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【K-1】7連続KOの和島大海が中国最強の挑戦者と3度目の防衛戦「まずはアジアをクリアーして、そこから次はヨーロッパ。1Rで倒してしまおうかな」

2023/10/11 19:10
【K-1】7連続KOの和島大海が中国最強の挑戦者と3度目の防衛戦「まずはアジアをクリアーして、そこから次はヨーロッパ。1Rで倒してしまおうかな」

アジア最強、そして世界最強のワジマックスを目指すとワジマックスポーズをとる和島

 2023年12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』の対戦カード発表記者会見が、10月11日(水)都内にて行われた。

 K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・和島大海(月心会チーム侍)がオウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)の挑戦を受けて3度目の防衛戦を行う。


 和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りで2020年3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントでは準優勝。その後3連続KO勝ちを飾ると、2021年12月に木村“フィリップ”ミノルに挑戦して左ミドルでKO勝ち、K-1王座に就いた。2022年6月の『THE MATCH 2022』では“ブラックパンサー”ベイノアから3度のダウンを奪う圧勝を遂げ、9月はメレティス・カコウバヴァスを1RでTKO。2023年3月にはジョムトーンを延長戦でKOし、7月にはかつて敗れているジョーダン・ピケオーをもKOしてK-1では7連続KO中。戦績は20勝(17KO)4敗。


 初来日のフェンは武林風-70kg級世界王者、WLF武林風スーパールーキー-70kg級王者、2023年中国キックボクシング選手権-75kg級優勝、IPCC中国 -70kg級王者で中国70kg最強の呼び声が高い強豪ファイター。かつて、GLORYのライト級トップ戦線を争っていたクリスチャン・バヤから判定勝ちを収めたことがある。バヤは2023年8月、海人に判定勝ちしたティジャニ・ベズタティと2018年に対戦し僅差で敗れたものの世界トップクラスの実力者。2023年7月29日の武林風では、武林風70kg級王者のアナトリー・モイセーエフ(ロシア)の初防衛戦でモイセーエフをKOし、WLF武林風-70kg級世界王者となった。戦績は20勝(6KO)2敗。


 会見で和島がカルロス菊田K-1プロデューサーに「先日は意見交換会お疲れさまでした」と、SNSで話題となったK-1ガールズとの意見交換会をいじると、カルロスPは「次は大阪で意見交換会を」と返した。和島は「じゃあ、頑張っちゃおうかな」と笑顔に。

 そんなジョークから始まった会見だが、和島は「フェイ選手からは2~3年前にSNSで対戦要求があって。調べてみたら戦績も(自分と)近くていい選手だと注目していました。それから2~3年で僕はK-1のベルトを獲りましたし、フェイ選手も獲ってお互い負けられない試合になるので頑張りたいと思います」と2~3年前から意識をしていたと言い、「せっかくなのでベルトを2本懸けたり出来ませんか?」と武林風とのダブルタイトル戦を要求。


 会見に同席した宮田充Krushプロデューサーは「即答は出来ないので預かっておきます。交渉の結果は何らかの形で発表します」と実現へ向けて動くとは約束したが「難しいと思う」と困り顔。

 フェイからは「今回は格闘技のビッグイベントであるK-1のリングで、K-1スーパーウェルター級チャンピオンの和島大海選手とタイトルマッチをできることを大変光栄に思います。また、K-1や武林風の皆さんのご支持のおかげて、この一戦が実現したことを改めて感謝いたします。ご存知のように、中国の格闘技ファンもこの対戦が早く実現することを望んでいましたし、私もSNSで和島選手に対戦要求をしていたので、いつ戦っても良いように常に準備をしていました。


 この対戦は、火星と地球が衝突するくらいの、有史以来、最もインパクトのある戦いになるでしょう! 和島大海という日本最強のK-1 70kg級最強王者と、私オウヤン・フェンという70kg級中国最強のファイターとがついに激突します。日本の皆さん、私は、K-1 スーパー・ウェルター級のトップファイター和島選手の自信を打ち砕くために日本に行きます! 和島選手、私の挑戦を受けたからには、あっさりと試合が終わってしまわないよう、全力を尽くして戦ってください。私は必ず中国にK-1のベルトを持って帰ります!」とのコメント読み上げられた。

 そのコメントに和島は「僕も凄く大きなインパクトを残したいと思います。そっくりそのままお返しすると伝えてください」と、望むところだと返答。

 SNSで対戦要求されていたことには「その当時は日本人からもそういうのがなくて、それで海外の選手から指名されたので“おおっ”って感じでした。でも正直決まらんやろなと思って返事したら本当に決まっちゃったので、そこに王者としてやりがいを感じます。アンサーしていてよかったなと思っています」と、実現するとは思わなかった対戦が実現したことを素直に喜ぶ。


 9月のK-1無差別級トーナメントでも優勝した中国人ファイターにはどのような印象があるかと聞かれると「1回中国で試合をしていますがレベルが高い。フェン選手も映像を見たらフィジカルも強そうな感じですし、強いなって印象です」とし、フェンは「イメージとしては凄く粘り強い。あと手数が凄く多い印象。だから凄く練習しているなってイメ―jです」と評するが「そこに付き合うよりは1Rで倒してしまおうかなと思っています」と、フェンのスタイルに付き合わず1RでKOすると宣言。

 カーフキックを蹴って来る相手だがと問われると「カーフを蹴られたらカーフを蹴り返します」と全く譲るつもりはない。

 世界から狙われる立場になったことは「言われるのは光栄なので、これからも勝ち続けたいと思います」と、それも望むところだとした。

 プレッシャーはあるかとの質問には「プレッシャーしかないですよ」と苦笑し、「嬉しいですけれど。本当にプレッシャーしかなくて、大阪ではタイトルマッチと伝えているのでどんどんプレッシャーある選手をこれからも呼んできてもらえたらと思います」と、プレッシャーがかかる強敵をどんどん用意して欲しいと言い放つ。


 では、他に海外で意識する選手はと聞かれると「それはまた今度にします。今言うと呼ばれそうなので(笑)」としたが、ピケオー戦の後に対戦をアピールしたシュートボクシングの海人に関しては「いつか出来たらいいなと思っています。日本人の中では強いと思っているので戦いたい相手ではあります」とした。

 今後に関しては「日本だけじゃなくて世界のリングで戦っていってK-1が強いのを証明していきたいので、どんどん世界でやっていきたいと思っています。旅行がてらにいい感じのパリとか、イタリアとかスペイン。ヨーロッパが好きなんですよね(笑)」と、海外でも試合をしてついでに観光もしてきたいと笑った。


「(フェンは)アジアでは一番強いと思うので、まずはアジアをクリアーして。そこから次はヨーロッパにお願いします」と、今回はアジア最強を証明したら次はヨーロッパを攻めていきたいとカルロスPに直訴した。

 8月には『ONE Championship』のチンギス・アラゾフvs.マラット・グレゴリアンを現地観戦したと言い、「もちろん凄いレベルも高かったですし、会場の雰囲気も凄かったし、なによりもボーナスも凄かったのであれはやる気が出ると思います(笑)」と、ボーナスをおねだりする場面も。

 最後には「K-1 MAXはワジマックス(和島のニックネーム)が背負っていきますので期待してください」と宣言。アジアから世界へ出ていくと語った。

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