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【UFC】マネル・ケイプが体重超過で試合中止に「(キャッチウェイト戦なら)ファイトマネーの全てを彼に渡すつもりだった」

2024/01/13 11:01
 2024年1月13日(日本時間14日)米国ラスベガスのUFC APAXで開催される『UFC Fight Night: Ankalaev vs. Walker』(U-NEXT配信)のコ・メインのフライ級で、同級5位のマテウス・ニコラウ(ブラジル)と対戦予定だった元RIZIN王者のマネル・ケイプ(ポルトガル)が3.5ポンド(1.58kg)の計量オーバー。試合はキャンセルとなった。ケイプがらみのカードのキャンセルは8度目となる。  2019年大晦日のRIZINで朝倉海を2R TKOに下し、RIZINベルトを手土産にUFC参戦を決めたケイプだが、オクタゴンデビュー2試合連続のキャンセルを経ての1戦目と2戦目で、現王者のアレッシャンドリ・パントージャとマテウス・ニコラウに判定負け。その後、オデー・オズボーン、ジャルガス・ジュマグロフにいずれも1R TKO勝ちで勢いにのった。 【写真】試合前、ゴング格闘技のインタビューに答えていたケイプ(C)U-NEXT/Zuffa LLC/UFC しかし、2022年4月のスム・ダルジ戦は、ケイプが禁止薬物トリナボル使用に絡み、3日前に中止。6月のホジェリオ・ボントリン戦は、ボントリンの減量中の体調不良によるドクターストップで試合中止となっており、1年ぶり復帰となる2022年12月の前戦で、ダビッド・ドボジャークに判定勝ちで3連勝をマークした。  その後、アレックス・ペレス、デイブソン・フィゲイレード、カイ・カラフランスら強豪が立て続けにケイプ戦をキャンセルしており、ベルトを目指すケイプにとっては、元タイトルコンテンダーとの試合は、王座挑戦に近づくマッチアップだったが、直前の試合中止となっていた。  2023年8月大会では、カラ・フランスの代役の22歳のドス・サントスからダウンを奪う判定勝ちでUFC4連勝。「試合直前に棄権した選手には罰則を与えるべき」と語っていたが、今回は自身が体重超過で試合をキャンセルすることに。  ケイプは自身のSNSで、2週間前にラスベガスでウィルスに感染したこと、そのため「5日間トレーニングから遠ざかり」減量ができなかったことなどを明かし、対戦相手のニコラウがキャッチウェイト戦を承諾するのであれば、「ファイトマネーの全てを彼に渡すつもりだった」と語っている。  ケイプのUFCでの体重超過は今回が2度目。前回は2021年のオズボーン戦で3ポンド(1.36kg)のオーバーも、キャッチウェイト戦で試合は成立し、ケイプが1R KO勝ちしている。  今回の対戦相手のニコラウは現在5位とケイプより上位ランカーで、4月の前戦でブランドン・ロイバルに敗れるまではケイプ戦を含め4連勝していた強豪で、ケイプにとっては念願のトップランカーとの試合だった。 「2週間前、ここラスベガスでウイルスに感染し、5日間トレーニングから遠ざかり、抗生物質を飲まなければならなかった。私だけでなく、トレーニング・パートナーの多くにも影響が出た。コーチやマネージャーは、私がこんな状態だから試合をキャンセルした方がいいと考えていた。しかし、私はキャンセルをせずに前に進むことにした。対戦相手は試合に応じず、私のファイトマネーも受け取らなかった。彼は自分の役割を果たし、私は自分の役割を果たさなかった(彼を責めるつもりはない)。もし彼が戦いたいのであれば、私の全ファイトマネーを彼に渡すつもりだった。でも、現状は私の責任だ。昨年は5試合がキャンセルになったが、そのうちの1試合は相手が11ポンド上だった。 体重を作るためにあらゆる手を尽くしてくれたUFC PIの栄養士たちに感謝している。また会いましょう」
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