MMA
インタビュー

【RIZIN】メインでグスタボと対戦する堀江圭功「喧嘩ファイトが怖い。ただ、そこに自分のチャンスもある」

2024/02/21 13:02
 2024年2月24日(土)にSAGAアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』のメインイベントで、ルイス・グスタボ(ブラジル)と対戦する堀江圭功(ALLIANCE)が取材に応じ、「試合の時にかっこ悪い動きをしようと、どんな形になろうと、最終的には勝ちたい」と語った。  堀江は、RIZINフェザー級(66kg)で、関鉄矢、佐々木憂流迦、佐々木憂流迦を相手に3連勝後、2023年4月のヴガール・ケラモフ戦で一本負け。9月の『RIZIN.44』から1階級上のライト級(71kg)に転向し、スパイク・カーライル(米国)に判定勝ちした。  ライト級でも身体が厚いグラップラーのカーライルを相手に強いテイクダウンディフェンスで組み技やスクランブルを封じ込み、ジャブ、カウンターの右、三日月蹴りと打撃で攻勢に立った。  カーライル戦を「いつも通りに近い動きが出来ました。フェザー級の時より、力が出せた。相手もデカくなるけど、自分もベストコンディションで戦える、“一番強い自分”を出せます」と、ライト級での手応えを感じている。  フェザー級時代に比べ「減量幅が5kg減った」ことでコンディションが良く、「体調不良もけがもなく、いい感じ」。試合10日前の時点で77.8kgで、残り6.8kgは順調」だという。  そこには、「禁酒」の効果もある。 『RIZIN Preparation』でも明かしていた通り、平日は基本的に禁酒。今回のグスタボ戦では、試合3週間前から「断酒」を行っている。 「(2021年11月の)中田戦までは試合1週間前まで毎日飲んでいたんですけど、終わった後に拳を怪我して、兄貴から『これ飲まん方がいい』って言われて飲まなかったんです。そうしたら試合後なのに体重も増えないし、朝も早く起きれる。“これは身体に健康だ”と思ったんですよ」と、禁酒することで体調の変化を感じたという。 「だけどリフレッシュも自分の場合、大事なんで、金土日に飲んで、平日は飲まなくなって。さらに試合前は、前回(カーライル戦)は2週間前で(酒を)やめたけど、今回は3週間前」と、大一番に向け、体調を整えてきた。  カーライル戦以降もずっと練習を続けていたという堀江は、所属のALLIANCEに加え、ロータス世田谷、TRIBE TOKYO MMAにも出稽古に向かっている。 「心身共にキツい」が、「練習では“しっかり自分のことを追い込む、妥協しないぞ”ということを考えて臨みます。キツいのが当たり前なんで。妥協したら俺の夢は終わる。やるしかないって自分と話します」と、覚悟を決めて練習に臨む。 [nextpage] 嘘をつかずに曝け出すことで普段の自分の強さを出せるようになった。「いつも通り」以上のことはない 【写真】修斗第12代環太平洋バンタム級王者の藤井伸樹を相手にミット打ちを見せた。  今回、メインイベントで堀江が対戦するルイス・グスタボは、RIZINで矢地祐介、大原樹理、武田光司を相手に3連勝中。ヴァンダレイ・シウバ仕込みの“サンドストーム”のような打撃の圧力を持つグスタボとの試合に向け、堀江はALLIANCEでボクシングトレーナーとのミット打ち、元DEEPウェルター級王者の渡辺悠太とのスパーリングでグスタボを“想定”してきた。一般クラスを指導しているJTTでは、帰国前のエリー・ケーリッシュからアドバイスも得たという。 「試合のときはいつも恐怖を感じます。試合直前に逃げ出したくなる。ほんとうにその気持ちに勝ちながら試合をするんですが、グスタボのことを知れば知るほど“強いな”と。打撃が荒くてセオリーがない。喧嘩(ファイトが)怖い。ただ、そこにチャンスがある。喧嘩してくるときは相手にもリスクがあるから、自分の得意なカウンターがガチンって入って決まる可能性もある」と、グスタボ得意のガチャガチャとした喧嘩ファイトが、自身にとってもチャンスになるとした。 「やることを決めておきたい。戦いのときの一瞬一瞬も」という堀江にとって、グスタボ戦で「崩せるとしたらここかな、という所がいくつかある」という。「やってみなければ分かりませんが、それが上手くいかない時でも“こうしよう”というのがある。しっかり対策してきて、結構イメージも出来ています。フィニッシュを狙っています。何で決めるかは言えないけど、当日に曝け出します」と自信も見せる。  その自信の高まりは、嘘の無い自分を出しているからこそ、感じられるという。 「普段から自分を曝け出す、嘘をつかないようにしようっていう気持ちになってから、“強さ”っていう普段の自分を出せるようになった。“いつも通り”以上のことはない。そのいつも通りを試合でやること。出来るだけ嘘を少なくして生きていきたい。その精神面が格闘技の試合に繋がると信じているので、そこは意識しています」  地元・長崎に近い佐賀で初開催となるRIZINで、初のメインイベントを託された。チケットは「100枚近く手配」したという。 「いろんな自分の仲間たちが見に来てくれるってことで、モチベーションが上がっていますね。ちょっとプレッシャーは感じたりはするんですけど、あんまり気にせずいきたい。自分のカード目当てで来てくれる人が多かったら嬉しいし、みんなで佐賀大会を盛り上げたい。とにかく多くの人に来てほしいです」と、メインイベンターとして呼びかけるが、最後は自分のために戦うことが、周囲への恩返しになると語る。 「(メインイベントは)嬉しいです。でも試合の時にかっこ悪い動きをしようと、どんな形になろうと、最終的には勝ちたい。なので、自分のためにやろうと思います」と、堀江は力強く語った。
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