▼第11試合 ストロー級 3分3R
〇コンペット・フェアテックス(タイ)
TKO 3R 2分11秒
×ダレン・ローラン(フランス)
コンペットはルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級の2階級制覇、元タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級王者、BBTV(7チャンネル)フライ級・ライトフライ級・フェザー級の3階級を制覇したムエタイ6冠王。ここ数年はフェザー級トップ選手として君臨し、上の階級の選手とばかり試合を組まれたことも。“フィームー”と呼ばれる離れて戦うテクニシャンタイプであるが、激闘の多さで有名な7チャンネルで戦ってきた、打ち合いも出来る万能型。2022年9月、K-1に初参戦して玖村将史を判定に破り、日本でもその名が知られるようになった。
ONE初参戦となった2023年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』のメインイベントではプラジャンチャイに判定負け、3月のK-1では金子晃大に判定負けと連敗を喫するも、6月の『ONE FRIDAY FIGHTS 23』では中国人選手に判定勝ち、9月にはゴンチャイとの大激闘を判定で制した。10月にはカムバックと引き分け。戦績は85勝(12KO)18敗4分。
ローランドはIFMAなどムエタイのアマチュア大会で数々の優勝を収め、2017年10月にプロデビュー。2019年1月にライアン・シェーハンにTKO勝ちでWBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王座を獲得。8月にはWBCムエタイ世界フェザー級王座もKOで獲得した。2019年10月にはONE日本大会でサムエーと対戦するも2RにKO負け。その後、FFKMDAフェザー級(-57kg)ムエタイ王座、WMCインターコンチネンタルフェザー級王座、WMOインターナショナルフェザー級(-57.5kg)王座などを獲得。現在12連勝でONE Friday Fightsには初出場となる。戦績は20勝(8KO)6敗。
1R、8cm長身のローランは軽快なフットワークで動き、ジャブと前蹴り、右ローを蹴る。止まってワンツーを打つローランにコンペットはスピードのある右ストレート、動くローランに右ロー。ローランはコンペットの蹴り足をキャッチしての右ストレート、コンペットも負けじと蹴り足をキャッチして右ストレートを出す。どんどん前へ出るコンペットはあまりリーチの差を感じさせず右を当てていく。
2Rも前に出て行くコンペットは右ストレートと右ローで動くローランを追っていく。コンペットの右ローを嫌がってサウスポーになるローランだが、オーソドックスに戻ったところでコンペットが鬼の右ロー10連発でダウンを奪う。ローランはコンペットの右ローをキャッチしてのパンチを狙い、前蹴りで突き放す。前に出て右ストレートやヒジも繰り出して逆襲するローランにコンペットは右ローとコーナーへ詰めての左右連打。首相撲でローランを軽々と投げ捨てる。
3R、右ローを連打するコンペットをローランが前蹴りで転倒させ、左アッパーからの右ストレートでコンペットを吹っ飛ばすが、すぐにコンペットが右ストレートで反撃。右ローと右フック、組んでのヒザはコンペット。バックスピンエルボーで逆転を狙うローラン、飛びヒザ蹴りを出したところに右フックをもらってダウンを喫した。コンペットが前に出て打ち合いとなり、コンペットが思い切り右フックを振り抜いてダウンを追加。そしてパンチをまとめたところでレフェリーがストップをかけた。