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インタビュー

【Krush】町田光「ヤスユキ戦の1Rのように、全ての感情を捨て去って戦いたい」=12月17日(日)後楽園

2023/12/05 22:12
 2023年12月17日(日)東京・後楽園ホールで開催される『Krush.156』の[Krushウェルター級/3分3R・延長1R]で、デンサヤーム・ウィラサクレックと対戦する町田光が復帰戦を語った。  町田は38勝(11KO)18敗3分と60戦近いキャリアを持ち、WPMF世界スーパーフェザー級王座、所属するINNOVATIONのスーパーフェザー級王座など計5つのタイトルを獲得してきた日本トップクラスの実力者。近年はKNOCK OUTを主戦場として活躍し、2017年12月には大月晴明を右ハイキックでKO。2019年7月にはRIZINにも出場した。  また、シュートボクシングに参戦した際には見事なバックドロップを決めたことも。元々はプロレスラー志望ということもあり、数々のオリジナル必殺技を開発。居合抜きの動作を取り入れた“居合パンチ”は町田の代名詞となっている。2021年12月30日に自身のSNSにて引退を発表していたが、2023年10月に復帰宣言。しばらく試合から離れていた町田は武術を学んでおり、「試合で体現したい」というのが復帰の理由のようだ。  対するデンサヤームは20歳ながら79勝(8KO)27敗3分の戦績を持つムエタイの猛者。175cmの長身サウスポーで、ロングリーチを活かして蹴り技を得意とする。2019年『True 4U』のバンタム級トーナメントで優勝。2020年3月の『K'FESTA.3』でK-1初参戦を果たし、判定負けも武居由樹を長い手足から繰り出すパンチと蹴りで苦しめた。2022年から日本に移住し、武居戦から3階級上げての参戦となった2022年8月の大沢文也戦では組み付きを多用したため減点となり、判定負け。2023年7月には鈴木勇人に初回KO負けを喫したが、11月にKNOCK OUTのオープンフィンガーグローブ戦に臨み不可思に判定3-0で勝利した。  町田が学んだ武術がムエタイにも通用するのか。また、居合パンチはKrushでも通用するのか。 離れたら相手の距離、自分の距離を作らないといけない ──この試合が発表された時は驚きました。キック復帰、そしてK-1 GROUP初参戦。どうしてこうなったんですか? 「以前、不本意ながらキックを離れることになって、出られる団体はもうないだろうなと思ってたんですよ。そこに、KNOCK OUTプロデューサー時代の宮田(充)さんからオファーをいただいたんです。それも、DDTの大会に出た時に宮田さんがリングアナウンサーをしてくださった時に初めてお話しさせてもらって、そこで縁ができたんですが」 ──それはKNOCK OUTの大会へのオファーということだったんですね。 「はい。ただ、その時は何だかんだで実現しなかったんですが、オファーをいただいて『出ていいんだ』と思って。だから『本当にやる時は宮田さんのところで』と思っていて、またオファーをいただいたのでこうなった、という感じですね」 ──なるほど。キックボクシングの試合はいつ以来になりますか? 「2020年2月ですね。シュートボクシングの大会で、宮越慶二郎選手と戦ったのが最後です。だから4年近く経ってますね」 ──この期間、キックボクシングの練習はされていたんですか? 「正直、あんまりできてなかったですね。プロレスの練習がメインで、その合間に公園でシャドーとかをやる程度で。今はフルタイムで働きながら活動しているので、スパーリングとかもなかなかできてないです。ただ、今ある武術を教わっていて、1人でできるような鍛錬とかをやりながら、たまに対人で練習できる時に試すという感じです」 ──対人で練習することもあるんですか。 「練習場所として行かせてもらっているジムで、相手がいればという感じです。だからミット打ちとかはほとんどやってないです」 ──ブランクがあって、今はその練習状況だと、不安はないですか? 「メチャメチャありますよね(笑)。こんなに試合が空いたこともないし、どこまで戦えるのか……。ただ、今教わっている武術を試したいという気持ちも強いんですよ。今までのスタイルを一回完全に捨てて学んでいる感じなので、それがどうなるかを僕も見てみたくて」 ──ではこの試合で見られるのは、その武術をベースにした新しいスタイルということですか? 「それが理想なんですが、自分がそれを体現できるか、まだ分からないので……(笑)。結局、今までと同じキックボクシングの戦い方になってしまうかもしれないですし」 ──その中で、誰もが見たいと思っているのが「居合いパンチ」だと思うんですが、そこは? 「それは間違いなく出します。どういうスタイルだろうと、それは僕の戦いには欠かせないものなので」 ──というところで、今回の相手デンサヤーム・ウィラサクレック選手についてはどういう印象ですか? 「11月の不可思戦(オープンフィンガーグローブのムエタイルール)を見たんですが、強いですよね。ムエタイでこそ強さを発揮する選手だと思いました。他のK-1の試合では、まだルールにアジャストできてなくて苦戦していた感じもあったんですけど、この間に進歩してる部分はあるんじゃないかなと思っていて、不可思戦の勝利で勢いに乗っている部分もあるでしょうし。まあ、過去は過去で別物だと思っています」 ──では、どういう試合をしてどう勝ちたいと思っていますか? 「理想としては、全ての感情を捨て去って戦いたいと思っています。今まで、無心になって戦えたことがあまりなくて、でも1Rだけそれができたのが、REBELSでのヤスユキ戦(2014年4月)だったんです。あの1Rだけ、何も考えずに体が勝手に動いていた感覚があって、あの感覚で戦えたら、ものすごい能力を発揮できる気がするんです。でもいつも自分の感情とか気持ちが邪魔してずっとできなかったので、今度はリングの上で全て捨て去って、何も考えないで戦ってみたいですね」 ──では、どう勝つかということはその場のなりゆきということですか? 「そうですね。離れたら相手の距離なので、自分の距離を作らないとなとは思っていますが」 ──もう一つ、ここ最近はプロレスをメインに活動していますよね。その影響はありますか? 「ありますね。プロレスに参戦して、プロレスラーたちの強さとか凄みを目の当たりにしてきて、それを経験した上でキックボクシングをやるというのは、自分の中で凄く幅が広がってるんじゃないかと思うので。だからそれも加えた上で新しいスタイルになれていたらいいなとは思うんですけど、僕自身、どうなるかはやってみないと分からないので」 ──では町田選手自身も、どうなるかが楽しみということですね。また、初めてK-1 GROUPに参戦するわけですが、K-1、Krushにはどういうイメージがありますか? 「首相撲とかキャッチが一切ないじゃないですか。だから、僕にはあまり向いてないんじゃないかなとは、ずっと思っていました。でも、今回やってみて、いけるなと思ったらトップ戦線の選手たちとはやってみたいですよね。今は正直、誰とやりたいとかこのルールにこだわっていこうとかはなくて、自分がやっている武術を体現したいという思いが一番強いです」 ──では今回は、とにかくやってみてから考えるという感じですか? 「そうですね。練習量は減ってるんですけど、まだまだ強くなれている自信はあります。それをリングで出したいですね」 ──では最後に、この試合に向けての“決意”を、改めて教えていただけますか? 「キックボクシングから離れて3年以上経ちますが、僕自身は進化し続けていると信じています。今までやってきた武術で体得したものを思いっきりぶつけていこうと思っていますので、ぜひそこを見てください。あと僕の居合いパンチがどういうものか、楽しみにしていただければと思います」
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