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インタビュー

【K-1】玖村将史、金子晃大戦敗北からの逆襲「今までのK-1MAXは魔裟斗さん、これからは玖村将史の時代にしたい」=3.20「K-1 WORLD MAX」代々木第一

2024/02/28 19:02
 2024年3月20日(水・祝)、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される『K-1 WORLD MAX』の-56kg契約試合でルカ・チェケッティ(イタリア/Kick andPunch Milano)と対戦する玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)がインタビューに応じた。  玖村は、2023年9月に3回目の対戦となる金子晃大とのK-1スーパー・バンタム級タイトルマッチで、延長判定負け。再起戦の今回は、WAKO世界二階級王者で2023年9月に『ONE Friday Fights 31』で中国のフオ・シャオロンに判定勝利しているルカ・チェケッティとなった。 (C)ONE Championship  玖村はどんな心境で世界の強豪と戦うか。 この何年間か、良いところを伸ばすことをしてこなかった。今回は、新しいファイトスタイルになる ――3回目の金子戦が終わり、どんな気持ちでここまで過ごしてきたのでしょうか。 「あの試合から半年くらい空いたんですが、最強になることは変わらずに、今まで以上に強くなるためにやってきました」 ――敗戦ショックからの気持ちの切り替えはいかがでしょうか。 「悔しい気持ちは今でも残っているし、それは今年に入っても、何をしてもどこかに引っかかっています。でも、10年後に“誰が一番強かったのか”となった時に、玖村将史の名前が挙がることを目標にしています。今回は負けてしまったんですけど、10年後や先を見据えた時に、今回の負けが格闘技人生にプラスになっていけるようにしたいと考えています」 ――足りないものは、何か見つかりましたか? 「足りないというか、無くなっていたことがありました。試合に入り込み過ぎて、自分に元々持っていたことを見失っていたことに気づきました。これからは、自分らしさをもっと出せると思います」 ――次戦へ向けては、どんな思いがありますか。 「今回、3月20日に代々木第一体育館でRISEとの対抗戦がありますし、その前の3月17日にもRISEで対抗戦があります。その中でも、玖村将史の試合が一番面白かったと言われるようにしたいです。対抗戦に負けないようにしたいです」 ――大会名は今年から「K-1 WORLD MAX」に変わりました。 「昨年からReBIRTH(リバース)になって僕も参戦しましたが、今回が本当のスタートだと思っています。今までのK-1MAXは、魔裟斗さんの時代だったと思いますが、これからのK-1MAXは玖村将史の時代にしたいです」 ――今回の相手はルカ選手というONEでも戦っていた選手になりました。あらためて、どんな印象がありますか? 「身長はあまり大きくないんですけど、身体とか試合を見てもパワーがあるなと思います。戦績もいいので(49戦44勝10KO 5敗)、強い外国人の印象があります。まだ対策は立てていないんですけど、今は感性を高めることに集中しています。これから対策はトレーナーと考えていきます(※インタビューは2月5日)」 (C)ONE Championship ――強化してきた点はありますか? 「技を磨くとかはないんですけど、距離感だったり、あとは入り込み過ぎないように上げていきました」 ――試合に入り込み過ぎてしまうのでしょうか? 「いえ、元々は俯瞰で見えるように戦ってきたんですけど、強くなろうと思い過ぎて、ここ何年かは入り込み過ぎましたね。その穴が、前回の試合で見えたので修正しています」 ――具体的に入り込み過ぎるというのは、どんな状況なのでしょうか。 「戦いの感性が真面目になり過ぎるというか。例えば、減量中に友達と食事をする時は、カロリー制限があるから楽しくないわけです。でも、気持ちの持ち方ひとつで楽しむこともできる。戦いも、楽しいのか・勝ちたいのかで、全然スタイルが変わってくる。前回は、楽しいもあったんですけど、勝ちに執着し過ぎて、一番になりたいと思い過ぎてしまっていました。それは最近、練習していて気づきました」 ――それは、ファイトスタイルに影響があるのでしょうか。 「あります。攻撃の質もそうですが、距離感とかも変わってきます。この何年間かは、穴を無くすことに意識し過ぎて、自分にとって良くないところで戦い過ぎました。良いところを伸ばすことをしてこなかったんです。おそらく今回は、皆さんが新しいファイトスタイルを感じると思います」 ――どんなフィニッシュをしたいですか。 「今回の選手はONEにも出ていたということで、対世界へ向けていい相手だなと思います。そんな相手に何をさせずに圧倒的に勝てたら、日本人の強さを証明することができる。今後は対世界を中心に戦えるような結果を残したいです」 ――完封ですか。 「完封します。何もさせずに倒す」 ――今後のプランはありますか? 「まずはK-1の55kgのベルトを手に入れたいということと、もっとK-1を世界一にしたいという思いがあります。その中で、玖村将史が世界一になりたいです」 ――金子晃大選手のことは、どこかで意識していますか。 「それは、どこかではなく胸の真ん中にあります。絶対に4回目やるために、世界の強豪を倒していって世界一を証明したいです」 ――日本の55kgの階級は、世界と比較してどう感じていますか? 「この階級の日本は選手が揃っていますし、平均的にレベルが高いと思っています。でも、海外のトップは実力が抜きん出ている選手がいると思いますので、ホンマに強い選手を倒していきたいです」 ――最後に、金子選手が鈴木真彦選手と対抗戦で戦いますが、どう予想していますか? 「金子選手が勝つと思います。鈴木選手は流れ的にも良くないと思いますし(王座陥落)、穴が見えてきているように感じています。対策するのは、そんなに難しいことではないように思います」 ――タイトル挑戦をするためにも、金子選手に勝ってほしいと。 「勝ってもらわないと、また(トップ戦線が)ぐちゃぐちゃになってしますので。僕は一番を決めるのは、K-1だと思っています」
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