「元カノ・今カノ対決」の声に両者は──
このカードの発表後、SNS上では瞬く間に「山本アーセン」や「元カノ・今カノ対決」などのワードがトレンド入りし、ファンの間で注目を集めることとなった。ある種、“スキャンダラス”なカードだが、試合に向かう上で、かつて平田のセコンドについていたアーセンの存在は、三浦にとっていまは力強い存在だ。
三浦は「気まずいですよね。彼(アーセン)は“持ってる”んだと思いますよ。こんな戦いはないですよね」と苦笑しながらも、「KRAZY BEEにリングがある(※今回の試合はケージではなくリング)ので、もちろん彼と組むこともあります」と、所属のTRIBE TOKYO MMA以外にも、アーセンと練習していることも明かす。
現在は柔術強豪でMMAファイターでもある鹿志村仁之介をパートナーに、さまざまな出稽古にも足を運ぶ平田は、ABEMAの煽りに、「“そういうので来たな”と思っているし、逆にそれで数字取れるなら、“やっぱ自分のおかげじゃん”って思うし、タイムラインがそれで埋まればみんな見ると思うし、話題性あるんじゃないかなとは思います」「ぜんぶ含めて、SNSでの発信とかもそうだし、試合内容も行動も発言も、これが平田樹だっていうのが結構、形に出来てきているなと思っているんで、“自分が主役だな”って感じです」と、このカードが自身ありきで成立している、とする。
また、「もし対角のセコンドにアーセンがいたら?」の質問には、「いたらそれはもう“盛り上げ”に来てますよね。“盛り上げるところ分かってんな、仕事してください”って感じで(笑)」と、サバサバとした表情。
一方の三浦は、「“うーん”ってなることもあったんですけど、後輩たちが『これはいいチャンスですよ』って励ましてくれたので……あぁ、また泣いちゃいそう……。早く終わってほしいですね。結構この試合は(精神的に)くるので」と涙ぐむと、最後は「格闘家なんでリングの上で証明するのがやっぱり一番なのかなって思います」と前を向いた。
「日本で勝って、応援してくれる皆さんにお礼、恩返しをしたい」と決意を語る三浦。
「いつも生ぬるい試合だったと思うので、今回はみんなが声を張るような試合にしたい。“平田樹”コールで会場を埋められるように頑張ります」と、笑顔の平田。
有明アリーナでのアトム級戦まで、待ったなし、だ。