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【RISE】GLORY世界1位と対戦の原口健飛「ようやく自分の命令で身体が動くようになってきた」試合前に「予告KOするので楽しみに」

2023/12/02 22:12
 2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』にて、GLORY世界フェザー級1位エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ/Living Legacy)と対戦する原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が公開練習を行った。  原口は「先週くらいから仕上がっているので、体重もナチュラルで今すぐに計量できるくらいなのでいつでも戦える状態です」と、すでにかなり仕上がっているという。  RISEフェザー級王者・門口佳佑(EX ARES)、RISEバンタム級王者・鈴木真彦(フリー)と練習を共にしており、「3カ月前くらいから週1回、多くて2回は一緒に練習しています。まさぴーは週2回くらい、もんちゃんは最近来ました。練習していて楽しいし、自分の相手をしてくれる選手なので全員にとってメリットがある練習をしています」と、濃い練習が出来ているようだ。  原口といえば、朝倉兄弟率いるJAPAN TOP TEAMのコーチに就任したことも話題に。「コーチをさせてもらっていますが、自分の成長にもつながるようにコーチさせてもらっています。大勢に言語化して教えることはなかなかないので、言語化することによって自分もより深く分かるようになって、肉体的には分からないですけれど精神的にはめちゃ成長しています」と、自分のためにもなっているとした。  対戦するヴィダレスについては「今回ようやく強い相手を用意してもらえて、GLORY現1位で。めちゃ燃えているし、楽しみですね。自分がどんな戦い方をするのかも。自分が一瞬で勝っちゃうかもしれないし」と、強敵を迎えて燃えているという。  ヴィダレスが歯医者を目指しているインテリだということを聞くと「歯医者なんですか。ちらっと聞いたな。ちゃんとやってそうなのでアツい試合になりそうですね。他で頑張れる人ってキックボクシングも熱心にしていると思うので」と、真面目な性格なら楽しみだとする。  戦いのスタイルは決まったかと聞かれると「今回も自由にやりますよ。相手も大きいし、何をしてくるか分からないし。相手も身体能力が高いのでどう来るか分からないので、今のところは決めてません」と、その場で決めたいと答えた。  すでにこういう技が決まりそうだというひらめきは「何個か出ています。でも来週くらいにも何個か出そうなので、それのどれを出すかって感じです」と、いくつかのパターンがあるとする。  相手が現1位ということで、その先にはGLORY世界王者で過去2度敗れているペットパノムルンを見据える。「勝つことが絶対ですが、ペッチはヴィダレスをKO出来てなかったから俺はKOします」と、ペットパノムルンが判定勝ちだった相手にKO勝ちしてタイトル挑戦をアピールしたいとした。  そのペットパノムルンとヴィダレスの試合は「おもろなさすぎた。2Rで見るのをやめました。その試合は参考にはならないですね。ペッチは倒すファイターではないので、ずっと同じペースでポイントをとるスタイルなので。俺もそれでやられたんですが、ペッチのペースを変えられずに負けたので、2Rまで見て飽きてきましたね」とする。  では、参考になった映像はと聞かれると「ないですよ。僕、基本的に相手の試合は見ないので。だって対戦相手が自分じゃないので見て研究してもちゃうし、と思っているんですよ。相手は俺じゃないから。逆もそうで、もしかしたらヴィダレスは俺との方がやりやすいかもしれないし。だから僕は試合をあまり見ないんですよね」と話す。  2023年を振り返り、「達成出来たことはISKAの世界タイトルを奪取できたことと、タイトルマッチではやりたいことをして勝てたこと。1~3Rは微妙な動きやったけれど、コーナーに戻った時にセコンドに『ハイキックで決める』と言って自分の身体を動かしてKO出来て。ようやく自分の命令で身体が動くようになってきましたね。アンバーの時も(7月にKO勝ち)試合前からずっと左ミドルで決めるって決めていたので、ようやく試合に慣れて来たなって感じですね」と意外なことを言う。  ようやく試合に慣れてきたとはどういうことなのか。原口は「前まではどうしようというのが多少はあったんですよ。今は別に何をされてもええなって感じで。どんなことにも対応できるなって自信がようやく出来たなって感じですね。全部自分で身体を動かせるようになったんですよ。アンバー戦の時もアドレナリンが全く出てないし。例えば『THE MATCH 2022』の山﨑秀晃戦の動きをもう1回やれって言われても無理なんですよ。野性的な本能で動いた感じなので。でもここ1年の試合は全部覚えているんです。1Rから全部。(冷静になったということか?)元々、試合中にアドレナリンが出ないタイプなんですけれど、いい意味でより出なくなりました」と、独特の感性で説明。 「日本人だとセコンドの声もよく聞こえるんですよ。最近は外国の選手が相手なので『セコンドは何を言っているんやろう』と試合中に思ったことまで覚えているんです。だから余裕があるんですね。おもろいです」と、余裕が出てきたとも。  その境地に到達して自分の何が変わったかと聞かれると「気持ちじゃないですか。意識して変えたわけでもないんですけれどね。ペッチとの2回目で大きく変わったんですよね。俺ちょっと強いかもって、ようやく自分自身を褒めてあげられたんですよね。あれも練習でやった通りに動けて、結果は負けになりましたけれど1Rから6Rまで全部覚えているんです。それを世界最強の相手に出来たということは、誰が相手でもいけるなって思ったんですよね」と自信につながったした。  そして今回勝利して「ペッチが万全な時にやりたいです。でも来年中にはやりたいですね。GLORYもRISEの世界タイトルも一瞬で獲ります」と、ペットパノムルンが保持するGLORY世界フェザー級王座とRISE世界スーパーライト級王座の両方を奪取すると意気込んだ。  最後には「12月16日は試合前に予告KOすると思うので、そこも楽しみにしておいてもらって。年内最後なので、いろいろいい試合があるけれど結局最後に印象に残ったのは原口って試合が出来ると思います」と、試合前に予告KOすると語った。
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