MMA
インタビュー

【ONE】手塚裕之「常にトップを目指していたい」=10.13 両国で修斗との対抗戦出場(1)

2019/08/15 21:08
10月13日、両国国技館にてONE Championship 第100回記念大会「ONE:CENTURY 世紀」が開催される。 同大会では、3階級の世界王座戦、MMAで2階級のワールドGP決勝、フェザー級キックボクシングのワールドGP決勝等が行われることが決定しており、さらに、修斗とPANCRASE王者同士による4対4全面対抗戦という豪華カードも発表されている。 対抗戦の最重量級となるONEウェルター級(※83.9kg)では、PANCRASEウェルター級暫定王者の手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)と、修斗世界ウェルター級王者で元UFCファイターのエルナニ・ペルペトゥオが対戦する。 2019年6月30日の「PANCRASE306」スタジオコースト大会では、高木健太を相手に1R 3分36秒、リアネイキドチョークで一本勝ちし、ウェルター級暫定王者に輝いた手塚の試合直後のコメントとともに、対抗戦に臨む両者のコメントを紹介する。 ◆手塚裕之「ホームで負けられない」 ──対抗戦出場が決定しました。 「あっちは修斗を代表する気持ちがあるか分からないですけど、こっちはPANCRASE代表としてブラジルのエルナニ選手と戦います」 ──ペルペトゥオは「KOを狙う」と。 「ブラジルの人がビデオで『KOする』と言ってたんですけど、その気持ちで向かって来てくれれば、俺もKOする気持ちがあるので面白い試合になると思います。PANCRASEを背負って倒しに行きます」 ──ペルペトゥオの印象は? 「相手が(会見に)来てないから何とも言えないですけど、日本の修斗の公式戦にも上がっていないような選手なので、本当に修斗を代表して来るのかなと。自分は徹底的に潰します」 ──修斗ブラジルで活躍し、UFCにも参戦しています。 「試合の動画を見ました。打撃が思い切りが良くて、下になってもしっかり柔術も使う選手だと思います。あと、身長が183cmで高いですね。でも、フィジカルは負けていないですし、日本はホームです。ホームで負けられないです。必ず仕留めたいと思っています」 ──勝者ボーナス5万ドルはどう使う? 「アメリカに格闘技&筋肉留学。もっと強くなって500万と言わずにもっと稼げるように自己投資します」 ◆エルナニ・ペルペトゥオ「必ずKOを狙う」 「ONE Championshipに出場できて光栄です。相手のことはリスペクトしていますが、必ずKOを狙います」 手塚「みんなの喜んでいる顔を見られたのが幸せ」 (※戴冠直後の一問一答) ──高木健太選手を相手に1R 3分36秒、リアネイキドチョークで一本勝ちでした。序盤は高木選手からローをもらいましたが、組みに切り替えて一気にフィニッシュまでもっていきました。 「左のインローは痛くて、ちよっとこのままもらい続けるのはやめておこうと思ってタックルに行こうと決めて、そしたら見事に入りました。作戦としてはハーフの状態で削って行こうと思っていたのですが、残り2分と聞こえたので、パスしてマウントで決めに行こうと思ったら、相手が亀になって(RNCが)スポッと入りました」 ──最後バックを奪う動きが速かったです。 「考えてなかったですけど、自然と練習の動きが出てよかったです」 ──試合後には「迷惑をかけた」と感謝の言葉を述べていました(※「今までいろんな人に迷惑をかけてきたので、感謝しています。道場のみんなや、家族、本当にありがとうございます。僕は打撃のイメージがあると思いますが、これは総合なので。山田道場には寝技が強い選手がたくさんいます。もちろん僕も出来ますし、(最後は)狙っていました」) 「ほんとうに田舎町の小さな道場で、同じ階級もいないですし、みんなで助け合って練習しています。試合前もみんな1人1分で5人でかけ稽古で回してもらって、タイトルマッチの前は、自分の練習にばかりみんながつきあってくれていました」 ──そういうことからあのマイクだったのですね。手塚選手が組み技も強いことは選手の間からも伝わってきていました。 「トレーナーもいないので、自分でガレージに『TGFC』というジムを作って、北米のオレゴンのグレイシーバッハ・ポートランドに合宿に行ったときに学んできた技術をコーチに伝えて、それが出来ているか・出来ていないか、を動画でチェックしてもらってやっていたので、ほんとうにみんなのおかげです」 ──そして念願のベルトが手元にあります。 「最初は実感は沸かなかったですね。こうして見ると、ベルトを取ったんだなと。これから海外でも試合をしてどんどん上に駆け上がっていきたいですね。ほんとうにベルトを獲ったことよりも、何よりみんなの喜んでいる顔を見られたのが幸せです」 ──お父様も観戦に来られたようですね。 「父には、『今までごめんなさい』と。好きにやってきたことがちゃんと形になりました、と伝えたいです」 ──今後について「ONEに」という言葉もありました。 「そうですね。常にトップを目指していたいですし、求められればどこでもやる気持ちです」 【写真】6月大会での王座戦で相手のブリッジからの立ち上がり際にすぐにバックを奪い首に手を巻いた高木。タイトルマッチには山田道場・創設者の山田学も駆け付けた。
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