定しよう」と闘志を燃やしている。
両者は打撃から寝技までこなすサウスポーで、ともに178cmの長身でヒザ蹴り、カウンターを得意とするなど、似た部分も多い。これまでのアドバンテージが相殺されるなか、どちらが勝機を掴むか。
◆林RICE陽太「一瞬の隙が命取りになる」
「対戦相手のパク・シウォン選手が8勝0敗という無敗の強敵であることは承知しています。しかし、格闘技の世界では、常に自分より強い相手に挑戦し、それを乗り越えてこそ、真の強さが証明されるのです。そのため、パク選手との試合が組まれたことを、大変光栄に思っています。戦う者として最高の舞台です! 当日は、私たちの力を全て出し尽くし、リング上で最強を決定しましょう!
パク選手については、サウスポーでありながら、打撃も寝技も高いレベルでこなす万能な選手だと感じています。私たちの身長も近く、得意分野が似ているため、試合は一瞬の隙が命取りになり得ると思います。常にカウンターを狙う彼の戦い方は、まさに私が求めていた相手。リング上での激突は、どちらかが倒れるまでの熾烈な戦いになるでしょう」