(C)Takumi Nakamura
2023年11月17日(金)WWE所属のプロレスラー中邑真輔とシェイナ・ゼイズラーがカルペディエム三田を訪問。UFCファイターの風間俊臣&JBJJF全日本ブラジリアン選手権優勝の石黒遙希と柔術トレーニングを行った。
ともにMMAの経験があり、現在もアメリカで柔術の練習を積んでいる中邑とシェイナ。風間が所属する和術慧舟會HEARTSの代表で、中邑とは慧舟會時代の同門でもある大沢ケンジさんも同席のもと、寝技の基本的な運動や打ち込み、そしてスパーリングで汗を流した。
トレーニング後の囲み取材では「僕とシェイナはオーランドにいて、ダニエル・グレイシー門下の選手が柔術のジムを開いていて、その彼もプロレスに関係がある選手で、シェイナはジムでクラスも持っているんですよ。一般の方だけでなく、プロレスラーもジムに来るので、そこで僕も一緒に練習しています」という中邑。柔術やグラップリングはコンディショニングや身体の状態を確認するうえで効果があるだけでなく、精神的なバランスを整えるためにも役立てていると話した。
「(柔術の練習は)コンディション作りにはかなり役に立っています。僕たちはロード・ツアーに出ると、筋力的なトレーニングがメインになってしまって、もともと僕たち2人は(組み技の)下地があるので身体をリセットするという部分では柔術やグラップリングの練習は非常に有効です。
僕たちは年間100何試合やることもあって、体に不調を抱えたり、ダメージが蓄積するんですけど、道衣に着替えて練習をすると基本に戻れるというか。僕のキャリアのなかで新日本プロレスにいた頃と同じくらい慧舟會で過ごした時期もあるし(柔術で)一つ一つの動きを確認することで、今の自分の身体がどういう状態にあるかを確認することができます。
あとは技術を磨く、鍛錬する、稽古するというのは自分の生活の一部になっていますね。伝統派空手も始めて3年経っていて、黒帯まであと一歩まで来ました。柔術も新しい技術が生まれつつも、体の使い方には普遍的なものがある。体重を使うのか、小手先の力を使うのか、骨格的なテクニックを使うのか。頭を使いながらやるんですけど、体が汗をかくように思考の部分でも汗をかくというか。リフレッシュされます。だから一番はコンディション作り、そして精神的なバランスを整える感覚でやっています」