お金はいくらあってもキックにかけられる
――取材される機会が増えたり、7月26日に発売された『ヤングアニマル』では水着グラビアに掲載されるなど去年とは違って忙しい日々が続いていると思います。この変化をご自身ではどのように捉えてますか?
「今年2月にプロデビューしてまだ5カ月しか経っていないですし、まだ実力も伴ってないのに、この変化にビックリしています。以前からキックボクシングはマイナーなスポーツだと周りから聞いてましたし、他のプロスポーツと比べても稼げないとは聞いていたので、ここまで取り上げられてありがたい気持ちでいっぱいです。ちなみにグラビア撮影の時は最初の10分ぐらいは緊張していたのですが、その後はノリノリになって楽しくやっちゃってました(笑)。グラビアデビューして、両親は凄く喜んでくれていました。
(C)ヤングアニマル
今後もキック一本でやっていきたいのでお金も必要になってきます。パーソナルジムの練習やケアなどの費用に充てるためにもお金が必要であって、ファンをたくさん付けてチケットを売りたいですし、色んなメディアに出ることが重要になります。私はお金はいくらあってもキックに懸けられると思っています。
選手生命も短く私はキックを始めた年齢が遅いので、その分、人の何倍も効率良くしていかないといけません。試合前には必ず点滴を打ったり、酸素カプセルに入って疲労を抜いたり、マッサージをするというのはやはりお金を懸けないと出来ないこと。そうすることで少しでも勝てる確率は高くなると思うので、そういうのにはお金を惜しまないようにしたいと思っています」
――何歳ぐらいまでキックを続けたいというのはあるのでしょうか?
「22歳の時に始めてから10年はやると決めていて 32歳までやるので、あと7年間はやりたいですね」
(C)KNOCK OUT
――最近の女子選手はジュニア時代から格闘技を始めていて、プロデビューしてもすぐにトップ戦線で活躍しています。そういう選手と比べると、遅いスタートになりますがご自身は負けないようにどのようにしてカバーしたいと思ってますか?
「私はアマチュア時代もプロになってもそういう選手に勝てているので自信にはなっています。キャリア40戦の選手とやるとなると違ってはきますが、キャリア10年ぐらいの選手が相手だと努力次第で関係ないんだなと思っています。私は小さい頃から格闘技はやっていませんが、今までやってきた競技で 1 番になるために死に物狂いで毎日運動をやっていました。
他の選手も何時間も練習しているでしょうし、差を埋めるために人よりも努力してきたか? と言われたらわかりませんが、私はただ効率のいい練習が出来るように、遊びにいかないなど一切他のことには体力を使わないようにはしています。自分がどこまでキックでやれるのか、挑戦し続けていきたいです。今は無敗ですが、いつか挫折するというのはわかってますし、いつか限界だと感じることもあると思いますが、常に本気で挑戦し続けたいですね」
――1年後はどうなっているんでしょうね。
「1年前はまだアマチュアでしたからね。1年後はもしかしたらRIZINに出ているかもしれないですし、骨折して休養しているかもしれません。先がわからなくても必死になれるので面白いですよね。今、大きな格闘技イベントで多くの人が見ているのが、RIZINだと思います。KNOCK OUTがそれぐらい大きくなると信じていて、多くの人に自分の試合を観てもらえるようになりたいですね」