2023年10月7日(日本時間8日5時)の『UFC Fight Night: Dawson vs. Green』(米国ネバダ州ラスベガス・UFC APEX)が開催された。
メインイベントは、ライト級(5分5R)でグラント・ドーソン(米国)とボビー・グリーン(米国)が対戦。15年選手のグリーンが、UFC9戦負け無しのプロスペクト・ドーソンをわずか33秒、ノーガードからの左ストレートでTKOに下した。
コメインでは、2022年のコンテンダーシリーズでの2R TKO勝ちからUFC入りし、9月のオクタゴンデビュー戦でアレン・アメドフスキを右クロスで1R KO。2023年4月にはUFCミドル級最多一本勝利記録9勝を持つジェラルド・マーシャートを同じく1R TKOに下したアグレッシブファイターのジョー・パイファー(米国)が大抜擢。MMA12勝5敗(UFC6勝5敗)ながら、12勝すべてがKO勝利(1R KO×11勝)というKOアーティストのアブドゥル・ラザク・アルハサン(ガーナ)に2R 肩固めで失神一本勝ち。UFC3戦すべてをフィニッシュ勝利している。
また、プレリミナリーでは、女子ストロー級(5分3R)で、村田夏南子が2年4カ月ぶりにオクタゴン復帰。バネッサ・デモポロス(米国)を再三テイクダウンするも、ガードからの仕掛けを崩しけれず、判定負けとなった。
大会の模様は、日本時間8日(日)早朝5時に開始予定のプレリムが、UFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信のほか、8時に始まるメインカード6試合を含む全試合がUFC FIGHT PASSならびに『U-NEXT』でライブ配信されている。
『UFC Fight Night: Dawson vs. Green』速報
現地時間2023年10月7日(土)、日本時間8日(日)米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX
【メインカード】※プレリムに村田夏南子が出場
▼ライト級 5分5R〇ボビー・グリーン(米国)31勝14敗(UFC12勝9敗)156lbs/70.76kg[1R 0分33秒 TKO] ※左ストレート→パウンド×グラント・ドーソン(米国)20勝2敗(UFC8勝1敗1分)156lbs/70.76kg
メインイベントはライト級5分5R、UFC8勝無敗1分のグラント・ドーソン(米国)と、ボビー・グリーン(米国)が対戦する。
高校時代にレスリングで40勝8敗の記録を残したドーソンは、MMAをやるために大学行きを止めて、ジムに入門。2012年6月から2014年4月までのアマチュアMMAで8勝1敗。2014年8月のプロデビューから2017年8月のDWCSまで12勝1敗。2019年3月にUFCデビューするとフェザー級からライト級に上げて9戦負け無し(MMA20勝1敗1分)でランキング入りを果たしている。ATT所属。
グリーンは、元KOTC世界ライト級王者で、レスリングがバックボーンながら、低いノーガードの構えのボクシングで勝負する特異なスタイルを持つ。
2022年のナスラット・ハクパラスト戦では、UFCライト級新記録となる最多合計有効打数「1404発」を記録。その後、次戦で世界王者になったイスラム・マカチェフ、連勝中だったドリュー・ドーバーに逆転KO負けを喫したが、2023年7月の前戦ではトニー・ファーガソンを3R、肩固めで落とすなど、Strikeforce時代以来の引き出しも開けてみせた。
試合前、ケージ中央でドーソンから握手を求めるも、応じなかったグリーン。
1R、先にノーガードで圧力をかけるサウスポー構えのグリーン。右を振るドーソン。さらに右前蹴りで押し戻すと、左ストレートに。そこにグリーンは低い手の位置からすっと踏み込んでのノーモーションの左ストレート!
