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【RISE】白鳥大珠、進化に手応え「目指すは世界最強。絶対にそこまで自分は行けると思っている」イ・ソンヒョンには「無難に勝ちたくない。人々の記憶に残る試合を」

2024/03/05 12:03
 2024年3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』にて、スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rでイ・ソンヒョン(韓国/RAON)と対戦する白鳥大珠(TEAM TEPPEN)が4日(月)千葉の所属ジムにて公開練習を行った。  サウスポーから繰り出すワンツー、左ミドル、ヒザ蹴りのミット打ちで快音を響かせた白鳥は「仕上がってはいるけれど、いつも試合のラスト1週間で最後に完璧に仕上がるのでまだまだ上がります。今の時期はキツい時期だけれどキツすぎて逆にハイになって動けちゃう感じなので。トレーナーがいつも最後に『いい』と言ってくれるのでまだ上がります。数年前までだとこの時期は辛くて嫌だなって気持ちだったんですが、最近はこの時期が気持ちいい感じになって来ました」と、追い込み練習が気持ちいいと話す。  2月22日には28歳の誕生日を迎え、「より頭も使えるようになったし、試合までに向けた過程が自分の中で工夫ていて、食事もそうだし、28になって充実してきた。逆にまだまだいけるなって実感もあります。30になって衰えてくるという話も聞くけれど、自分はそんなことはない感じがしていて。あと5年は成長を続けられると思っています」と、まだまだ強くなれることを実感しているとした。  28歳になって「数字で見るとトシを取ったと思ったけれど、あまり変わらないですね。気持ち自体は20代前半でいるので。若い選手が増えてきてベテランの域に入って来たのかなとは思うけれど、まだまだ負けたくない。あと5年はやり切りたいと思うので、まだこれからが全盛期だと思います」と、自分はまだまだこれからだという。  もっと若い頃に思い描いていた28歳の自分には「まだ到達していない」とし、「自分が思い描いていたのは、キックボクシングと言えば那須川天心だったと思いますが、今キックボクシングと言えば誰、RISEと言えば誰、という時に自分が一番にはいない。名前を上げる時に自分の名前が出る存在になるべきだと思っています。まだまだいけると思っています。自分自身に期待している。自分の中ではまだいける」とキックボクシング=白鳥大珠、RISE=白鳥大珠というかつての那須川のような存在になりたいとする。 「この階級だと世界の強豪が目立ってくる階級になって来るので、年末にデカいトーナメントが発表されいるのでそこへ確実に出るためには今回の試合は絶対落とせない。それもただ勝つだけじゃなく、世界にアピールする戦い方を目指す。トーナメントに出て『どうせ負けるだろう』って思われる立場ではなく、このトーナメントで優勝するんじゃないかって思われる存在にまで辿り着きたいですね」と、今年の目標を語った。  優勝した「RISE WORLD SERIES 2019」の時のように「あの時は期待感があったと思うので、それ以上のものをこの1年かけて作りあげていきたい。昨年は3試合やったんですが、今年は4試合やりたいですね」と、2019年以上の自分になりたいという。  元ミドル級王者のソンヒョンは70kgから下げての試合となる。そのことについて白鳥は「元々は63kgじゃないですか。そこから上げていったので全然落ちると思う。ただ普段の体重はけっこうあると聞いたので、前回はウェルター級でやっていたのでどうなんですかね。コンディション的には65kgはソンヒョン的にもベストなんじゃないかなとは思います。70kgだと相手がデカいと思っていたので。どちらにしてもいいコンディションで来て欲しいですね」と、体格的には65kgの方が合っているのではと見ている。 「上の階級でやっていたのでしんどいタフな試合になると思っています。前回のようにスパッと倒し切る試合を心がけてやっていきたい。いろいろな展開を想定しています。延長まで行くかもしれないし、キツいことをやるだけってイメージですね」と、タフな試合になることを想定しているという。  ソンヒョンはサウスポーが苦手かどうかと問われると「オーソドックスとの試合が多いと思いますが、カーフキックだったりパンチでボディを効かせてくるので、一気に詰めてくるのは上手い。3~4年前にここに練習に来たことがあって、マススパーリングして強いなって思いました。今回映像はあまり見ていなくて、サウスポー云々の印象ではないけれど、自分がどう空間支配できるかって試合になるかなと思っています。超接近戦は身体が強いから向こうの方が上だと思うんので距離の戦いになると思いますね。昔からRISEのトップでやっていたので厳しい相手とやってきているし、前回のザカリアと同じで昔から活躍している選手なので、こういう試合をクリアしていくのが自分の成長になると思います」と、サウスポーが苦手云々よりも空間支配が大事になると答えた。 [nextpage] 全然僕、勝てると思っていて  前に出てくる相手への対処が2022年のゴンナパー戦の時よりも上手くなっているのでは、と聞かれると「今でも言われるんですが、ゴンナパー戦って。ああいう試合って見えてないんですよね。無暗に打ち返していて。昨年のフランスの試合もそうだったんですが、見えていないパンチで倒されるのがあった。最近はよく相手を見るって、それだけなんですね。見えてる・見えてないでパンチをもらっても違うので。自分の戦い方が最近になって分かって来たなって思います。こうすれば相手は嫌だし、入りづらい。それが前回の試合では出来ました。なるべく相手に入らせず自分が出る距離をキープしたいんですが、まだそこまでは行ききれていないので、相手をよく見る、そこだけですね」と、相手の動きをよく見ることを意識していると説明。 「シャドーから意識していて、そうしてからはまた集中力が上がりました」と効果が出ているとする。  前に出てくるソンヒョンの対処には「自信はありますよ」と答え、「全然僕、勝てると思っていて。ただどれだけパワーがあるとか身体の強さとかは対面しないと分からないが、ここ最近は相手どうこうではなくて自分とやる相手は入って来たい相手ばかりなので、自分の戦い方を突き詰めれば誰とやっても変わらないと思っています。ソンヒョンはめちゃくちゃ強い選手ですが、ここでづまづいていたら前回の勝ちが意味ないものになってしまう。着実に一歩一歩クリアして、目指すは世界最強。絶対にそこまで自分は行けると思っているので、誰が相手でもやることは一緒ですね」と、自分の戦い方が出来れば勝てるとした。  RISE年間最大のビッグマッチと位置づけられているELDORADOには4年連続の出場。「年間最大のビッグマッチということプラス、毎回その年の初戦じゃないですか。だから特別な感情はないけれど、今年一発目をどういう形で飾れるかは1年の流れを決める意味でも重要な一戦。最初は負けてしまいましたがそこからは勝っていて、まだELDORADOではKOがないのでバチッと決めたいですね」と、今度こそKOしたいとする。 「ソンヒョンは前回KO負けしていますが、本来タフな相手。倒れているイメージがなかったので、無難に勝ちたくないのはありますね。前回の試合も絶対に負けたくない気持ちが一番だったけれど、それだけじゃダメだなと思って。勝ち方で印象って全然違うと思う。無難に勝ちましたで勝った実績は凄く大事だけれど、あまり記憶には残らない。人々の記憶に残る試合展開を目指して今後やりたいなと思っています。よりそこにはこだわっていきたい」と、記憶に残る試合をしていきたいと話した。  そして「今年初戦。豪華なカードが並びますがスーパーライト級は今年1年で自分の中で盛り上がる階級だと思っているので、一発目でインパクトある試合をします」と、トーナメントへ向けてスーパーライト級を盛り上げていきたいと語った。
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