2023年12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』にて、スーパーファイトの-56㎏契約3分3R延長1Rで、ラン・シャンテン(中国/深セン盛力人和/CFP/センは土に川)と対戦するK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)のインタビューが主催者を通じて届いた。
金子は22年2月にK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメント一回戦で黒田勇斗、準決勝で璃明武を下すと決勝で玖村将史にリベンジを果たし、悲願のK-1王座戴冠。6月「THE MATCH 2022」ではRISEの鈴木真彦に惜敗。今年3月にコンペット・シットサラワットスアを下して初防衛に成功。前戦となった9月の玖村将史との3度目の対戦では、延長判定勝ちを収め、王座防衛に成功した。
対するシャンテンは、20年GLORY OF HEROES -57kg級トーナメントで優勝。翌年にはWLF武林風 57.5kg級トーナメント準優勝となりトップファイターの仲間入りを果たした。23年には、中国のキックボクシング 57kg級で第3位に入賞。攻撃なスタイルが持ち味の19歳の新鋭はK-1初参戦で、現王者の金子とどんな試合を見せるのか。
<インタビュー>
――前回の玖村戦は、まさに手に汗握る激闘でした。振り返ってみて、いかがでしたか。
「あれがあったから、ひとつ前へ進めることが増えたなっていうのはありますね。逆に、あれを越えなかったら先は無かったかなっていう、そういう試合でした」
――試合後、最後は技術ではなく気持ちだったという発言もありました。
「それを再確認出来ましたよね、あの試合は。試合前に自分の中の志を証明したいと話していましたけど、伝わる人には伝わったかなと思います」
――試合後は、かなり顔が腫れていました。
「そんなにダメージは無かったので顔を見て、こんなに腫れたんだって思いました」
――最強の相手を破り王座を防衛しました。ベルトの価値は、さらに高まっていると思いますが、ご自身ではどんな手応えがありますか?
「そこは僕がやっていくことによって、勝手に価値が高まるような道に僕が進んでいます。その道へ行けば、自然と価値が高まるのではないでしょうか」
――その道には、対戦カード発表会見で話していたRISEの鈴木真彦選手との再戦ということも視野にあるのでしょうか。
「はい、ありますね。鈴木真彦選手に僕は昨年6月のTHE MATCHで負けているんですけど、鈴木選手は今年3月に玖村選手に負けている。僕が玖村選手に勝ったことで、今、彼とやる権利が僕の中ではある。それを今、そういう流れに持っていこうかなと思ってます」
――鈴木選手と対峙することが、大きな目標の一つですか?
「戦うことが目標というか、勝つことが目標です。そういうことっていうのは流れなんで、試合をしっかり勝っていけば、自ずと辿り着くものなんで。もう僕は、辿り着くものだと思っています。辿り着くのが目標じゃなくて、もう辿り着くんで。あとはもう勝つっていうだけ。ただ、この目の前の1戦をしっかり勝たなければ、そこには辿り着けないので」
――戦うリングは、例えRISEになっても問題ないと。
「まあ、たぶん僕はRISEでやることになるかなと思ってますね。 そういう流れで、その流れのまま、戦います僕は。その流れを作っていく大事な試合が、今回の一戦になります」
――流れを持って行く運命の1戦となる今回のラン・シャンテン戦ですが、彼にはどんな印象がありますか?
「アグレッシブで何でも出来る選手で、簡単に勝てる相手ではないと思っています。しっかり仕上げていって、まずは目の前の1戦を勝つという感じです」
――気をつけなければいけない部分は、何かありますか?
「攻撃力とかはそれなりにあると思いますし、独自の動きだったりっていうのもある。自分のペースを崩さないように、しっかりと自分のやりたい動きをして仕留めることが大事だと思っています」
――シャンテン選手に勝って、その先に見える鈴木真彦選手の存在。そして対世界と、金子選手の中で“流れ”が見えているんですね。
「間違いないですね。何もしないまま世界(の強豪選手)とやっても、そこは多分みんなまだ乗れないと思います。僕は、国内に(倒すべき相手が)まだ残ってるんでっていう役目を果たし、その先に進もうと思っています」
――一足飛びには考えていないんですね。
「1個1個クリアすることが一番良い辿り着き方。そのためにも、今回の試合で勝てないと次に繋がらない。実力差を見せて、KOが出来ればまた次に繋がると思うし、その試合もお客さんとかも来て良かったなと思えると思うし、しっかり実力を見せてKOが出来ればそれが理想です」
――玖村選手を破っても、また新たなる強敵が目の前に現れる。戦いの連続ですね。
「もう、僕は戦うことが運命の人間なんだなと思いますね。決闘です、決闘。デュエルですよ、デュエル!」
――最後に今度の試合の意気込みをお願いします。
「K-1の今年最後の興行。僕自身のやるべきことに対して本当に大事な1戦で、次の相手の選手しか見ていないです。この試合の結果だったり内容によって、本当に今後が変わってくると思うので、まずはこの目の前の一戦を本当にしっかり仕上げて良い形で勝てればいいなと思っています!」