ミットを持って実際にスーパーレックの技を受けてみた魔裟斗
K-1 WORLD MAX2003・2008世界王者の魔裟斗が、2024年1月28日(日)東京・有明アリーナ『ONE 165』にて武尊(team VASILEUS)の挑戦を受けるONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キャットムーカオ(タイ)との対談動画を自身のYouTubeチャンネルにて公開した。
冒頭、魔裟斗から「疲れてない? 時差ボケ大丈夫?」とスーパーレックに対して気遣う言葉。スーパーレックは「ちょっとだけ」と苦笑い。
魔裟斗からコンディションはどうかと聞かれるとスーパーレックは「今は体調がすごくよくなってきている」とコメント。
急遽、ロッタンから代わって自分が武尊と戦うことになったというのはいつ頃聞いたのかと聞かれると「最近聞きました。ロッタンが手の怪我をしたとONEから連絡があって、武尊選手と戦うことになりました」と答える。
また「1月13日に試合が決まっていたが、こちらの対戦相手も怪我で欠場してしまった。僕は13日に向けて練習をしていたので、ONEから武尊との試合に変更してくれないかと連絡があり、喜んで受けました」とお互いの対戦相手が欠場となったことで運命的な対戦が組まれたことを明かす。
魔裟斗から「試合ができるコンディションだったということですね?」と聞かれると、スーパーレックは「今もスムーズにトレーニングが進んでいって、試合当日にはいいコンディションで挑むことができると思います」と自信をのぞかせた。
【写真】記者会見での公開ミット打ち
ただ魔裟斗から「日本の1月2月は一番寒い時期。その点は大丈夫か?」とタイとの寒暖差についての不安はないかと聞かれると、スーパーレックは「日本で戦うのは3回目(※過去2回は2017年6月、2018年8月)だが、1月に試合をしたかどうかは覚えていないですが…今はとても寒いです」と苦笑。
そういったコンディション面での不安については「タイも暑かったり寒かったりする。今は日本に来て少しずつ整えてきているので大丈夫だと思う」と答えた。
次に魔裟斗から「体重は今どれくらいあるのかな」という質問に対して、スーパーレックは「今は食事制限や練習で少しずつ体重を落としながら調整しているので、今の時点で体重超過はそれほど多くないので4、5kgぐらい」と答えた。また「前回の試合で減量ミスをしてしまったので、今は栄養士をつけて体重面をサポートしてもらっている」と前回のロッタン戦での体重超過を受けて対策をしている様子だ。
続いて武尊を知っているかと聞くと、「武尊vs.天心の試合は見ました。youtubeもチェックしています。武尊がONE Championshipと契約してからはいつもチェックしていて、いつか戦うだろうなと思っていた」と以前から来る対戦に向けて武尊の映像を確認していたとのこと。印象については「日本人最強の選手の一人。スピードもあるしフットワークもいい。パンチのコンビネーションも上手い。全ての面でパーフェクト。手強い相手です」と武尊を評価した。
またどんな試合展開になるかと聞くと、「自分自身は武尊と戦う十分な力があると思うし、日本で彼に勝てる力も持っていると思う。僕は練習量もこなしているし、彼の試合を見て研究もしている。見る限りでは武尊は動き回って常に攻撃態勢でいるファイタータイプだけど、自分もこれまで同じスタイルで試合をしてきているので、僕のKO勝利もありうると思う」と意気込みを語った。
魔裟斗から「じゃあ今回はスーパーレックがKOで勝つということですね?」と聞かれると、スーパーレックは「気持ちとしては武尊の地元である日本でKO勝利したいと思っている。でもそれは簡単なことではない。武尊は世界レベルで見ても強い選手の一人なので、そう簡単に勝てるとは思っていない。でも僕に関しては何が起こるかわからないよ。練習で武尊の映像を見ていることからも学ぶところはたくさんあって、彼に勝てるポイントは発見できた。もちろんKO勝利の可能性もある」と武尊のウィークポイントを見つけたとする。
対談後、魔裟斗は「普段の顔と格闘技の話している時の顔つきが違うよね」と印象を語った。続いてスーパーレックのコンディションを確認するべく、実際の練習を見学することに。
ウォーミングアップしているスーパーレックを見て、魔裟斗は「意外とボクサーみたいな小さいパンチを打つんだね。試合では思いっきり右ストレート叩き込むからね。でもシャドーを見るとボクサーだね」と意外な印象を受けた様子。続けて「パンチが速い。武尊も速いけど、モーションがないね。実際にあれを試合で同じ打ち方をしたら、あの右は見にくいと思うよ。あと武尊が遠い距離だと中に入っていくじゃない、そうした時にスーパーレックがヒザ蹴りを打ってくる。その距離感でどう戦うかだよね。そのヒザ蹴り、テンカオを打ってくるところにどうパンチを当てられるか」とスーパーレックのシャドーから試合の展開までを予想した。
実際にスーパーレックがミット打ちを始めると、魔裟斗は「細かい小さいパンチを打つんだな。映像で見たイメージと違うわ」と印象を語り、テンポよくミドルキックを続けると、「体重が前に乗ってるんだな」と一言。
続いて、魔裟斗もミットを持ってスーパーレックの打撃を受けることに。パンチ、ハイキック、ヒザ蹴りなどを受けた魔裟斗は「シャープで速いね! パンチも重くて硬い系だね。原口健飛くんみたいな蹴りだな。強いよ!」と驚いた様子で打撃の印象を語った。
最後に魔裟斗から「世界中のファンが注目している試合なので、素晴らしいファイトを期待しています」とスーパーレックに伝えると、「日本で試合できることはすごく嬉しいしワクワクしている。また今日は世界チャンピオンで日本のスーパースターである魔裟斗さんにミットを受けていただき、とても嬉しかったし光栄です」とスーパーレックは礼節を持って魔裟斗に感謝を伝えた。