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【RIZIN】朝倉海がごぼう抜きでバンタム級世界ランク6位に。3位にランクアップのコリー・サンドハーゲンにも注目

2019/08/20 12:08
日本でも堀口恭司や朝倉海の活躍で注目を集めているバンタム級の世界ランキングに変動が起きている。 2019年8月18日、愛知県ドルフィンズアリーナで開催された『RIZIN.18』のメインイベントでは、朝倉海(トライフォース赤坂)がRIZIN&Bellator世界バンタム級王者・堀口恭司(アメリカン・トップ・チーム)を1R1分08秒でKO。北米サイトが軒並み、朝倉海のバンタム級ランキングを世界ランクトップ10内に改訂した。 老舗格闘技サイト「SHERDOG」はトップ5の堀口に勝利した朝倉を世界6位に。MMAデータサイト「FIGHT MATRIX」では、朝倉海を92位ランクアップの7位にランクした。 18日の試合前までの海外でのバンタム級の世界ランキングの1位は、現UFC世界バンタム級&フライ級王者のヘンリー・セフード。2位がセフードとアスンソンに敗れているマルロン・モラエス。3位がアスンソンで、4位がUFC4連勝中のアルジャメイン・スターリング、5位がBellator&RIZN世界同級王者の堀口恭司、6位がUFC5連勝・MMA13勝1敗のピョートル・ヤン、7位にコリー・サンドハーゲンがつけていた。 以降は、ジョン・リネカー、ジミー・リベラ、ペドロ・ムニョス、コディ・ガーブラント、ユライア・フェイバー、ダリオン・コールドウェル、ロブ・フォント、コディ・スタマンらの名前が挙がっており、米国を主戦場とせず海外勢との対戦機会が少ない日本人ファイターは、堀口以外は上位にランクされている選手がいなかった。 堀口以降は石渡伸太郎が29位、扇久保博正が65位、安藤達也が74位、佐藤将光が80位、佐々木憂流迦が82位、元谷友貴が84位、田中路教が87位、若松佑弥が94位、春日井たけしが117位、大塚隆史が118位、岡田遼が119位、和田竜光が120位、魚井フルスイングが125位であることを考えても、北米の上位陣(もしくは上位陣と対戦経験のある選手)と対戦し、勝利を挙げることが、北米サイトでランクアップする要因となっている。 朝倉は今後、どのような選手を相手にどんなキャリアを築いていくか。そして、これまで北米トップ勢との対戦で実力を証明してきた堀口恭司は、いかに巻き返しを図るか。榊原CEOは両者の再戦を「早ければ10月か12月に」と語っている。 そのバンタム級のトップ戦線で、同じくランクアップしたファイターがコリー・サンドハーゲンだ。「SHERDOG」で3位、「FIGHT MATRIX」で4位とUFC世界王座挑戦の位置にランクしている。 RIZINが行われた日本時間の同日に、米国カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催された『UFC241』のバンタム級で、UFC世界バンタム級ランク9位だったサンドハーゲン(米国)は、3位のハファエル・アスンソン(ブラジル)と対戦。 UFC5戦目にして上位ランカーと戦ったサンドハーゲンは判定3-0(30-27×2, 29-28)で勝利し、試合後のバックステージで、「自分以外にこの階級でセフードを打ち負かせるやつはいない」と、王者との試合に自信を見せた。 キックボクシング無敗でWKA北米アマチュア王座、続けて22歳でWKA世界王座も獲得したサンドハーゲンは、2015年にプロMMAデビューし現在MMA12勝1敗の27歳。ブラジリアン柔術でも茶帯のオールラウンダー。 2018年のUFCデビュー戦ではオースティン・アーネットを2R TKOに下すと、2戦目でもユーリ・アルカンタラを2R TKO。3戦目ではマリオ・バティスタを腕十字で極めるなど、3連続フィニッシュ勝利を飾った。2019年4月には、実力者ジョン・リネカー相手にスプリット判定勝ちを収めている。 今回のアスンソン戦でもサンドハーゲンは、180cmの長身から左右の足をスイッチして打撃を当てると、アスンソンのバックテイクにはキムラロック狙いから正対し、逆にバックを奪いに行くなど、スクランブルにも強く、組みの展開でも戦えることを証明している。 「マーティン・ルーサー・キングとボブ・マーリーがヒーロー」というサンドハーゲンは、コロラド大学ボルダー校で心理学の学士号を取得後、虐待やネグレクトを受けた子どもたちを支援する非営利団体で働いてきた。 いつも謙虚なコメントが多いサンドハーゲンだが、今回のアスンソン戦の勝利で、「トップ10は誰もが似たようなものだけど、僕はまったく違う」と王座挑戦に向け、珍しく強く主張を行っている。 25歳の朝倉海、27歳のコリー・サンドハーゲン、同世代の両者の活躍に注目だ。 ◆サンドハーゲン「僕以外にこの階級でセフードを打ち負かせるやつはいない」 「相手よりも自分の方が貪欲にやってきたと思っているけど、常にかなり賢く戦わないといけないとも思っている。とにかく試合に臨んで誰彼構わず滅多打ちにするような超動物的なところも自分らしさのひとつだけど、他の部分ではそのスタイルが自分のアートじゃないってことも分かっているし、とても効果的かつ計画的なものだから、常にバランスが大事ってことだ。今回は徹底的にいきたかったし、本気でチャンピオンベルトがほしい。だから、いつもやっているようにスマートにいきたかった。向こうは僕が何をやってくるのか正確に分かって臨んできたけど、何もできなかったし、それがすべてを物語っている。 この階級には新しい顔が必要だろ? 正直、自分がタイトル挑戦にふさわしいかどうかは分からないけど、僕以外にこの階級でセフードを打ち負かせるやつはいないと思っている。ちょっと違うやつが現れたってことさ。違うタイプのスタイルで、ゲームスタイルも違っている。トップ10は誰もが似たようなもの。でも僕はまったく違う。僕には僕にしかできないものがあって、それは唯一無二だ。エージェントに任せるよ。タイトル挑戦を与えられるかどうか。MMAにはいろいろありすぎるからね。1年も待ちたくないから、次が何であろうと受けて立つ」
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