2023年10月7日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Fight Night 15』にて、挑戦者ダニエル・ウィリアムス(豪州/タイ)を判定3-0に破りONEキックボクシング世界ストロー級王座の初防衛に成功した王者ジョナサン・ディベラ(イタリア/カナダ)の試合後インタビューが主催者を通じて届いた。
ディベラは格闘家だった父に2歳から教えを受け、極真空手の黒帯を取得。アマチュアキックボクシングで20勝(17KO)無敗、アマチュアボクシング6勝無敗の戦績を収めてキックボクシングのプロに転向すると現在までISKA北米王座やISKAインターコンチネンタル王座を獲得。GLORYにも出場した。
ONEとは2020年に契約を結んだが、新型コロナウイルスの影響のため試合が出来ず、2022年6月にモントリオールでボクシングの試合に出場して判定勝ち、その1カ月後にはカナダのキックボクシングの試合で2R KO勝ちを収めた。2022年10月にONE初参戦を果たすと、いきなりONE世界ストロー級キックボクシング王座決定戦に抜擢され、ジャン・ペイメンを判定で破り新王座に就いた“人生無敗の男”。戦績は12勝(4KO)無敗。
武尊とは軽いスパーリングをしたけど、結構打ち合った
――ルンピニースタジアムで戦った心境は?
「会場の熱気が凄まじく最高の空間でした。あの場で戦えたことを光栄に思う。夢が叶った気分だ」
――判定コールの前、自分が勝ったと思いましたか?
「はい、勝ったと信じていた。全てのラウンドを取っていたし、満足する内容ではなかったが、自分のパフォーマンスは相手より上だった」
――最終ラウンドが始まる前、セコンドから何を言われましたか?
「彼らからは『とにかく全力を出してこい、それまでの4Rと同じペースで前に出て勝利をもぎ取ってこい』と檄を飛ばされた」
――自身のパフォーマンスの評価は?
「満足しているとはいえない。もっと良い動きができたはずだったし、そうすべきだった。今回はタイミングが少しずれていた。ただ、これで成長ができるし、もっと強くなって戻ってくる」
――ダニエル・ウィリアムスは今回の試合で進化した姿を見せられたと思いますか?
「そうだ。彼はとてもタフだった。彼はイージーな相手ではないと知っていたが。予想通り、タフな戦いを見せてきた」
――ウィリアムスのローキックで右足を痛めましたか?
「別に大丈夫。練習のスパーでも膝は狙われるし、足はよく腫れる。でも、足は大丈夫。子供のことから父親に蹴られ続けてきたから、慣れているよ」
――MMAやムエタイ挑戦にも興味がありますか?
「意識はしている。でも、まずは世界最高のキックボクサーになりたい。パウンド・フォー・パウンドのキックボクサーだ。それが目標だ」
――武尊選手がONEと契約しました。彼とは過去に練習したこともあると思いますが、彼との対戦などは興味がありますか。
「もちろん。階級が近い選手とはやりたい。やるとしたらお互いが近い体重、125ポンド、130ポンドとかでのキャッチウェイトだろうね。彼とは軽いスパーリングをしたけど、結構打ち合ったね。だって彼には “軽い”スパーリングの概念はないから。動きが速くて素晴らしいファイターだ」
――今後の展望は?
「次も誰と戦っても構わない。私は相手を選ばない。米国で戦ってみたい。それは私の夢だ」