ダウンしたドーソンにグリーンは鉄槌連打。頭を抱えて打たれ続けるドーソンに、レフェリーが間に入った。
33秒、グリーンがTKO勝ち! 最後はグリーンが跪き、ドーソンとハグをかわすと、「神に感謝したい。神がいなければすべては不可能。みんなのおかげだ。左? 俺は左を当てたんだ。(娘を呼び)コーチとセンセイに感謝したい。みんながいなければ何もできなかった。皆で勝ち獲った勝利だ。誰の名前も呼ばないよ。目の前に提示されたものをやる。ただ楽しもうとしているだけなんだ。誰かの名前を呼ぶ必要もない。1年で自分ほどたくさん試合をした選手はいないと思われたいし、ベガスに家を買ったから、次は12月にベガスかな」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇ジョー・パイファー(米国)12勝2敗(UFC3勝0敗)※UFC3連続フィニッシュ 185lbs/83.91kg[2R 2分05秒 肩固め]×アブドゥル・ラザク・アルハサン(ガーナ)12勝6敗(UFC6勝6敗)184.5lbs/83.69kg
コメインに抜擢されたのジョー・パイファー(米国)は、2022年のコンテンダーシリーズ出身。DWCSで2R TKO勝ちでUFC入りし、9月のオクタゴンデビュー戦でアレン・アメドフスキを右クロスで1R KO。2023年4月にはUFCミドル級最多一本勝利記録9勝を持つジェラルド・マーシャートを同じく1R TKOに下したアグレッシブファイターだ。
対するアブドゥル・ラザク・アルハサン(ガーナ)は、MMA12勝5敗(UFC6勝5敗)ながら、12勝すべてがKO勝利(1R KO×11勝)というKOアーティスト。
1R、ともにオーソドックス構え。いきなり詰めて金網際で組むパイファー。スタンド肩固めの体勢から崩すも残したアルハサン。左右で前に出るが、ここもパイファーはボディロックテイクダウン! アルハサンの立ち上がりに深追いせずに立つ。
左ミドルをダブルで突くアルハサン。パイファーの右ローに、アルハサンも右ローを返す。
しかし徐々に圧力をかけるパイファーはアルハサンに金網を背負わせると右ストレート! さらに右ミドル。アルハサンも左ミドルを返す。しかしパイファーは圧力をかけて左右をガード上に。アルハサンの打ち返しも警戒する。
2R、前に出るアルハサンの右をかわしてダブルアンダーで組むパイファー。しかしここも深追いしない。アルハサンは右カーフをヒット! 2発目も嫌ったパイファーはサウスポー構えに。そして詰めてシングルレッグから持ち上げてテイクダウン! ギロチン気味に頭を抱えたアルハサンの左脇にそのまま頭を突っ込み、肩固めで右サイドに出るがスペースが少ない金網側で絞めに。
アルハサンは右手で脇腹にタップもパウンドと判断したかレフェリーは止めず。下のアルハサンが失神、痙攣したところでレフェリーが間に入った。
UFC3戦すべてをフィニッシュ勝利としたパイファーは、試合後「俺はロールモデルじゃないけどインスピレーションになりたい。何者でもなかったけど、ここにいる。新しい契約がほしい」と語った。
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▼ウェルター級 5分3R〇ホアキン・バックリー(米国)17勝6敗(UFC7勝4敗)170lbs/77.11kg[判定3-0] ※30-27×2, 30-26×アレックス・モロノ(米国)23勝9敗(UFC12勝6敗)170.5lbs/77.34kg
1R、サウスポー構えのモロノが前に。サークリングして体勢をと整えるバックリーは、右前手で飛び込み。そこにモロノも左を狙う。
ワンツースリーフォーと連打で前に出るバックリーをバックステップ、左に回りかわすモロノ。ワンツーの右も、その打ち終わりにバックリーは右を狙う。
さらにバックリーはダブルレッグテイクダウン! 下のモロノは腕十字狙い。さらに三角絞めに移行も、作らせないバックリーが離れると、再び弾丸ダブルレッグへ。モロノはそこにギロチンチョークを合わせるが、バックリーはスラムで首を抜く。
2R、モロノの右に腰を落としたバックリー! 立て直すと頭を振って詰めて左を狙う。そこにカウンターを狙うモロノ。バックリーは左三日月蹴りを腹にヒット! 一瞬くの字になったモロノだが、立て直して右前蹴り。バックリーは左ボディ。モロノのバックヒジをかわして左フックを当てる! モロノの右をかわすバックリーは左右から右で差して組んで押し込み。
3R、圧力をかけ続けて左ボディ、顔面と打ち分けるバックリー。モロノのローブローにもすぐに再開し、リズムを失わず前に出る。しかし、後ろ廻し蹴りを掴んだモロノがテイクダウン! ここでスクランブルで立ったバックリーが左ストレート!
