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【K-1】王者・黒田斗真と挑戦者・石井一成が1年ぶり再戦「確実に勝ちに行く」(黒田)「何が何でも勝つ」(石井)

2023/10/11 22:10
【K-1】王者・黒田斗真と挑戦者・石井一成が1年ぶり再戦「確実に勝ちに行く」(黒田)「何が何でも勝つ」(石井)

黒田(左)は初防衛戦、石井はリベンジも懸けての挑戦となる

 2023年12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』の対戦カード発表記者会見が、10月11日(水)都内にて行われた。

 K-1 WORLD GPバンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)が石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)の挑戦を受けて初防衛戦を行う。


 黒田は小学3年生で少林寺拳法を学び、その後キックボクシングを始める。しかし次第にドロップアウトし、格闘技から離れていた時期もあったが、兄・勇斗からの『お前と一緒に格闘技をやりたい』という手紙をきっかけに再び格闘技の道へ。2021年5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では圧倒的な強さで優勝を果たした。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではRISEの風音に延長戦の末に判定負けしたが、12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」で優勝し、初代王座に就いた。2023年6月には前評判の高かったラマダン・オンダッシュに判定勝ち。戦績は12勝(4KO)3敗1分。


 石井はジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーフライ級王座も保持。K-1には2022年8月に初参戦を果たし、12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」に臨んだが決勝で黒田に判定負け。2023年はK-1でヨーシラーとテクニカルドロー、7月と9月には『RWS』で連続KO勝利を収めた。戦績は43勝(24KO)13敗3分。

 両者は前述の通り、2022年12月に同じエディオンアリーナ大阪で行われた「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」の決勝戦で対戦し、延長戦の末に判定2-1で黒田が初代王座に就いている。


 石井は「決勝から約1年、やっとこの機会をいただきました。リベンジマッチで、僕が(格闘技を)始めた時の夢であるK-1王者まで、12月に果たせなかったがここまでたどり着いたので何がなんでも勝ちに行きます」と意気込み。

 黒田は「初防衛戦になるけれど去年のトーナメント決勝で石井選手とやって1年越しの対戦になります。正直、前の決勝の時はどちらに勝敗が転んでもおかしくない試合だったと思うので、正直勝ち逃げしたかったけれど(笑)今回は差を見せて勝って海外に挑戦していきたいと思います。まずはこの一戦を獲りたいと思います」と、完全決着をつけて世界へ出ていきたいとした。

 初防衛戦の挑戦者が石井になることは「日本人でとなったら石井選手かなと思っていました。海外の選手か、石井選手かなと思っていました」と予想はしていたとする。


 石井は前回の対戦で「僕はインファイトが好きで圧をかけて身体で当たって相手をへばらせる戦い方だったけれど、K-1はもっとテクニックも必要なのかなと。あの時は倒しに行くことだけを考えていたので、倒すまでの過程、距離感、押すだけじゃなく誘いこんだりとかがなく、決勝だったのでダメージはそんなになかったけれど、ベルトへの想いが強すぎて前に出るだけでした。K-1ルールはキャッチも首相撲もヒジもないですし、パンチとキックだけでどれだけ表現できるかを練習して使っていければと思います」と、もっとテクニックが必要ということを学んだという。


 さらには「10月28日のRWSでラジャダムナンの現役王者と試合が決まっているので、黒田戦を見据えてラジャ王者に挑んで行きたいと思います」と衝撃の発表をした。1カ月強の期間でリスクがあるのではないかと聞かれると「前回のRWSの試合を終えて、すぐに次はラジャの王者だとお話をいただいて即答でやりますと答えました。ムエタイペースで行くと今年中にあと1試合は出来ると思っていて、12月にタイトルマッチがしたいなと思っていたところにこの話が来たので心の準備はしていました。どっちも勝つつもりでいたので」と、最初からそのつもりでいたとのこと。


 互いの最近の印象を聞かれると、黒田は「1年経って変わった分は分からないですが、試合前と試合後の印象は、パンチと蹴りの思い切りがいいと思いました」、石井は「(黒田は)1戦しかしてないと思うので、左ストレートが凄く伸びている印象。印象自体は変わらないですね」とした。

 前回は延長戦の末に判定2-1の僅差だったため、今回は互いに完全決着を望むところ。石井は「KOで決着をつけたいですが、チャレンジャーらしい試合をお見せして最後にベルトを巻ければ」と言い、黒田は「もちろんKO出来たらいいと思いますが、全局面で上回っていきたい」と、両者とも内容を伴った勝ちを目指す。


 石井は「もう1回やれば勝てる手応えはありました。決勝はお互い100の力ではなかったので分からないですけれど、お互い攻撃も当たっていなく、これは効いたというのもなかったので2回目は絶対に勝てると思いました」と自信満々。


 黒田も「王者だからとか防衛戦だからとかは思っていないので、目の前におる相手に負けたくないだけなので今回も確実に勝ちに行きたいと思います」と確実に勝つと宣言した。

 また、地元大阪の試合は逆にプレッシャーになるのではと聞かれた黒田は「大阪の方が東京よりも応援に来てくれる人の数が多いので、その辺はいつもより気合いが入ります」と、力になると話している。

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