(C)ONE Championship
ONE Friday Fights 40
2023年11月10日(金)タイ・ルンピニースタジアム
※ABEMAでLIVE配信
▼第6試合 ムエタイ キャッチウエイト(74.84kg) 3分3R
〇リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
KO 3R 2分59秒 ※3ノックダウン
×オリバー・ハンセン(ノルウェー)
ブラボは17歳の時にアルゼンチンから来日。長いリーチから生み出される鋭いストレートを武器にKOを量産し、2018年に7戦無敗で新日本キックボクシング協会ウェルター級王座を獲得。2022年に所属していた新日本キックを離れ、新たにWSRフェアテックス所属となり12月にRISE初参戦。緑川創と延長戦まで戦って引き分け、2023年2月にはサーシャ・タダヨニをKO、7月のNO KICK NO LIFEでもKO勝ち、8月の『ONE Friday Fights 30』でONE初参戦を果たしてルンピニースタジアム認定ミドル級王者デンパノムを2RでKOしてみせた。戦績は25勝(20KO)3敗2分。
今回は2022年IFMAアマチュアムエタイ世界選手権シニアの部-75kg級で銅メダルを獲得しているハンセンと対戦する。
1R、ハンセンはいきなり組み付くと首相撲でブラボをコカす。立ち上がったブラボは好戦的に前へ出てワンツー、左右フックを次々と繰り出して打ち合いに行ったが、ハンセンが伸ばした左手の指がアイポークとなり試合は中断。再開後、すぐに前へ出たブラボだが、右フックをもらって崩れそこへヒザをもらってダウンを喫する。
再び首相撲でコカされたブラボは、立ち上がったところに右ヒジをもらって2度目のダウン。ハンセンは右の縦ヒジを繰り出して倒しに行くが、ブラボもパンチを返す。ブラボがパンチに頭を下げるとすぐにヒザを突き上げる。思い切り右のヒジを振り下ろすハンセン。ブラボは1Rをしのいだ。
2Rになると再び前へ出るブラボがジャブ、ワンツー、左ボディと積極的に攻める。この左ボディに下がるハンセン。左フック、右ストレートのブラボに右ヒジを返すハンセン。相手のヒジを警戒しながら左ボディをヒットさせるブラボ。ワンツーから左フックのブラボにハンセンは右ヒジから首相撲のヒザ。ハンセンの右フックをダッキングでかわす動きが読まれて頭部へヒザをもらう。しかし、ヒザがローブローとなって試合は中断。
再開後、ハンセンは前へ出てのテンカオと振り下ろすような右フック。ブラボは左右の連打で応戦する。
3R、右ヒジで前に出るハンセンは首相撲からのヒザ。ブラボはワンツー、左ボディもハンセンは右ヒジ、打ち下ろすような右フック。凶器のようなヒジを振り下ろすハンセンは接近するとすぐにつかんでのヒザ。しかし、打ち合いに行くブラボが左フックでグラつかせ、右フックでダウンを奪う。畳みかけようとするブラボを左ミドルで突き放そうとするハンセンはヒザを見舞う。ブラボが再び左フックを見舞い、さらに右ストレートでダウンを追加。ブラボがラッシュを仕掛け最後は左フック。
試合終了まで残り1秒での大逆転KO勝ちをもぎ取ったブラボは、大の字になって勝利を喜ぶ。そして立ち上がるとベルトを巻くポーズでタイトルマッチをアピール。ルンピニースタジアムは大歓声に包まれた。ブラボには2試合連続でボーナスが贈られた。
「1Rでダウンを取られた時は負けるかもと思ったが、勝ててよかったです。KOするために全てを尽くして勝つことが出来ました。ボーナスをもらって1回目で日本に母を呼ぶことが出来ました。2回目で母を日本に住まわせることが出来ます。ありがとうございます」と勝利者インタビューに応えると、ブラボは日本語で「皆さんこんばんは、アルゼンチンから来たリカルド・ブラボ選手です。アルゼンチンと日本代表としてONEルンピニーに来て、これからONEのキックボクシングとムエタイのベルトを獲りに行きます。いつも本当に応援ありがとうございます。これからもっと頑張ります」と日本へ向けてメッセージを送った。