足を泳がせ後退するモロノを追うバックリーは、モロノのシングルレッグを潰してインサイドガードからパウンド。下のモロノに手首を掴ませず、パウンド、鉄槌! 体を離してスタンドに戻すと、ラッシュ。モロノのヒジを潰して上を取ったところでホーン。
判定は3-0(30-27×2, 30-26)でバックリーが最大4P差をつけて勝利。ウェルター級転向2連勝をマークした。
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▼ライト級 5分3R〇ドリュー・ドーバー(米国)27勝12敗(UFC13勝8敗)155.5lbs/70.53kg[1R 2分36秒 TKO] ※左ストレート→パウンド×リッキー・グレン(米国)22勝8敗(UFC4勝5敗)155.5lbs/70.53kg
メインイベントに出場するボビー・グリーンに逆転KO勝ちを決めているハードパンチャーのドーバー。対するグレンは、UFC9戦無敗のグラント・ドーソンと引き分けている。
1R、ドーバーはワンツー、カーフキック。圧力をかけてグレンを金網に詰まらせると、ドーバーの左フックにグレンは腰を落とす。
さらにボディにも被弾し、いったんガードで潜ろうとするが、剥がして立ったドーバーは、ワンツーの左ストレートをヒット! 鉄槌・パウンドにレフェリーが間に入った。
ドーバーはライト級最多9度目のKOをマークした。
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▼ライト級 5分3R〇ビル・アルジオ(米国)18勝7敗(UFC5勝3敗)146lbs/66.22kg[判定3-0] ※30-27×3×アレクサンダー・ヘルナンデス(米国)14勝7敗(UFC6勝6敗)145.5lbs/66.00kg
1R、オーソのヘルナンデスに、サウスポー構えのアルジオは長い左ハイを見せる。避けるヘルナンデスに、アルジオは長いリーチ・コンパスからワンツー、後ろ蹴り。さらにヘルナンデスの頭を下げた入りに左の蹴りを狙う。右ハイを返すヘルナンデスだが浅い。アルジオは右のサイドキック、左ミドルで押し込む。
2R、左の蹴りでヘルナンデスを入らせないアルジオ。金網に詰めるヘルナンデスに右ジャブのアルジオだが親指がアイポークに。中断後、再開。
左の蹴りのアルジオに間合いを詰めに行くヘルナンデスは金網を背負わせての右! 右に回ったアルジオは低い手の位置の構えから左ストレートでダウンを奪う! 立ち上がるヘルナンデスの前進に腹に前蹴り、右ジャブのダブル、ヒザ蹴りをアゴ下に届かせる。
3R、詰めてダブルレッグのヘルナンデスを差し上げるアルジオは右の打点の高いサイドキック。詰めるヘルナンデスにカウンターで左を当てる。ヘルナンデスもワンツーを返すが、アルジオは追打を許さない。組んだヘルナンデスがテイクダウンもホーン。
判定は3-0(30-27×3)のフルマークでアルジオが勝利。4月のTJ.ブラウン戦に続き2連勝をマークした。
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【プレリム】
▼ライトヘビー級 5分3Rフィリペ・リンス(ブラジル)17勝5敗(UFC3勝2敗)204lbs/92.53kgイオン・クテラバ(モルドバ)17勝9敗(UFC7勝7敗)205.5lbs/93.21kg※リンスの体調不良により試合中止
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▼女子ストロー級 5分3Rカロリーナ・コバルケビッチ(ポーランド)15勝7敗(UFC8勝7敗)※UFC3連勝中 116lbs/52.62kgディアナ・ベルビタ(ルーマニア)15勝7敗(UFC2勝3敗)115.5lbs/52.39kg
1R、ともにオーソドックス構え。左右から首相撲のコバルケビッチを首投げでテイクダウンのベルビダだがバックを奪うコバルケビッチ。ベルビダは下からスイープ。コバルケビッチは離れてスタンドに。
左右で詰めて四つに組むベルビダだが、スタンドの打撃の精度はコバルケビッチ。右アッパー、ボディブローを当てると、ベルビダもワンツーの右を返す! バックエルボーを打つコバルケビッチは、首相撲で組んで小外がけテイクダウンでホーン。
