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【シュートボクシング】ペットモラコット「海人は自分がヒジありを選んだことを後悔することになるだろう。私のヒジはダイヤモンドのように硬い」

2024/01/21 22:01
 2024年2月10日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.1』のメインイベントで、SB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)とヒジありで対戦する元ONEムエタイ世界フェザー級王者ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)。世界の頂点に君臨するペットモラコットはSB初上陸でどんなインパクトを残すか。   ペットモラコットはタイのビッグマッチ常連の超一流選手として活躍し、ルンピニースタジアムではミニフライ級王座とスーパーフェザー級王座に就いた。2015年4月には初来日し、梅野源治の挑戦を退けている。ONEではジョルジオ・ペトロシアンと2度対戦、1度目は首相撲&ヒザ蹴りを多用したペットモラコットが判定勝利を収めたが、「試合中に複数の違反であるクリンチ行為が発生した」との理由からノーコンテストとなり、7月の再戦では判定負け。  しかし、2020年2月にポンシリと初代ONEフェザー級ムエタイ世界王座を争い、判定勝ちで王座に就いた。同王座は3度の防衛に成功。その後はONEを離れ、『ラジャダムナン・ワールド・シリーズ』に参戦。イラン、モロッコ、トルコなどの選手と対戦して5連勝を飾ったが、前戦となる2023年9月のタナンチャイ・シッソンピーノン戦ではスプリット判定で惜敗している。 10R以上やって海人の心をへし折るのもいいな ――日本に来たのは何度目になりますか? 「梅野(源治)と試合をした時(2015年4月19日、ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級タイトルマッチで判定勝ちし初防衛に成功)と、賞金トーナメントが開催された時(2016年7月29日、TOYOTA-65kgトーナメント。一回戦で平野将志を2RヒジでTKO勝ち、準決勝でチャムアトーン・ファイタームエタイに判定勝ち、決勝戦でシーラリット・チョー・サムピーノンに2RTKO勝ちして優勝)の2回来日したので、3度目になる。日本の気候は気持ちいいし、食べ物も美味しいよ」 ――今回の海人vsペットモラコットの一戦が発表された時に、一部のムエタイファンが「ペットモラコットは引退したはずでは?」との情報で騒がれていました。 「あれは昨年9月のRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)でタナンチャイ・シッソンピーノンにスプリット判定で負けた後に、自分のことが嫌になって、連戦で疲れていてヤケ酒を飲んだ勢いで自分のFACEBOOKでジムの会長の許可なく引退を発表しちゃったんだ(苦笑)。そのぐらい私は一戦一戦に懸けているし、今は改めてチャンピオンを目指してみようという気持ちに切り替えている」 【写真】2015年4月、梅野源治(右)の挑戦を受けてルンピニー王座を防衛――改めて海人選手の印象を教えてください。 「今回の試合が決まって海人のことは知った。色々と試合映像を見たところ、攻撃的なスタイルで凄く強い選手だと分かったので、試合ができることを嬉しく思う」 ――海人選手の警戒すべき印象的な攻撃はありましたか? 「前蹴りのような三日月蹴りだね。あとは、背が高いのでパンチ、蹴りも警戒しないといけないなと思った」 ――ペットモラコット選手は今までにジョルジオ・ペトロシアン選手、ヨードセングライ・IWE・フェアテックス選手、タワンチャイ・PK・センチャイ選手など、70kgの世界トップクラスの選手たちと戦ってきましたが、海人選手のことは脅威に感じますか? 「そうだね。海人は間違いなく怖い選手なので一切油断はしていない」 ――海人選手はONEで活躍しているトップ戦線の選手とやりたいとアピールしていますが、元ONE世界チャンピオンとしてどこまで食い込めると評価していますか? 「間違いなくONEで戦っていける力はあると思う。でも、ONEでチャンピオンになれるかどうかは分からない(苦笑)」 ――対戦カード発表会見では海人選手からKO宣言が出ていましたが、ご自身はどういう試合になると予想していますか? 「KO宣言? 私はボクシングも合わせて180戦ぐらいやってきてKO負けは1度だけ。打たれ強さにも自信があるし、海人が私をKOするのは難しいだろう。逆に私がKOしたいので、そのタイミングがあれば狙っていくよ。その一方で私は試合をフルに使って対戦相手を圧倒する試合をするタイプでもある。シュートボクシングは無制限ラウンドだから何ラウンドやっても問題ないんだろ? だったらKO勝ちじゃなくて10R以上やって海人の心をへし折るのもいいな。ちなみに私はムエロークのワンデートーナメントで3試合やって全部で9R戦ったことがあるから、それも可能だよ」 [nextpage] ブアカーオと同じくSBでも世界タイトルを獲りたい 【写真】日本で行われたトヨタ・ムエマラソントーナメントで優勝――今回勝って日本で継続的に試合をしたいと思いますか? 「そうだね。海人に勝って今後チャンスがあればシュートボクシングにも参戦していきたい」 ――シュートボクシングでは過去に、同じムエタイファイターのブアカーオ選手が2010年のS-cup世界トーナメントで優勝してチャンピオンに輝いています。 「ブアカーオは好きな選手だから、私も同じくシュートボクシングでも世界タイトルを獲りたい」 ――試合までにどういう調整をして臨みますか? 「もちろんハードな練習をして、海人の動画を見てキッチリ研究して彼に勝てる状態を作っていきたい。タイとは違って2月の日本は寒いと聞いているから、気候に慣れないといけないので早めに来日できたらいいなと思う」 【写真】海人に勝ったチャムアトーン(右)にも2016年7月に日本で勝利している――研究の仕方としては、相手の動きのどういうところを見ていますか? 「選手の1つ1つの技を見て、その選手が得意としているところ、そうでもないところや、強い部分やそうでもないところを注目して見ている」 ――海人選手はヒジ打ちを得意としていますが、そのテクニックをどう評価していますか? 「そこに関してはやってみないと分からない。私は過去にヒジで斬られたことが1度だけありますが、斬られない自信がある。お互いにヒジが強いということだから試合も面白い試合になると思う」 ――倒してダウンを取るヒジとカットするヒジのどちらが得意ですか? 「自分のヒジはもちろんKOできるものだ。海人がヒジの打ち合いを挑んできたら、凄く面白いことになると思う。接戦というか力は拮抗していると思うので。どちらがいいタイミングで出せるかの勝負になるだろう」 ――今回はヒジありの試合ですが、ヒジなしの試合経験もありますか? 「2~3試合はあります。ずばりヒジがあることで私は何倍も強くなる。自分が一方的に勝つことになれば、海人は自分がヒジありを選んだことを後悔することになるだろう」 ――ちなみにリングネームのペットモラコットにはどういう意味がありますか? 「ペットはダイヤモンドで美しいという意味。モラコットはエメラルドという意味で磨き上げた怖さという意味も含んでいます。私のヒジ打ちはダイヤモンドのように硬いから、かすっただけでも海人は倒れるか斬れるだろうね」 ――試合を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。 「ぜひ私の試合に注目して応援よろしくお願いします。海人に勝って日本のファンの皆さんにもっと知ってもらいたいですし、愛される存在になりたいと思います」
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