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【RIZIN】クレベル・コイケ「違うイベントからオファーがある」が、「日本でそのまま行ければ、100%集中してタイトルマッチへ」

2024/01/08 14:01
 2023年12月31日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.45』の第15試合で、斎藤裕(パラエストラ小岩)を3R、ダースチョークで絞め落とし、再起を遂げたクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が7日、自身のYouTubeチャンネルで今後について語った。  試合後の斎藤が「クレベルが今までのスタイルと違った感じがあった。もう少し待ちの、アップライトの構えかなと思っていたけれど、けっこう前重心というか。前へ前へ来るような感じで。それが彼の言う喧嘩スタイルなのか」と語った通り、綺麗なジャブを見せながらも、先にプレスを掛けたのはクレベルだった。  クレベルは「“クレベルスタイル”が戻ったな。何回も言うけど、金原に負けたけど彼は強い。でも、自分の100%の日じゃなかった。あのときは、ちょっと“やりたくない”という気持ちだった。いまは違う。最初から最後まで集中できた。今回、試合に勝って、“クレベルが戻った”と思ってもらえるのは嬉しい。そのためにいっぱい練習したから」と、アメリカントップチームでの出稽古に踏み切ってまで、今回の試合に賭けた成果を語る。  喧嘩四つでのローブローについて、「最初だけちんちんキック当たって、ごめんね。(わざとではなく)練習でも互いに当たるから、それがファイトだけどごめんなさい」と謝罪したクレベルは、今回の大きな勝因として、メンタルが変わったという。 「斎藤はMMAが上手。全部で彼が上手で、それは金原(正徳)と斎藤だけ。あとは皆ちょっと違う」と、トータルファイターとして完成度が高い斎藤との試合に向け、雑念を持たずに立ち会った。 「(鈴木千裕戦で)体重を作れずベルトを剥奪され、大晦日に(ピットブルに)負けて、すごい色々なプレッシャーがあった。でも今回は、何も考えず、試合だけを欲した。ベルトのこととかも考えず、斎藤(裕)選手のことだけを考えた。身体もすごく楽でリラックスしていてプレッシャーは無かった。いろいろあっても最後に勝てて良かった」  本誌既報通り、今後については、RIZINとの新たな契約更改を控えている。 「12月31日の試合がRIZINとの最後の契約の試合だった。私はRIZINとミーティングして次の契約と次の試合(について話し合う)かな。でも、違うイベントのPFLやUFCからもう1回、オファーがあって」と、他団体から打診があるというなか、「自分としては、まだ日本でそのまま行きたいな。私、ほんとうに今から100%集中してタイトルマッチに向かいたい」と、フェザー級王座奪還を目標に掲げる。  現王者は、鈴木千裕。その鈴木は、5月6日の『RIZIN.47』有明アリーナ大会で、金原正徳の挑戦を受けることが大晦日に発表された。 「自分の次の試合ですぐにタイトルマッチが出来ない(かもしれない)。鈴木千裕vs.金原正徳があって、自分はほんとうは(勝者を)待っていたい。例えば、金原が勝ったら、私はもう一度、金原と試合をしたいし、鈴木が勝ったら、鈴木とももう一度試合をしたい。いまチャンピオンは千裕。でも千裕が最後に負けたのは自分だけ。たぶん千裕はもう1回(自分と)戦いたい(と思っているはず)。逆に、私はみんなに全部勝って、金原にだけ負けた。だからもう1回、金原と試合をしたい。たぶん面白い試合になる。どちらが勝っても自分にチャンスがある。それを待っています」と、勝者と対戦したいという。  その予想を問われると、「うーん……MMAとして考えると金原かな。でも鈴木が今、強いな。彼はいまモーメント(契機)、彼には信じているものがあり、チャンピオンになってもっと強くなっている。千裕に勝ってほしい。勝つかもしれないな」と、どちらにも勝機があるなか、流れは鈴木に向いているとした。  2023年は、これまで人生で望んでいた、自身の家を買うことが出来た。4月には名古屋に新しいジムを作る(賃貸)契約にもサインをした。 「落ちて這い上がれなくなることだってあるなか、一番大変な相手は自分。自分の問題に向き合うこと」というクレベルは、可能であれば、王座戦の勝者を待つまでに、上半期に1試合を行っておきたい意向だ。 「ちょっと(5月6日の次まで待つのは)長いな。半年くらいかかる。自分はもっと早く試合をしたい。特別な違う階級とかキックボクシングとか、何でもチャンスあれば試合をしたい。そこで勝ったらタイトルマッチを。今年頑張って、もう1回チャンピオンになる。7月か10月か12月か分からないけど、ベルトを戻すまで100%信じている」  フェザー級では、2月24日『RIZIN LANDMARK 8』(SAGAアリーナ)で、ヴガール・ケラモフvs.摩嶋一整が決定。3月23日『RIZIN.46』(神戸ワールド記念ホール)では、ライト級から落としてきた武田光司と、北米修行帰りの萩原京平との1戦も組まれている。  復活した“柔術の鬼神”は、王座奪還の狼煙を上げた。「いまフェザー級は素晴らしい。人材が多い」というクレベルは、動画では、この2試合についても予想しており、必見の内容となっている。
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