WBC会長「ガヌーはトップ10に値する」
ワイルダーのみならず、元WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者のアンソニー・ジョシュア(英国)陣営からもガヌーとの対戦を望む声が上がっており、いまのところ、ガヌー主導で物事は進んでいるが、デイヴィス会長は、その決断を支持するという。
「当初から、フランシスとPFLが2日間で契約を成立させたのは、フランシス・ガヌーのためにベストを尽くしたかったからだ。ビジネスでは、パートナーのためにベストを尽くせば、それがビジネスにとってもベストになる傾向がある。ジェリー・マクガイア(※トム・クルーズ主演の『ザ・エージェント』主人公)の『助けてくれ』は、うまくいく傾向がある。10回に1回は、パートナーが悪いパートナーで、あなたにとって悪い結果になる。私の35年間では、10回中9回は、あなたが良いパートナーであれば、パートナーもあなたにとって良いパートナーだ。フランシスは……(私たちは)彼のためにベストを尽くしたいと思っているし、それをサポートしている」
一方のガヌーは、今後について「“コンビネーションさ”。(ボクシングもMMAも)両方できる。両方やることを止めるものは何もない。僕には両方のスキルがある。今はPFLと契約しているし、またMMAを戦うつもりだ。MMAは好きだよ。より快適になった。今でも好きなんだ。MMAの試合もやるかもしれないけど、ボクシングをやることに変わりはない。跨がって1試合だけ(ボクシングを)やって、そのまま出て行くつもりはなかった。そんなつもりはまったくなかった。プランは変わらないよ」と語る。
果たして、両者の思惑は一致するか。フューリー戦で1000万ドル(約14億円)の報酬が約束されているというガヌーについて、WBCのマウリシオ・スライマン会長は「トップ10に値する」とガヌーの世界ランキング入りを示唆している。ガヌーの次戦が、いつどこで誰とどんなルールで戦うのか、注目だ。