▼第2試合 ライトヘビー級 キックボクシング 3分3R
〇ベイブラット・イスアエフ(ロシア)
判定3-0
×ユーリ・ファーシス(ルーマニア)
ルーマニアで開催されたROAD TO ONEヘビー級トーナメント優勝、ISKA世界王者の肩書きを持つファーシス。ONEで2勝2敗、WMC世界王者の肩書きを持つイスアエフの重量級対決。
1R、前に出るのはファーシスで左右にスイッチしながらワンツー、左ミドル。右オーバーハンドを当てると、ファーシスは右フックを返す。ファーシスの前蹴りをかわすとイスアエフは右アッパーからパンチをまとめた。思い切りパンチを繰り出すファーシスに、イスアエフは引き込んで左フックを合わせに行く。
2R、左ミドルを蹴るファーシスにイスアエフは右ショートから左右フックへ。両者ともただフックを振り回すだけの重量級ではなく、ファーシスはスイッチを多用して右構えでも左構えでもしっかりしたワンツー、ミドルを蹴り、イスアエフはショートのフックやカウンターを狙う。イスアエフの左右ミドルが決まり始め、ファーシスは減速が見える。そこへ右ボディアッパーを突き刺すイスアエフ。
3Rはイスアエフが前に出る。両者ともブロックは固く、イスアエフは右ボディ、バックキックでボディを狙う。左ミドルを蹴るファーシスにイスアエフは右のボディを狙い撃ち、さらに左ミドルを蹴る。そして意表を突く後ろ廻し蹴りもヒットさせる。イスアエフのワンツー、右ボディストレートからの左右フックに身体を丸めるファーシス。完全に疲労が見えるファーシスだがイスアエフは無理せず的確にパンチを当てていき、ラッシュはしない。
イスアエフがハイキック、バックハンドブローを繰り出して試合を終え、ヘラクレスのような身体に似合わぬ手堅い戦いぶりで判定勝ちした。