2R、左で差して押し込みシングルレッグのコバルケビッチを突き反すベルビダ。左ジャブを上下に突くと、コバルケビッチはスイッチ。オーソに戻してジャブを刺し、ベルビダの打ち返しをかわす。左で差すベルビダを突き放したコバルケビッチは右アッパー! ベルビダは右ハイもブロックしたコバルケビッチが左差しで組み。それを首投げでテイクダウンしたのはベルビダ! パウンドにコバルケビッチも下から打つ。
3R、オーソから前足で左ハイを3度、ジャブのように突くコバルケビッチ。左から右のオーバーハンド、アッパーのコバルケビッチに、ベルビダは右前蹴り。
コバルケビッチは左で差して押し込みもベルビダは右小手に巻き、突き放し。離れたコバルケビッチは左ジャブ、右アッパー、右の前蹴りで前進。ベルビダは左から右を伸ばすが、カウンターで右ストレートを返すコバルケビッチは右の後ろ蹴りも腹に突く。ベルビダの左右をさばいて蹴り足を掴んでストレート。
判定は3-0(30-27×3)でコバルケビッチが勝利。ひざまずいて涙すると育ての親が亡くなかったことを明かした。コバルケビッチは、5連敗からの4連勝。
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▼フライ級 5分3R〇ネイト・マネス(米国)15勝3敗(UFC4勝2敗)126lbs/57.15kg[1R 4分47秒 TKO] ※パウンド×マテウス・メンドンサ(ブラジル)10勝2敗(UFC0勝2敗)125.5lbs/56.93kg
マネスがメンドンサの足関節を潰してパウンドアウト。
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▼女子ストロー級 5分3R〇バネッサ・デモポロス(米国)10勝5敗(UFC4勝2敗)116lbs/52.62kg[判定3-0] ※29-28×3×村田夏南子(日本)12勝3敗(UFC1勝2敗)115.5lbs/52.39kg
MMA12勝2敗の村田夏南子(日本)が参戦。MMA9勝5敗のヴァネッサ・デモプロス(ギリシャ)と戦う。
左腕、顎・歯の負傷等から2年4カ月ぶりのオクタゴン復帰戦となる村田は、柔道&レスリングベース。柔道でテューリンゲン国際大会優勝するなど活躍後、レスリングに転向し、世界ジュニア、アジア選手権の55kg級優勝。2016年4月の『RIZIN.1』でプロMMAデビュー後、2019年11月にInvicta FCストロー級王者に。
UFCでは、2020年11月にランダ・マルコスに判定勝ち。2021年6月に現女子ストロー級6位のヴィルナ・ジャンジローバと対戦も、1Rに腕十字を極められ、2Rに左ストレートを出した際に左ヒジを脱臼し、ドクターストップによるTKO負けとなっていた。
厳しい時間を乗り越えての復帰戦には、2週間前に3年ぶりの復帰戦を勝利で飾った魅津希が帯同。互いにセコンドについて、日本人UFCファイター連勝を目指す。
対戦相手のデモプロスは、アマチュアMMAでTuff-N-Uffの王者となると、2020年に、現UFCファイターのサム・ヒューズをインバーテッドの三角絞めで極めてLFA女子ストロー級王座を戴冠。
柔術黒帯で「得意技」という腕十字での3つの勝利を含む、4つの一本勝ちをマークしている。UFCでは3勝2敗と勝ち越しており、ジン・ユ・フレイにスプリット判定勝利するなど、2022年1月からオクタゴン3連勝も、2023年5月の前戦では体重超過し、117.5ポンド契約でカロリーナ・コバケビッチに判定負けしている。
入場時にマスク着用はやはり許可されなかった村田だが、その表情は気合十分。髪をコーンロウに編み上げる。
1R、サウスポー構えの村田に、オーソドックス構えのデモポロスは左ローも遠い。右ジャブを突いて、飛び込んでの左インローを当てる。デモポロスの右ストレートを距離で外す。左ミドルを当てる村田。その2発目をつかんで押し込むデモポロスは首相撲ヒザ。半身から体を入れ替え正対した村田は右で差してクラッチ、小外がけでテイクダウン!
