キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】久井大夢「今年中にやりたいことがあるので、KOで勝ってマイクで言いたい」vs.チュームーシーフー「久井選手のその力はあまり発揮できなくなる」

2024/02/25 17:02
【KNOCK OUT】久井大夢「今年中にやりたいことがあるので、KOで勝ってマイクで言いたい」vs.チュームーシーフー「久井選手のその力はあまり発揮できなくなる」

久井(左)が強敵チュームーシーフーを迎え撃つ

 2024年2月25日(日)東京・後楽園ホール『PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1』の前日計量・会見が、24日(土)都内にて正午から行われた。

 第7試合のスーパーファイト、KNOCK OUT-BLACK -59kg契約3分3R延長1Rで対戦する、KNOCK OUT-BLACKライト級王者・久井大夢(TEAM TAIMU)とチュームーシーフー(中国/郭強ファイトクラブ/CFP)のインタビューが主催者を通じて届いた。


 久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦に大抜擢されると新田宗一朗に2RでKO勝ちし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年7月にはK-1に乗り込んでBigbangフェザー級王者・龍斗から勝利を収め、9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。12月にはトンミーチャイに判定勝ちでプロ戦績を7勝(3KO)1敗とした。

 チュームーシーフーは中国の少数民族であり戦闘民族として知られる「イ族」の出身。2022年3月の『武林風』では、過去K-1で武尊と激闘を演じた強豪ワン・ジュングァンと対戦し、判定で惜敗したものの互角の打ち合いを演じた。2023年6月に初来日、龍聖から右フックでダウンを奪い、延長戦で判定負けも龍聖を苦しめて一躍注目を集めた。戦績は25勝(9KO)5敗。

久井「今度こそ倒したい」


──まず、『KNOCK OUT』での前戦、12月大会のトンミーチャイ・FELLOW GYM戦を振り返ると?

「あの試合では自分の良さが全然出せなかったというか、何も見せられなかったという印象ですね」

──初のタイ人戦だったわけですが、やってみて違いは感じましたか?

「距離というか、懐が深いなというのは思いましたね。けっこうヒジを振ってくる印象もあったので、入りづらさがありました」

──2023年は、満足度という点ではどうですか?

「満足は全然してないですね。中国でも一回負けましたし。ベルトを一本取れたのはよかったですけど、納得いくような試合もあまりできなかったですし」

──その点で、「スランプ」みたいなものは感じていますか?

「倒せてないという点では、スランプかもしれないですね。やっぱり倒さないとパッとしないですし、倒せる選手にならんとアカンなと思います」

──今年は年明けすぐにカンボジアでの試合もありました。そして2月大会に出場と、けっこう試合間隔が詰まってますね。

「12月の試合が終わった時に山口元気代表からボンヤリ言われてはいたんですけど、年末に正式に決まりました。3Rに2回ダウンを取ったんですけど、倒し切りたかったですね」

──海外2戦目となりましたが、どうでしたか?

「カンボジア人の試合を見ていたら「攻撃的なムエタイ」という感じの選手が多かったんですけど、自分がやった選手はパンチ寄りという感じでした。中国で負けているので、海外で勝ててホッとしました。でも倒し切りたかったですけど」


──今回の相手、チュームーシーフー選手についてはどんな印象ですか?

「体がゴツくて強いなと思いますし、パンチをけっこう振ってくるイメージです。龍聖選手からダウンを奪ったカウンターは得意なのかなと思います。突っ込んでくるタイプですが、完全にくっついてしまうか、足を使って対処したいと思います」

──噛み合いそうですか?

「そうですね、噛み合うと思います。その中で向こうの得意な距離にさせないようにして、最後は分かりやすく倒して勝ちたいですね」

──どういう形で倒したいですか?

「打ち合ってという形じゃなくて、タイミングで倒したいです。理想としては自分のいいところだけを出して、相手に何もさせずに倒すのが理想です」

──この技で倒したいとかは?

「今は蹴りで練習しているものもありますけど、これでというのはないですね。倒せれば何でもいいです。どれで倒すというより、勝つことに一番こだわっているので」

──今までのKOの中で、「あれはよかった」というものは?

「新田宗一朗戦で1回目と3回目のダウンを取ったミドルに合わせての左ストレートは、ミットでずっと反復していた動きだったので、それを出せたのがよかったですね」

──早くも今年は2戦目ということになりますが、ここから先はどうしたいですか?

「今年中にやりたいことがあるので、KOで勝ってマイクで言いたいなと思っています」

──それは楽しみですね。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?

「今度こそ倒したいと思っているので、倒すところを見てほしいです」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント