緊急参戦のナカムラ、元UFCのジュマグロフのヒジに沈む
▼バンタム級 5分3R
〇ジャルガス・ジュマグロフ(カザフスタン)15勝9敗
[1R 1分43秒 TKO]
×マサト・ナカムラ(日本/レンジャージム)9勝8敗
地元カザフスタンのジュマグロフは、UFC参戦前の『Fight Nights Global』時代に、現UFCフライ級13位のタギル・ウランベコフに判定勝ち、元UFCで堀口恭司に判定負けしたアリ・バガウティノフ、タイソン・ナムにも判定勝ちしている。
UFCでは、ハウリアン・パイヴァ、アミール・アルバジ相手の2連敗後、ジェロム・リベラにギロチンチョークで一本勝ち。その後、マネル・ケイプに1R KO負け。ジェフ・モリーナに不可解なスプリット判定負け、チャールズ・ジョンソンにスプリット判定負け、ジョシュア・ヴァンにもスプリット判定負けと、オクタゴンで3試合連続のスプリット判定負けでリリースされている。MMA14勝(6KO・TKO、2SUB)9敗。
当初、ジュマグロフは、ブラジルのイアゴ・ヒベイロと対戦予定だったがヒベイロが欠場。11月下旬にナカムラに白羽の矢が立てられた。
緊急参戦を決めたMMA9勝7敗のナカムラは、フィリピンと日本のハーフ。 9歳からグローブ空手を始め、15歳で地下格闘技に出場し、2019年12月にDEEP初参戦。2021年から3連勝をマークするも林豊に判定負け、越智晴雄に一本負け。しかし、現在は3連勝中で、2023年3月に高柳京之介に1R リアネイキドチョークで一本勝ちすると、5月に安永吏成に判定勝ち。9月の前戦では亀田一鶴を1R、リアネイキドチョークで極めている。
地元のビッグネームを相手に、アウェーのナカムラは、得意の打撃で勝利を掴むことができるか。バンタム級での試合となる。
1R、通常のフライ級戦に比べ、身体が厚い両者。ともにオーソドックス構え。先に左ジャブで前に出るジュマグロフにナカムラは右ミドル、しかしジュマグロフの右を被弾し、金網に詰まる。
押し戻して右ミドルはナカムラも、サウスポー構えになったナカムラに、右インローを合わせて足払いのようにこかしたジュマグロフ! 両ヒザを着いたナカムラはダブルレッグに入るが、その頭が下がったところにジュマグロフはヒジ3発! 動きが止まったナカムラにジュマグロフはバックに回りパウンド連打し、レフェリーが間に入った。