2019年8月18日(日)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される『RIZIN.18』の第11試合61.0kg契約5分3R (ヒジあり)で、DEEPバンタム級王者ビクター・ヘンリー(米国/UWF USA)と対戦するトレント・ガーダム(豪州/Tiger Muay Thai & MMA)が、16日(金)名古屋市内にて事前インタビューに答えた。
ガーダムはタイのタイガームエタイジムで研鑽を積み、キックボクシングとMMAの二刀流の道を歩む21歳の逸材。16年3月に豪州の『Storm MMA』でプロデビューすると、『UFN』、『Superfight MMA』など自国のプロモーションで連勝街道を走り、Urban Fight Nightバンタム級王座、Aftershockバンタム級王座を獲得した。18年2月にインドの『SFL』での勝利まで数えてデビューから8連勝。『ACB』では1勝2敗の戦績を残している。
18年11月に初来日を果たし、「SHOOT BOXING S-cup 65kg 世界 TOURNAMENT 2018」にマルコ・モイサーの代替選手とし出場(※ギルダム名義)。1回戦で健太に判定2-0で敗れたものの健闘した。
2019年は『UAE Warriors』に参戦し、元Bellatorファイターのファビオ・メロにKO勝ちするなど2連勝。ムエタイベースの打撃と必殺のチョークを武器に、21歳の若武者が大物食いを狙う。
「コンディションはとてもいい状態。そしてエキサイティングで試合がとても楽しみだよ」と答えるガーダムだが、台風の影響でタイ・プーケットからの移動時間が30時間もかかったという。
「2つのフライトが延期され、その後6時間空港で待ち、一度ホテルに戻って、また飛行機に乗るという移動だった。1時間前に到着したばかりだけれど、それはRIZINのせいではない。誰も天気はコントロールできないのでこれはこれで事実があるのみ。今の自分のベストな状態で戦いたいと思っているよ。間に合わないんじゃないかということだけが心配だったので、今ここにいられることがハッピーだ」と、とにかく試合3日前に来日できたことに安堵。
「起きてはいるが少し疲れている。もちろん戦いが始まったらしっかり起きて戦うよ(笑)」とジョークも飛ばした。
対戦するビクターについては「彼は日本でもアメリカでもロシアでも、とてもハイランクに位置している選手なので世界でもベストの1人だと思っている。だから彼を倒す最初の人間になりたいと思っているよ。彼の弱点を探して勝ちたい」と評する。
試合については「今現在、どういうふうに戦うのかプランがあるわけではないので自分でもどうするか分からないが、スピンを使ったりジャンプしたり、皆さんの期待以上のものを見せられたらと思っている」と、トリッキーな動きで観客を沸かせたいとする。
シュートボクシングに参戦しているだけに、立ち技で勝負したいかと聞かれると「立ち技の方が自分ではいいかなと思っている。しかし、グラウンドの練習もたくさん積んできたし、武術やムエタイやキックボクシングなどいろいろなスキルを身に着けてきたので、どのような攻撃を仕掛けられても対応できると思っている。あらゆるスキルを使って戦う」と、全てを使ってビクターを倒したいとした。
そんなガーダムが尊敬する選手は、MMAファイターではなく“近代ムエタイの帝王”と呼ばれるムエタイのスーパースター、セーンチャイだという。
「セーンチャイのように大きな相手を倒す選手に憧れているんだ。確かな技術と高いIQを持っていなければできないことだからね」
そして「僕はノッてきたらワイルドになる。回転系の打撃や飛びヒザ蹴りとかヒジ打ちとか、予想しない動きを予想していてくれ」と、縦横無尽に戦うと話した。