2024年3月1日(金)、カタールのルサイル・スポーツアリーナで開催される『ONE 166: Qatar』(U-NEXT配信)に向けて29日、前日計量が行われ、日本の山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)が計量およびハイドレーションテストをパスした。
▼ONEストロー級 MMA 5分3R山北渓人(日本)124ポンド(56.24kg)/1.0083ジェレミー・ミアド(フィリピン)124.25ポンド(56.35kg)/1.0036
ONE初開催となるカタール大会では、3つの世界王座戦=再戦のほか、ストロー級で山北がジェレミー・ミアド(フィリピン・計量パス)と対戦する。
第3代ストロー級キング・オブ・パンクラシストの山北は、フリースタイルレスリング出身。2023年3月にONEに初参戦し、強豪アレックス・シウバに判定勝ち。2024年1月28日のONE日本大会でONEストロー級2位のボカン・マスンヤネと対戦したが、マスンヤネのパワー&フィジカルに引き込む形になった山北が、ガードからの仕掛けを潰されて判定負け。プロMMA9戦目にして初黒星を喫した。27歳。
対するミアドは、MMA10勝6敗。キックボクシングをベースに、2019年11月からONE4連続KO勝利を飾るも、2023年6月にロシアのマンスール・マラチエフにダースチョークで一本負けすると、11月にリト・アディワンとの再戦でリヴェンジを許す判定負けで2連敗中。31歳。
わずか1カ月弱のインターバルで再起戦に臨む山北は、本誌の取材に「前回ももっとレスリング勝負すればもっといい動きが出来た。自分から積極的にテイクダウンを狙う」と語った。
やっぱり僕は組みたいから──
──カタール入りして、計量までいかがでしたか。
「カタールがすごく快適で、減量もさきほどパスしてうまく行ったので、もうコンディション的には100パーセントでやれると思います」
──わずか1カ月弱のインターバルで、次戦に臨むことを決めた理由は?
「初めての負けで、ちょっと試合のイメージも良くなかったし、気持ち的にもちょっとだけ落ち込んでいたのでそれをすぐに試合した方が切り替えられるし、忘れられると思い、試合をすることにしました。シンプルに試合のオファーをもらえたことも嬉しかったので、すぐに受けました」
──前回の試合後、練習に復帰は?
「ちょっと痛いところがあったので、1週間だけ休んで、あとはすぐに、ちょうど試合が決まったので復帰して、フルに追い込みに入りました」
──プロMMA9戦目にして初黒星を喫したマスンヤネ戦では、マスンヤネのパワー&フィジカルに引き込む形になりました。引き込んだこと、そこから打開できなかったことをご自身はどうとらえていますか。
「やっぱり相手の海外選手特有のパワーとレスリング力にちょっとビビって、引き込んでしまったのと、下からの寝技に自信もあってそこで勝負してしまいました。もうちょっとレスリング勝負すればもっといい動きが出来たんじゃないかなと思いましたし、そこを確認できたことをプラスにして今回、臨みたいです」
──長身でオーソからの回転速い打撃で近い距離での打ち合いを好むミアドに対し、どこで勝負したいと考えていますか。
「やっぱり僕は組みたいんで、そのために相手の打撃にも逃げずに勝負して、自分から積極的にテイクダウンを狙って、これまでのスタイル──スタミナを活かして攻め続けたいと思います」
──日本のファンに意気込みをお願いします。
「前回の試合で自分的にもいい動きが出来なかったので、今回、僕も、見てもらえる人にも満足してもらえるような試合にします!」