フェザー級のベルトも視野に入れるアーチュレッタは萩原と練習(C)Juan Archuleta
朝倉海とのRIZIN大晦日決戦に向け、フアン・アーチュレッタ(米国)が萩原京平(SMOKER GYM)と合同ファイトキャンプを行っている。
既報通り、朝倉海のジャパントップチームには、元UFCのヴィンス・モラレスほか米国・フランスからコーチ、スパーリングパートナーが招聘されているが、RIZINバンタム級王者のアーチュレッタのカリフォルニアでのファイトキャンプには、萩原京平が合流。タイトルマッチに向け、タフなトレーニングが行われている。
朝6時からの朝食前と後の練習。昼食後のレスリング、さらに夕食後の柔術と、1日3部練習を行う日々。そこにはTJ・ディラショーらMMAファイターのほかに、米国カレッジレスラーも加わるなど、ハイレベルな練習が日夜繰り広げられている。
本誌『ゴング格闘技』(NO.329)でのインタビューでアーチュレッタは、「キョーヘイは以前から共に練習したいと言ってくれていたから来てもらった。今までとは違ったことを、自分に挑戦するためにここに来た。ファイターは快適ではない状況に挑まなくてはならない。リング上で誰かと戦うってそういうことだから。不快な状況をいかに自分とって快適なものにするかが重要だ。その点僕は、世界の誰とも違った方法で練習する」と、その内容を語り、「キョーヘイはこれまでの人生でこんなハードなトレーニングをしたことなかったんじゃないか? 彼にとっては新しい経験だ。でも彼は適応してるよ。2月頃という次の試合ではその力を発揮するだろう」と、萩原の進化を評価する。
元UFC&WECのティキ・ゴーセン、ブライアン・オルテガのコーチであるポール・フェレイラ、さらに、第5代WBO世界スーパーライト級王者のザック・パディラらがコーチとして見守るなか、両者はボクシングミットだけでも10ラウンドを行い、その動きには細かくチェックが入っている。
その上で、対朝倉海戦で、萩原が果たしている役割も大きいという。
「キョーヘイはもう、100パーセント、アサクラのような戦い方ができるからね。僕にとって最高の練習相手だ」と、コーチとともに、萩原を仮想・朝倉海に仕立て、シミュレーションを重ねているという。