2024年3月8日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 54』に日本人選手が4名出場する。(3月1日は無し)
1月下旬から毎週2名の日本人選手が出場してきた同大会だが、今大会ではムエタイ3試合、MMA1試合に日本人が登場(第1試合~第4試合)。
第1試合のストロー級MMA5分3Rでは、本田良介(タイガームエタイ)が2度目の参戦でサンジャル・ザキロフ(ウズベキスタン)と対戦。
本田は2017年5月に修斗でプロデビュー。2017年フライ級新人王、6勝1敗1分の戦績を引っ提げて2021年3月からはDEEPに参戦、2022年に開幕したDEEPフライ級(56.7kg)GPでは、越智晴雄、松場貴志、伊藤裕樹にいずれも判定勝ちで決勝に進出した。2023年5月の決勝では、福田龍彌に判定負けして準優勝者に終わったものの、その実力を証明。現在は、プーケットの「タイガームエタイ」に所属し、2023年12月の『ONE Friday Fights 43』に初参戦するとデイブ・バンギギに判定勝ちで初陣を飾った。32歳でMMA戦績12勝3敗1分。
ザキロフは2023年8月の『ONE Friday Fights 28』で初参戦、デイブ・バンギギを3RにTKOで仕留めると、11月の『ONE Friday Fights 42』ではザユンディン・スレイマノフに判定勝ちして2連勝。
第2試合の64.8kg契約ムエタイ3分3Rには、KNOCK OUT-REDスーパーライト級王者バズーカ巧樹(菅原道場)が初参戦。ノンタキット・トー・モースィー(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)と対戦。
バズーカは2020年2月のKNOCK OUT無法島GPの決勝戦で西岡蓮太に判定負けを喫するも大きなインパクトを残して“覚醒”。8月大会では丹羽圭介に判定勝ちしてKNOCK OUT-BLACKライト級王座を奪取。2021年10月にはWMAF世界スーパーライト級王座決定戦で勝利し、二冠王となった。2022年からは精彩を欠いたが、2023年6月の『鉄拳』で豪快KO勝ちを飾り復活。9月には良太郎との王座決定戦を延長戦の末に制して二階級制覇を達成した。12月にはマルコス・リオスを迎え撃ったがTKO負けを喫している。戦績は29勝(11KO)11敗3分。
ノンタキットは2023年9月に『ONE Friday Fights 31』で初参戦。オーストラリアのリバー・ダスに判定負けを喫し、10月の『ONE Friday Fights 38』ではイタリアのレニー・ブラジにKO負け。相手の攻撃をもらいながらもどんどん前へ出て左右ミドルを蹴り、ヒジを打って来るファイタータイプ。連敗中とはいえヒジを使って来るためバズーカにとって油断ならない相手だ。
第3試合のフライ級ムエタイ3分3Rでは、羅向(ZERO)がRUSTAM YUNUSOV(ロシア)と初参戦対決。
羅向は老舗キックボクシング団体NJKFの元ライト級王者。「自分は頭のネジがぶっ飛んでる選手」と自ら言い、2020年11月には元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・琢磨からダウンを奪って勝利、2021年9月には川原龍弥に初回KO勝ちしてWMC日本ライト級王座にも就いている攻撃力が高いサウスポー。2023年4月の「ROAD TO ONE ムエタイ ライト級トーナメント」決勝戦でダブルノックダウンの末にレンタに敗れたが、10月の『BOM』で小清水涼太を初回KO。12月にタイのRWSでも勝利。今年1月には『TOP BRIGHTS』でペッチブラパーにも1RでTKO勝ちしている。
第4試合の58.0kg契約ムエタイ3分3Rでは、鮫島大翔(WSRフェアテックス荒川)がペットランプン・ムアダブランパーン(タイ)と対戦。
鮫島はM-1日本フェザー級王者(1度防衛)、WMC日本フェザー級王者(2度防衛)。2023年2月にはNJKFで大田拓真との王者対決に臨んだが、判定3-0で敗れている。6月のKNOCK OUTでは栗秋祥梧にKO負け。10月に『BOM』でしょーいにTKO勝ちしてIPCC日本フェザー級王座を獲得して3冠王となった。左ミドルキックを軸としながらも、左右フックで打ち合いに行くファイターの面を持つ。
ペットランプンは2023年3月に『ONE Friday Fights 8』でランボンにKO勝ちして初陣を飾ると、4月の『 ONE Friday Fights 12』でスンボに判定勝ち、6月の『ONE Friday Fights 23』でパタッケーに判定勝ちとタイ人を相手に3連勝中の強豪。
2月16日の『ONE Friday Fights 52』で佐藤蒔音(センチャイムエタイジム)と津橋雅祥(STELLA恵比寿)、2月23日の『ONE Friday Fights 53』では笠原弘希と平井将歳が敗れ、2週続けて勝ち名乗りを受けていない日本勢。今週は勝利をもたらすことが出来るか。なお、今大会はU-NEXTにてLIVE配信される。