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【UFC】『UFC100』『UFC200』でも勝利の“鉄人”ジム・ミラーが最多勝利更新の一本勝ちで『UFC300』でフェルダー、ブラウン、そしてブロック・レスナーを指名「“キムラ”、これが俺のジャイアントキラーになる」

2024/01/14 12:01
 2024年1月13日(日本時間14日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Ankalaev vs. Walker』が開催された。 ▼ライト級 5分3R〇ジム・ミラー(米国)37勝17敗(UFC26勝16敗)155.5lbs/70.53kg[3R 3分25秒 フェイスクランク]×ガブリエル・ベニテス(メキシコ)23勝11敗(UFC7勝7敗)155lbs/70.31kg※ミラーはUFC勝利数26、UFC最多出場記録43でともに歴代1位に  コメインのライト級戦では、UFC最多出場記録と最多勝利記録を持つジム・ミラーが登場。  2005年11月のプロMMAデビュー戦から、2008年10月にオクタゴンデビュー。2009年7月の『UFC100』でマック・ダンジグに判定勝ちし、2016年7月の『UFC200』では五味隆典に1R TKO勝ち。さらに2024年4月の『UFC300』出場も目指す“鉄人”で40歳になる。  直近5戦で4勝1敗。対戦相手はルーキーとベテランだったが、8連続フィニッシュ勝利中で、持ち前の組み力に加え、打撃技術も進化を遂げている。前戦では、スクランブル参戦のジェシー・バトラーを23秒 KOに下している。  対するベニテスは、UFC7勝6敗(ライト級では2勝1敗)。MMA23勝中19のフィニッシュを誇る。35歳。2022年8月の前戦でチャーリー・オンティベロスを1R パウンドアウトしている。  1R、ともにサウスポー構え。ベニテスが先にワンツーから左カーフを当てるも、ミラーもストレートで戻すとワンツーから左、さらには踏み込んでの対角の左ローを当てる。ベニテスもワンツーから左もブロッキングのミラーは右ロー。ベニテスは左ハイも防御して前に圧力をかけるミラーはワンツースリーの3連打でベニテスを下がらせると、首相撲ヒザ! さらにワンツーからローに繋ぐ。ワンツーから右ヒザを腹に突くミラー! ベニテスの押し戻しに左インロー、ハイキックをガード上に当てる。ベニテスもワンツーをガード上に返して左フック。しかし、ミラーがワンツーを振って左ローを当てる。  2R、右ジャブから入るミラーにワンツーを返すベニテスだが、ミラーも押し戻して左ロー! さらに近づくとクリンチから左アッパーを突く。ワンツーをボディに突くベニテス。ミラーは右ジャブ、左ローを効かせる。さらに左ボディ。左アッパーも。右フックを当てたベニテスに一瞬下がったミラーだが、その入りにダブルレッグテイクダウン! クローズドガードのベニテスにインサイドから「ヒジ打ち! 腰を切ったベニテスは腕十字狙いも極めさせないミラー。蹴り上げにもついていったミラーは足をさばくと、立ち上がろうと背中を見せたベニテスのバックに! 4の字ロックを組んだミラーに手を掴んで絞めを防ぐベニテス。  3R、互いにジャブ。ミラーはペースを落としたか。しかし左をかぎ突きのように打ち込むと右から対角の左ローへと繋ぐ。左オーバーハンドを振るベニテス。さらに左前蹴り。右カーフのベニテス。ミラーも単発ながら右を返す。続く右をダックしてかわしたベニテスが左右。しかしワンツー&左ローで前に出るミラーは、ここでダブルレッグテイクダウン! ベニテスの返しをいなしてバックを奪うとアゴ上からパームトゥパームのフェイスクランクで絞めて、最終ラウンドにタップを奪った!  UFC勝利数26(歴代1位)・UFC最多出場記録43(歴代1位)を一本勝ちでマークした40歳のミラーは、「誕生日おめでとう、ママ。相手を疲れさせたのが良かった。UFC300? 3カ月あるから準備するよ」と語ると、驚くべき名前をオクタゴンの中でコールアウトした。  MCのマイケル・ビスピンからの「これで記録更新の26勝目。レジェンドにあえて聞くが、次は?」の問いに、ミラーは、「うん、来たる『UFC300』。3カ月あるね。怪我を治して、体調を整えて、しっかり怠けず準備して、あとは対戦相手を見つけるだけだ。で、ちょっと何人か興味がそそられる名前を挙げようか。  まずはそこ(解説席)に座ってるポール・フェルダー。フェルダーとは面白い試合をまだできていないな。ライト級でのフィニッシュが一番多いんだけど、マット・ブラン、俺は170(ウェルター級)に上がりたい。ウェルター級の頂点に立って一番KOした男と戦いたい。それから、こういう名前も挙げておきたいところだ、めっちゃデカいところで、ブロック・レスナー。『300』でレスナーとやりたい」と3選手を指名。  ビスピンが「キムラ!」とブロック・レスナーのWWEでの得意技を挙げると、ミラーは「キムラ。これが俺のジャイアントキラーになる」と答えた。  さらに実況のブレンダン・フィッツジェラルドが、「ジム・ミラーは人を名指しするイメージがないけど、今、君の名前を口にしたね、ポール、『UFC300』だ。可能性あるだろうか?」とフェルダーに問うと、フェルダーは、「今ここにいる僕は、ずーっとジムの良いところばかり話してきただろ? もう……全く。キック・バトルも好きだしな。おれは最強のスネを持つ一人だ」と返答。  フィッツジェラルドから「今夜、熟考するといい」と問われると、フェルダーは「トレーニングを始めた方がよさそうだな」と語り、実況陣から「あそこに戻った方がいいよ、やるべき戦いがあるなら」とうながされ、フェルダーは「4月なんて十分じゃない」と迷うと、「コンディションできてるでしょ? 何がなんでも、オクタゴンで闘うべきなんじゃないか?」と促され、「『300』、戦いに臨むむべきか?」と応えている。  果たして、ジム・ミラーは『UFC300』に出場するか、そしてその相手は?
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