ルックスでも大きな注目を集めているぱんちゃん。プレッシャーをはねのけてKNOCK OUT初参戦を勝利で飾ることができるか(C)KNOCK OUT
2019年8月18日(日)東京・大田区総合体育館で開催されるKNOCK OUT『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』。
同大会で唯一行われる女子マッチ、REBELSルール46㎏契約3分3Rで祥子(JSKキックボクシングジム)と対戦するぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)のインタビューが、主催者を通じて届いた。
KNOCK OUT初参戦に伴いキックボクシングを始めたきっかけから話すぱんちゃんは、小学6年生の時に『AKB48』の1期生オーディション(2005年)で最終面接まで行ったことも明かした。また、意識している選手には那須川天心の妹・那須川梨々、シュートボクシングのMISAKIと女神などの名前をあげ、「REBELS、KNOCK OUTでベルトを作ってもらって獲りたいですし、他団体のチャンピオンと勝負したい」と、早く王者になって王者対決をすることを目標に掲げた。
キックをやる前はこういう競技があることも知らなかった
(C)KNOCK OUT
――キックボクシングを始めたきっかけから教えて下さい。
「キックを始める前は水泳、陸上をやっていて、21 歳の時に大阪から上京し、当時は大人のバク転教室に通い始めました。その教室ではバク転、アクロバット、アクション、殺陣を習っていました。アクションでは蹴り技などの技を習っていて、その延長戦上で蹴りのフォームをもっと綺麗にしたいと思いはじめ、エクササイズも兼ねてキックボクシングジムを探していたところ、家の近所にストラッグルジムがあったので 22 歳の時に入会しました。ちなみにキックをやる前はこういう競技があることも知らなかったですし、K-1などもテレビで見たことはありませんでした」
――バク転、アクロバットを習ったのはアクション俳優になりたかったのでしょうか?
「使い道は正直ないのですが、“特技=バク転”と言うとカッコいいなと思って始めました(笑)。当時は熱中するものがそれ以外になかったので、毎日が楽しくて教室には通ってました。でも、着地に失敗して首のムチ打ちなどのケガが多く、何で私はこういうことをやっているんだろう? と思うことも多々ありました(笑)。ちなみに、キックを始めてからは全く練習していないのでもう怖くてバク転は出来ません(笑)」
――アマチュアキック経験はどのくらいありますか?
「アマチュアでは1年で12戦(11勝1敗)やりました。ストラッグルに入会してから周りの人がアマチュアで試合をしているのを見て試合をすることに憧れを持つようになり、5カ月後に初めて試合をさせてもらいました。他人に殴られたことがないのでめちゃくちゃ怖かったですし、頭が真っ白になってしまいその時のことはほとんど何も覚えていません。その後、ストラッグルにいるプロ選手に憧れるようになり、プロになりたいという目標が出来ました」
「ジムに入会して2カ月後、家族のLINEグループに『私、キックボクサーになるよ』と送ったんです。そうしたら冗談だと思ったのか、『何を馬鹿なことを言ってるの!?』という返信でした(笑)。最初は信じてもらえなかったのですが、アマチュアの試合に出た時は凄く心配してくれて『趣味だけにしとったらええねん。試合は出らんでええ』と言ってましたね。ちなみに三人兄弟で兄と姉がいて、私は末っ子だけに小さい頃から一番可愛がられ甘やかされたことで、このように我がままな子に育ってしまいました(笑)。
両親は将来、私に女優になってもらいたかったようで 6 歳の時から CM のオーディションとかを受けさせられてましたが、とにかく落ち着きがなくてカメラの前に座らせられてもどこかに走っていってしまい、オーディションさえも受けられない状態だったようです(笑)。あと、今までにインタビューで言ったことはないのですが、小学6年生の時に親が勝手に AKB48の1期生のオーディションに応募していて最終面接までいったんです。私は全然アイドルに興味がなく水泳に夢中だったのでその面接は辞退しました。私は小さい頃、歌は音痴なんですが漠然と歌手になると思ってました(笑)」
――両親は会場に来て試合を見られたことは?
「まだ生で観られないというので、勝ったという報告をした後に動画を見せています。今度のKNOCK OUTには観に来てくれるというので、アマチュア含めて17 戦目で初めて観戦してくれます。私がプロでやることに反対はしていないのですが、アマチュアの時はずっと『負けていいからガードを高くしなさい』と言っていて、今は『絶対に勝ってね』と送ってくれるので嬉しいですね。毎回試合動画を見せて毎日必死に練習していることも知っていますし、実家に戻ったときもずっとキックの動画を見ているのでようやく私が本気でやっているのをわかってくれたのかなと思います」
――6月のREBELSでのパク・シウ戦では目に青タンが出来ていましたが、そういう痛々しい姿を見ると両親は心配するのでは?
「親は私のことがかわいくて仕方がないので『何で相手はそういうことをするの?』と凄く怒っていて(笑)、わざとじゃないんだよ!となだめたのですが『お母さんは怒る!』といい、私の青タンの顔写真を見せたら泣いてました……」