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2024年1月28日(日)有明アリーナにて開催される『ONE 165: Superlek vs.Takeru』に向け、ONEライト級で青木真也と対戦するセージ・ノースカットが、セコンドにつくユライア・フェイバーとともに公開練習を行った。
筋骨隆々の身体で、オーソドックス構えから後ろ蹴りやジャンピングハイキックなどのシャドーを見せたノースカットは、フェイバーとのミット打ちでは一転、近い距離のコンパクトな打撃、ヒザ蹴りを打ち込み。相手の組みへのがぶり、バックからのパウンド、ローリングサンダーも披露した。
公開練習後、“カリフォルニアキッド”ユライアに、青木真也戦に向けたノースカットの仕上がりについて聞いた。
グラウンドに行くことは恐れず、バックは譲らない
──今回の試合に向け、ノースカット選手はサクラメントのユライア・フェイバー代表のチーム・アルファメールで練習を積んで来たと聞きました。青木真也選手をどう分析しましたか。
「シンヤ・アオキは誰が見ても分かるように柔術とレスリングに長けていて、シングルレッグのアタックからバックを取るのが素晴らしく上手い。それでバックを彼に取られたらこちらとしては非常にまずい。それは危険だから、バックを取られることは回避したいよね、当然のことながら。こちらとしてはグラウンドに行くことは恐れずに、それでいて後ろに回られることというのは気をつけていたい。
──ノースカット選手はたくさんの黒帯柔術家と練習できたのですか。
「うん、たくさんいるからね。リカルド・ラモスとかダスティン・アクバリ、もちろん僕もそうだし。ロシア・チェチェン出身者だったり、グレコローマンの世界チームのメンバーがいたりする。(Bellatorファイターの)クリス・ゴンザレスなんかがそうだし。UFCファイターのアレックス・ムニョスだったりたくさんの選手がいる。いずれも柔術やレスリングをMMAで使う選手たちだ。もちろん青木真也と同じような選手かと言われると違うんだけれど、みんなハイレベルだ」
──この試合はリングでありケージではありません。もしテイクダウンされた場合、どのように立ち上がれるかシミュレーションする必要があったでしょうか。
「うん、リングとケージではかなり違う。僕らのジムにはリングはあるから練習してきたのだけれど、壁として使えるケージのように簡単には行かないから、スクランブル対策はたくさんしてきた。テイクダウンされたとしても背中を譲らずに立ち上がれる」
──この試合の最初の鍵はスタンドになります。青木選手の打撃のスタイルはムエタイ、ノースカット選手は空手やテコンドーの半身構えの長い間合いから、回転系の打撃もあります。どのようなスタンドの展開を予想しますか?
「シンヤはファイトを恐れないと思うけど、顔にハードヒットをもらうのは避けたいだろうね。もらうことになるとしてもそれは掴もうとするからなので、セージにとっては危険なことだ。彼はロング・スタイル。空手のサイドキックは長いから違いはある。大きいのを当てたいところだけれど、それは長い距離だけではなく近い距離で見えないところから行きたい。ショート・スタンスが鍵だ。楽しみにしていてほしい」