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PFL創業者&共同オーナーのドン・デイビスが20日(日本時間21日)、Bellator MMAの買収を正式発表した。Bellatorの公式も「我々はPFLファミリーに加わった」とポストした。
The MMA landscape changed forever. A new era has 𝗔𝗥𝗥𝗜𝗩𝗘𝗗@PFLMMA acquires @BellatorMMA creating a 𝗚𝗟𝗢𝗕𝗔𝗟 𝗠𝗠𝗔 𝗣𝗢𝗪𝗘𝗥𝗛𝗢𝗨𝗦𝗘 pic.twitter.com/fWldsDNpPC
— PFL (@PFLMMA) November 20, 2023
デイビスは、「新しいMMAグローバル・パワーハウスの誕生。PFLがBellatorを買収しました。我々のファイター・ロースターはUFCと互角で、どちらも世界ランク上位25名のファイターが30%を占めています。PFLがBellatorを再構築した“Bellatorインターナショナル・チャンピオン シリーズ”を開始します。2024年にファンのためのメガイベントであるPFLチャンピオン vs. Bellatorチャンピオンを開催します」と高らかに宣言。
今後、Bellatorファイター全員がPFLシリーズの大会に出場可能になり、Bellatorの各階級のベルトも存続するが、主にシーズン制のリーグ戦のフォーマットおよびワンマッチを採用するPFLと、年間8大会開催で2年間は継続予定のBellatorのインターナショナル・チャンピオン シリーズのどちらをファイターは選択するか。Bellatorの各大会では、2試合のタイトルマッチが組まれる、としている。
また、アリエル・ヘルワニ記者の『The MMA Hour』に出演したデイビスは、今回の買収は株式交換によって成立したと明かす。「株式交換の取引であって、現金取引ではなかった。だから彼ら(パラマウント社)は今PFLの少数株主になった。彼らは今安く売るのではなく、将来的に大きな利益を見据えている。だから今回取引が成立した」(デイビス)
さらに放送面でも、米国でのPFLとESPNとの契約は、11月24日(日本時間25日)の『PFL 10: 2023 PFL World Championship』をもって切れて新たな契約が成立していることを明かしたデイビスは、プロモーションがそれを発表するのは大会終了後で、Bellatorは別の放送パートナーを持つ可能性が高いが、同じ傘下に入る可能性も否定していないという。
日本では現在、DAZNがPFLを、U-NEXTがBellatorをライブ配信しているが、Bellatorブランドの日本での継続配信についての話し合いが持たれているところだ。
I’m looking forward to see how things will be handled and the matchups ahead between @BellatorMMA and @PFLMMA fighters. I hope PFL is smart and Mike Kogan and the staff comes along with the deal.
— Patricio Pitbull (@PatricioPitbull) November 20, 2023
また、スコット・コーカーと彼のチームが、今後もBellatorブランドで仕事をする“選択ができる”とのことだが、今後のBellatorのインターナショナル・シリーズに関わるかは不明で、新たなチームがBellatorを運営していく可能性もある。
Bellatorのコーカー代表の動向は、日本のRIZIN榊原信行CEOとのパートナーシップに結びついており、コーカー代表が残留しない場合、今後のRIZINとBellatorとの交流は、これまで通りとはならないことは明白だ。
デイビスは、Bellatorと契約しているファイターの数について「200人と10人だ。彼ら全員がこっちに来る。もちろん、PFLとしては特定のファイターだけを獲得したほうがよかったが、スポーツのためにも、ファイターたちのためにも、全員を獲得したほうがいいと考えた。どのファイターも開幕戦から出場するが、PFLでは時間をかけてロースターをアップグレードしていく。勝てなかったり、パフォーマンスを発揮できなかったり、ファンの反応が薄かったりする選手は、時間が経てばいなくなる可能性が高い。Bellatorにとってこの業界は大変な時期だったが、我々はファイターだけでなく、従業員も連れてきたかった。この新しいミッションに参加したい人は、みんな来てほしい」と語り、さらにコーカーとマイク・コーガンが会社に残り、Bellatorの新たなビジョンを運営する手助けをしてくれることを願っている、と付け加えている。
デイビスは最初の発表の中で、2024年にメガ・イベントを開催し、PFL王者とBellator王者が対戦するカードをプロモートする予定であることも明言している。
PFLとBellatorの対決で、現在可能な最大の試合は、現Bellator世界女子フェザー級王者のクリス・サイボーグと、PFL女子ライト級トーナメント2019&2021優勝のケイラ・ハリソンの試合か。
サイボーグはBellatorと長期契約を結んでおり、デイビスはこれまでの敵対関係からの修復のために「半年前に一緒に朝食をともにした。私はファイターとPFLをとても応援しているし、今や彼女は私たちのファイターの一人だ」と語った。
また、ハリソンは、今週末の2023年チャンピオンシップ後にフリーエージェントになることが確認されているが、デイビスは「彼女はPFLに残るだろう」としている。「ケイラ・ハリソン対クリス・サイボーグの試合は、私がずっと見たかったカードだ。来年のペイ・パー・ビューになるかもしれない」と語っている。
本誌に届いたPFLの公式プレスリリースでは、「Bellatorはプロファイターズリーグの5つのライブファイト・フランチャイズのひとつとなる。『PFLリーグ・シーズン』『PFL PPVスーパーファイト』『PFLチャレンジャー・シリーズ』『PFLインターナショナル・リーグ』、そして『Bellator』。全体として、PFLは年間30試合のプレミアムMMAイベントを開催する。
PFLは“ファイター・ファースト、ファン・フォーカス”の組織として、2024年に画期的なメガ・イベント『PFLチャンピオンvs.Bellatorチャンピオン』の開催を計画している。そこでは両プロモーションの全7階級のチャンピオンが一堂に会し、壮絶な戦いを繰り広げる」としている。