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【Krush】復帰して3連続KOの岩尾力「自然とマットに沈んでいると思う」、対戦相手に抜擢の内田晶「ここで引っ繰り返す」と番狂わせ宣言

2023/11/28 21:11
 2023年12月17日(日)東京・後楽園ホール『Krush.156』の記者会見が、11月28日(火)都内にて行われた。  スーパー・バンタム級3分3R延長1Rで対戦する、岩尾力(POWER OF DREAM)と内田晶(チーム・タイガーホーク)が会見に出席。  岩尾は2014年7月にK-1 JAPAN GROUPに参戦すると、亀本勇翔、西京春馬に勝利したが2015年5月に朝久泰央に敗れた。その試合を最後にWINDY SUPER FIGHT、蹴拳、Bigbangなどの他団体に出場。バイク事故で大怪我を負い、2022年8月のKrushで約4年半ぶりの復帰を果たすと、小倉尚也を1RでKOに仕留めてみせた。2023年4月には愛瑠斗を秒殺、7月のK-1でも第4代Krushバンタム級王者・晃貴を1Rでマットに沈めて3連勝。武居由樹が「マジの天才」と評価する。戦績は14勝(8KO)3敗1分。  内田は2014年12月からKrushに参戦。2021年8月・10月に行われた「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」の1回戦で優勝候補の一角と目されていた小倉尚也を判定で破る番狂わせを起こしたが、準決勝で鬼山に判定3-0で敗れた。2022年2月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場、1回戦で佐々木洵樹に敗れるも延長戦までもつれ込む接戦を演じた。7月に永坂吏羅にKOで敗れて3連敗となったが、2023年2月の倉田永輝戦で勝利。8月にはKNOCK OUTに乗り込んでの対抗戦で森岡悠樹にKO負けを喫した。戦績は4勝(2KO)8敗1分。  次期タイトル挑戦者の有力候補である岩尾との対戦になった内田は「岩尾選手は次はタイトルマッチだと思っている人がほとんどだと思うけれど、自分もそう思っていてそこを見据えてやっていくと思っていたところで自分に話が来ました。自分にチャンスが来たのは夢があるなと思って。俺はここで引っ繰り返します」と、番狂わせ宣言。  岩尾は「今年最後の試合でワクワクします。タイトルマッチじゃなくてもやってきたことをやるだけ、倒すだけなので関係なくやってやろうと思います」と意気込む。  互いの印象を聞かれると、内田は「実はジュニアキック時代に3回戦っていて全部負けています。事故に遭ったのも知っていてやることはないと思っていたけれど、いま目の前に立っていて運命を感じます。思うことがいろいろあるので勝ちたいと思っています」と、ジュニア時代から知っていると明かす。  岩尾も「僕も内田選手との話が来て時にジュニアの頃にやっているのを思い出して、プロのリングで戦えるのをワクワクしています。プロのリングではジュニア時代とは違うスタイルでやっていると思うので、昔とは違う気持ちで戦えるので楽しみです。試合を見るとKOで倒されることが多いので、今回も俺に倒されないように頑張ってほしいと思います」とした。  その過去3回の対戦を振り返り、内田は「今のスタイルとは全然違った。自分も違うのでそこで考えることはないですね。ただ、ジュニア時代にやってきた選手とプロの舞台でやれるのは何か思います」、岩尾は「3回か4回か分からないけれどやっていて、4回目も変わらず勝つのは僕なので気にしていません」とする。  内田は番狂わせに必要なものは何だと思うかと聞かれると「正直、自分ってパワーもスピードもテクニックもずば抜けている選手ではない。それでどうやったら勝てるんだって目線から岩尾選手が勝つ感じに見られていると思いますが、話が来た時にそう思ったし、自分は持っているなと思って。そういう自分のものを全部引き出して…まあ、見といてください」と、自分は“持っている”選手だとした。 「Krushのトーナメントだったり、K-1のトーナメントだったりに呼んでいただいていろいろなチャンスをいただいていて、そこで自分が結果を残せず台無しにしているので今回こそチャンスをつかんでやろうと思っています」と内田。  岩尾はこの試合にどんなテーマを持って臨むのかと問われると「僕も次はタイトルマッチかと思っていたんですが、タイトルマッチじゃないとやらないとかはなく、相手が誰でも2023年最後の試合なので4戦4勝4KOで飾って次はタイトルだなって試合を見せてやろうと。タイトルを獲ってK-1の2人(金子晃大、玖村将史)に殴り込みに行くつもりなので、しっかりクリアして次の試合に備えようと思います」と、タイトルマッチ前哨戦という意味合いで捉えているようだ。 「ここで勝ったらタイトルマッチ。負ける気もさらさらないし、油断しているわけでもないし、内田選手が弱いわけでもないので。ジュニアで勝ってるから今回も勝てるわけではないので、バチバチに走り込んで臨もうと思っています」と全く油断はないとした。  最後に内田は「KO出来たら最高ですが、そんなことを言っていられる立場じゃないし相手は強いので、(現王者の)璃明武選手より強いと思っているので全部出して120%出せるように練習していきたいと思います」と全てを懸けて臨むとする。  岩尾も「今回も変わらずKOとは言わないけれど、いつもKO狙いに行ってるわけでもなく練習通りにやったら相手が勝手に倒れているだけなので。ボディで倒すと決めているわけでもなく。やってることが出ているだけなので、今回も1Rで倒すとかではなく自然とマットに沈んでいると思うのでご期待ください」と自信をのぞかせた。  また、同大会に出場する大沢文也がこの試合がメインにふさわしいと会見で発言したことには、内田は「自分が言える立場じゃないと思います。見ている人のファン投票をやっていいと思います。それで決まればやります」とファン投票でメインを決めたらいいんじゃないかと提案。岩尾は「文也くんがこの大会のカードがつまらないと言っていましたが、僕はそうは思わない。いいカードが揃ったと思っています。でも自分は復帰して3戦3勝3KOしていて、この中で一番注目があると思っている。文也くんもベルトを持っていたことがあってそこそこ強いですし、面白いカードがあって自分もその中の一人なので、メインでやれるならメインらしい試合をやりたいと思います」とメインを任せてもらえるならそれにふさわしい試合をすると語った。
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