王者アーチュレッタがまさかの3kg近くのオーバー、試合成立も危ぶまれる体重超過に
2023年12月31日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.45』の前日公開計量が、30日(土)同会場にて16:30より行われた。
第16試合のRIZINバンタム級(-61.0kg)選手権試合5分3Rで対戦する、挑戦者・朝倉海(JAPAN TOP TEAM)は60.95kgで計量をパスしたが、王者フアン・アーチュレッタ(米国)は63.80kgで2.8kgオーバー。
榊原信行RIZIN CEOは「厳しい。オーバーするにしても3kg近いのでね。試合を成立したいと思いますが、ここはルールに則って競技でもあるので、このあと主催者として預かって両選手と話をしたいと思っています。行かせたい思い、行って欲しい思いもありますけれども無茶も出来ないところもあるので。海のチーム、海の考えも聞いてルールに則ってジャッジをしたいと思います。時間をいただいて最終どうなるかその答えを皆さんにお伝えしたいと思います。アーチュレッタも決してサボっていたわけではなく、公式計量の14時まで本当に最後の最後まで落とす努力をしました。1.2kgくらいまで落ちたところで全く、いつも通りのルーティンの形で水が抜けなくて本当に苦しんだと思います。いずれにしても競技なのでルールに則って、両選手を話して皆さんに明日の試合がどうなるかをお伝えしたいと思います。少しお時間ください」と、試合を実施するかどうかも含めて協議に入ると説明。
加えて「ベルトははく奪です。この時点で王座は空位になります。明日、試合が成立した場合、海が勝てばベルトを巻きます。試合が成立してもし海が負ければバンタム級王座は空位となります」とアーチュレッタの王座はく奪を告げた。
マイクを持った朝倉は「みなさん、すいません、僕も正直びっくりしています。1kgオーバーくらいならすぐにやろうぜって言えるんですが、2.8kgオーバーなので自分のコーチとかみんなの意見もあるのでちょっと考えさせてください。でも計量オーバーは時には起こることなので、僕としても試合が成立するように歩み寄りたいと思っているのでちょっと待っていてください」と、ショックな様子。
アーチュレッタは「まずは朝倉海選手に謝罪したいと思います。そしてファンの皆様、関係者の皆様、申し訳ありませんでした。調印式の時に海選手が調子がわるいんじゃないのと言っていましたが、実は体調が悪くて出来るかぎりのことはしたんですが結果としては体重オーバーとなってしまいました。本当に申し訳ありませんでした」とコメントした。
計量前日の午後に榊原CEOと会話したときに『あと4kgだ』と言っていたというアーチュレッタだが、30日午後3時過ぎの会見の時点で「いま140ポンドある、だいたい63.5kg。試合が終わったあとは、おそらく71kgくらいあると思う」とコメントしており、今回の最終計量が63.8kgだったことから、実際には、会見時点で140ポンド超だったと考えられる。最終2.8kgの体重超過。通常であれば前日残り4kgは、水抜きで落ちる範囲内だが、関係者によれば、1.2kg減量以降は減量が出来ない状況だったという。
朝倉は24日の調印式で「減量大丈夫かな? 顏がやつれているように見えるけれど」とアーチュレッタを挑発、アーチュレッタは「過去一で調子がいいので余計なお世話だ。試合から逃げている選手に心配されたくないよ」と応えていた。