ハーフからスイープ狙いのデモポロスに離れた村田。デモポロスは右ミドルハイ。ガードする村田は左インローを当てる。デモポロスの詰めにスリップも立ち上がった村田。左ミドルに右ストレートを合わされ尻もちを着く。すぐに立つと、逆にデモポロスの右の蹴りを掴んでテイクダウン! 手をマットに着いた村田に、左でオーバーフックするデモポロスはラバーガード狙い。下からヒジを突く。デモポロスのラウンドか。
2R、ワンツーからの左を当てるデモポロス。さらに右に村田が眉間から出血。しかし、再び蹴り足を掴んでテイクダウン。ハーフから潜ろうとするデモポロスに鉄槌。しかしデモポロスも腰を切ってフルガードの中に入れる。
ラバーガードを作るデモポロス。頭を抜いた村田は、ガードの中から桜庭ばりのモンゴリンチョップ! しかし下のデモポロスもヒジを突く。またもモンゴリンチョップから左足で越えようとする村田だが、下のデモポロスは三角絞め狙い。左肩も入れて防いだ村田だが、ヒジをを受けての頭からの出血が多くなる。デモポロスのラウンドか。
3R、左から右も軸がブレる村田。デモポロスの右の蹴りを掴んでテイクダウン! 左足は外に出ている村田だが、柔術黒帯のデモポロスは腰を切ってフルガードに入れる。下から鉄槌のデモポロスに、左のパウンドを同時に打ち込む村田。グラウンドのドン・フライvs.高山善廣戦のごとき打ち合いから、腕十字狙いのデモポロスをかわして上体を立ててパウンド。
下のデモポロスのラバーガードを外して、かつぎパス、パウンドへ。立ち上がるデモポロスにスタンドバックにつくとハイクロッチでリフトしテイクダウン! パウンドでホーン。3Rは取った村田だが、2Rはどうか。
判定は3-0(29-28×3)で序盤を制したデモポロスが勝利。勝者は「彼女は強かったけど、試合をコントロールしていたのは私」と語った。村田は復帰戦を勝利で飾ることができなかった。
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▼バンタム級 5分3R〇アオリ・チロン(中国)25勝10敗(UFC3勝3敗)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※29-28×3×ジョニー・ムニョス(米国)12勝4敗(UFC2勝4敗)136lbs/61.69kg
1R、ともにオーソドックス構え。ファイトショーツの裾をまくり上げるチロンが圧力をかけると、ムニョスは前足を触りに行くがまだ深追いはしない。飛び込んだ右を当てたムニョスに、後退したチロン。
ムニョスは金網に詰めてダブルレッグテイクダウン。尻を着きながらもすぐに立つチロンの脇を潜り、スタンドバックから引き込んで両足をかけると、右手をアゴ下にリアネイキドチョーク狙い。残り15秒で腕十字に狙うが、チロンが腕を抜いたところでホーン。
2R、先にチロンがワンツーで詰めて、跳びヒザ。その圧力に下になったムニョスは下から腰を切って腕十字へ。しかしチロンの背中にカージがあり仰向けにすることはできず。ヒジをずらしたチロンは離れてキック。
ブレーク。スタンド再開。右オーバーハンドのムニョスをかわしたチロンだが、ムニョスはダブルレッグへ。右で小手に巻くチロンはバックに回させず。差し返して両差しで押し込む。金網背にするムニョスは跳びついてギロチンチョークも、押し込むチロンは頭を上げると、ムニョスが着地。
3R、左ジャブのチロンに、右オーバーハンドのムニョスは金網に詰めてダブルレッグへ。しかし切ったチロンは右カーフ。左ボディ! さらに左フックをもらい腰を落とす。引き込み気味に下になるが、付き合わないチロン。3度目の引き込みにチロンもムニョスの寝技を恐れずガードの中に。下のムニョスはデラヒーバ狙いからバックにつこうとするが、体を離したチロンが金網まで這いホーン。
判定は3-0(29-28×3)でチロンが勝利。6月のアイマン・ザハビ戦にTKO負けから再起を果たした。
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▼女子フライ級 5分3R〇J.J.アルドリッチ(米国)13勝6敗(UFC9勝5敗)125.5lbs/56.93kg[判定3-0] ※30-27×3×モンタナ・デ・ラ・ロサ(米国)12勝9敗(UFC5勝5敗)126lbs/57.15kg
1R、サウスポー構えのデ・ラ・ロサがワンツースリーで前に出るが、かわしたアルドリッチが右ハイをガード上に突く。左回りのデ・ラ・ロサに組むアルドリッチ。デ・ラ・ロサは金網背に腕を抜きヒジで突き放す。左ストレートを突くアルドリッチ。さらに右! デ・ラ・ロサは首相撲ヒザを返し、離れ際に右ハイを突く。アルドリッチの左の打ち終わりに右を返すデ・ラ・ロサ。
2R、アルドリッチは右ジャブで入るが組まず。デ・ラ・ロサは二段の前蹴りを見せてけん制。スタンド勝負で出るアルドリッチに、デ・ラ・ロサもワンツーで応戦。胴に組むアルドリッチを突き放して右ハイをガード上に当てる。左の入りの打ち終わりに左右を返すデ・ラ・ロサ。左ミドルを当てたアルドリッチ。その蹴り足を掴んだデ・ラ・ロサだがホーン。
3R、左外足を取って踏み込んで右を打ち込むデ・ラ・ロサ。さらに右からシングルレッグの動きも、アルドリッチが切る。詰めるデ・ラ・ロサは左ミドル。さらに右を突いて身体を傾けての右ハイも。ブロックするアルドリッチは右から左でデ・ラ・ロサの鼻から出血させる。左ミドルを当てて、左ストレートを突くアルドリッチ。 判定は3-0(30-27×3)で有効打を突いたアルドリッチが2連勝を飾った。