ワイルダー「MMAの選手たちは常にクロスオーバーしているが、ボクサーたちがクロスオーバーするのは見たことがないから、ファンにとって面白い」
ガヌーvs.ワイルダーについては、2023年6月の『PFL 4: Regular Season』にワイルダーが出演し言及した。
ガヌー戦について、「何度も考えたよ。ガヌーとも一緒にやろうと話していた。MMAの選手たちは常にクロスオーバーしているが、ボクサーたちがクロスオーバーするのは見たことがないから、ファンにとってもっと面白いものにしたかった。だから、物事はまだ宙に浮いている。『最初は俺の庭でやって、その後、そっちの方に行ってクロスオーバーしてやる』と提案したんだ」と、ボクシングとMMA、互いのルールで1戦ずつ戦いたいと話していることを明かしている。
さらに、「競技は違うかもしれないけど、コンバットスポーツであることは一緒だ。僕たちはコンバットスポーツのファミリーだ。すべてリスペクトしないといけない。エンターテインメントのために命を賭けて戦っているのは全員一緒だ。頭を殴られ、ボディも痛めつけられるけど、そのために作られたものじゃない。それをやるファイターは戦場がどこであろうと尊敬に値する」と、MMAファイターもボクサーもコンバットスポーツ界の一員だとした。
一方で、デイヴィス会長はガヌーのMMAでの対戦相手が非常に限られているとも語っている。
ガヌーにとってMMAでの最大の試合はUFCヘビー級チャンピオンのジョン・ジョーンズとの試合になるが、ジョーンズはUFCと長期契約中で、11月の試合も胸の負傷でキャンセルし、8カ月間ケージから離れることが発表されたばかり。
そのジョーンズはガヌーのフューリー戦について、「彼は素晴らしいパフォーマンスをしたと思うし、競争力のある戦いだったことを嬉しく思う。将来、すべての人にたくさんの扉が開かれる」と祝福している。
デイヴィス会長は、「純粋なMMAの対戦相手は今のところそれほど面白くないと思う。誰が彼のために良い試合をすることができるか言いたくない。フランシスのために競争力のある戦いをすることができる選手は、他に3人か4人いる。ただ、私は“競争力のある戦い”について話しているのではなく、“説得力がある戦い”と言っている」と、ガヌーの対戦相手として、ファンに説得力のある相手をどういう形で用意するかが重要とした。