PERSONAL MITT PRESENTS K-1アマチュア~THE MASTERS vol.1~2023年11月23日(木・祝)東京・後楽園ホール
今大会はK-1アマチュアの新機軸としてスタートした“40歳以上限定のアマチュア大会”。会場は格闘技の聖地・後楽園ホールで、全試合ワンマッチ形式で実施。出場選手の入場式に始まり、選手希望の入場曲での個別入場、試合後の勝利者インタビューなど、プロ大会同様の演出が行われた。
またプロ経験者を対象にしたSクラスが設けられ、約80名の選手が後楽園のリングで熱戦を繰り広げた。
表彰式にはタレントの渡辺美奈代がスペシャルプレゼンターとして登壇し「素敵な試合を見させていただき、元気をいただきました」と出場選手に労いの言葉を述べた。
その渡辺が選んだ特別賞は西村みき(56歳/B.F.A-SEED)が受賞。西村さんはK-1アマチュアの常連ファイターで「まさか選んでいただけるとは思っておらず、驚いています。先日57歳になりましたが、まだまだ頑張っていきたい気持ちはありますので、これからもよろしくお願いします!」と驚きと喜びの言葉を残した。
ベストバウトにはキム・ヨンゴル(43歳/Fight&Fitness)とオン・ショウリン(40歳/TEAM TAIWAN)の一戦が選ばれた。ヨンゴルは韓国、ショウリンは台湾からの参戦で、それぞれ受賞の喜びと今後の目標を語った。「私は普段学生たちに格闘技を教えています。これから学生たちと一緒にK-1の試合に参加し、いい経験を積んでいきたいです」(ヨンゴル)「一週間前に足を怪我したのですが、K-1の試合に出たかったので頑張りました。この賞をもらえてうれしいです。台湾は格闘技が盛んで、K-1の試合に参加出来てうれしいです。また台湾から選手をつれてきて、K-1のリングで戦いたいです」(ショウリン)
そして記念すべき大会MVPには松田恵理也(46歳/Typhoon Club)が選ばれた。松田は2001年にリングスでプロデビュー、2006年にはパンクラスのネオブラッドトーナメントで優勝、デモリッションやCAGE FORCE、ZSTなどで活躍した元プロ選手。総合格闘技以外にもRISEでキックボクシングの試合経験もある。この日はSクラスルールで2試合を戦い、2試合ともインパクト大のKO勝利を収めた。
表彰式では男子ゴルフのマスターズ・トーナメントにちなんだグリーンジャケットが贈呈され、松田は「すばらしい賞をいただき、ありがとうございます。このグリーンジャケットが欲しかったのでうれしいです。これを着たまま出かけたいぐらいです」と受賞の挨拶。
松田は板橋区で自らのジム=Typhoon Clubを経営しており「ジムでは試合を目指している方やトレーニングされている方がいます。この方たちと幸せになりたいと思っていますし、みんなで人生を楽しみたいと思います」とこれからの抱負を語った。各賞の受賞者は以下の通り。
☆MVP松田恵理也(46歳/Typhoon Club)☆ベストバウトキム・ヨンゴル(43歳/Fight&Fitness)VSオン・ショウリン(40歳/TEAM TAIWAN)☆特別賞西村みき(56歳/B.F.A-SEED)
またBクラス終了後には生配信の解説を務めた卜部弘嵩&功也、K-1カルロス菊田プロデューサー、Krush宮田充プロデューサーもリングに立ち、大会の感想や参加選手たちにメッセージを送った。
卜部功也「激しい試合に感動しました。レベルも高くて、自分が40歳になってこんなに動けるのかな…と自信をなくしたくらい、すごい試合ばかりで驚きました」
卜部弘嵩「みんないい試合で刺激をもらいました。ただKO負けした選手、パンチをもらいすぎた人はお酒は控えてください。ダメージがある人は入浴も避けたほうがいいと思います。気をつけてください。絶対飲んじゃいそうですけど、ダメージが残らないようにしてください!」
カルロス菊田「後楽園ホールで初めて『K-1アマチュア~THE MASTERS vol.1~』を開催することになりました。とても印象的だったのが選手の方々が笑顔だったこと。試合が終わった時、勝った選手は笑顔でバックステージで家族と抱擁し、負けた選手も試合が終わったあとは悔しかったと思うのですが、家族や仲間と笑顔で試合を振り返っていました。この大会は家族がテーマかなと思いました」
宮田充「第1試合から試合を観戦していて、私は55歳なんですけど、年齢的に近い人がいて。この大会は自分の好きな曲で入場することができるのですが、この曲懐かしいなやこの曲で入ってくるかや、プロレスラーや格闘家の曲を使う選手が多く、入場曲から楽しく試合を観戦させてもらいました」