MMA
インタビュー

【UFC】UFC9戦無敗のドーソンと対戦するボビー・グリーン「俺がノーガードなのは、相手にファイトさせたいから」=10月8日(日)

2023/10/07 20:10
 日本時間2023年10月8日(日)朝5時開始予定の『UFC Fight Night: Dawson vs. Green』(米国ネバダ州ラスベガス・UFC APEX/U-NEXT配信)のメインイベントのライト級で、ボビー・グリーン(米国)が、UFC8勝無敗1分のグラント・ドーソン(米国)と対戦する。  元KOTC世界ライト級王者で、レスリングがバックボーンながら、低いノーガードの構えのボクシングで勝負する特異なスタイルを持つ。  2022年のナスラット・ハクパラスト戦では、UFCライト級新記録となる最多合計有効打数「1404発」を記録。その後、次戦で世界王者になったイスラム・マカチェフ、連勝中だったドリュー・ドーバーに逆転KO負けを喫したが、2023年7月の前戦ではトニー・ファーガソンを3R、肩固めで落とすなど、Strikeforce時代以来の引き出しも開けてみせた。  Strikeforceから契約移管後もUFCで生き抜いてきたグリーンに、ボクシングスタイルやドーソン戦のこと、スコット・コーカーのBellatorや日本マットについても聞いた。 ランペイジが「俺も日本で試合したい」って思わせた最初の人間だった ──グリーン選手の特徴は、レスラーながらMMAでボクシングで戦うスタイルです。あの低いガードはどこからきましたか? 「その前に、最初に言わせてくれ。日本が大好きだよ。いつか日本で、日本のファンの前で試合をしたいといつも思っていた、だから、今日話せてとても光栄だ。それで、質問の答えだけど、俺はいつも皆とは違う選手でいたい。自分の独自のスタイルを持って、それを創り出していきたいんだ」 ──ガードを下げる事で、対戦相手の攻撃が見やすいと感じるのか、自分の攻撃の出どころをが分かりづらく、下からの方が速く手が出せるのでしょうか。あるいは相手のテイクダウンを差し上げやすいのか。 「どれの理由もある。ただ、何て言うのかな……いちばんは、俺は対戦相手に戦ってほしいんだよ。ガードを上げると相手が来ないかもしれない。ただ、ガードを下げると、ファイトしに来るんだ、それで戦う。俺はそういう試合を見せたいんだよ。ガードを下げると相手にとっては軽視されてているように感じるかもしれないけど、ガードを上げていると準備はできているぜ! って思われる。ガードを下げていると準備がまだ出来てないって思うだろう? それで相手がアタックしてくる。実際はいつでも常に準備できているんだけどな」 ──オンタリオ・ボクシングクラブでの練習風景も見ました。あなたは主に上体を立てて戦いますが、バックボーンであるレスリングとの融合をどのように考えていますか。 「俺は常にスタンスを変えているから予測できないんだ。ひとつのスタンスから次のスタンス、そうすることで俺はレスリングでも向かえる。レスリングで戦う準備もできているよ」 ──7月の前戦、トニー・ファーガソン戦ではしっかり下からの仕掛けを防ぎつつ、ハーフガードから肩固めに入りましたね。 「ハーフガードにはいたけど、ファーガソンの首を殺しながらパスガードにも行ったからね。最後はサイドに出て絞めたから。俺にはグララップリングもあるということだ」 ──それでファーガソンが失神した。今回は、UFCで9戦負け無しの急上昇中のドーソンと戦う意味は? 「ようやくメインイベントとしてリスペクトされるようになって光栄だよ。俺は用意された相手だったら誰とでも戦うよ。それが誰でも関係ないんだ。ただ、俺は戦う」 ──では、どのような試合になると考えていますか。 「ヤツにはレスリングで俺をずっとテイクダウンして、漬けて欲しいね。そしてつまらない試合をして欲しい。自分にとって、そのつまらない選手・試合をどうエキサイティングにするかっていうのが、“真のテスト”だと思っているよ。あの“退屈な子供”をエキサイティングにできるかどうか、さ」 ──ところで、あなたは2013年にStrikeforceからUFCに契約が移管された数少ない生き残りの選手です。いまスコット・コーカーのBellatorが売却の可能性があることをどう感じていますか。 「うーん……そうなったら、たくさんの選手達が戦う場を無くしてしまうからすごく悲しい事だと思っているよ。今はUFCがこの業界では一強で、皆UFC以外では戦いたくないって思ってしまっている状況も厳しい。俺がStrikeforceから来て活躍したように、ほかで戦う選手たちにも強い選手はいるはずだからね」 ──あなたと同じようにKOTCからPRIDEを経てUFCでも戦ったクイントン・“ランペイジ”ジャクソンのポッドキャストに先日、出ていましたね。ランペイジとは以前から関係があったのですか。 「あぁ、友人なんだ。実は彼が、俺がMMAで戦いたいって思う影響を与えた人間で、彼が俺も日本で試合したいって思わせた一人目の人間だ。ランペイジは『日本人は本当に強い選手が好きだ』って言うから。だから俺が日本に行きたいって思っているのはランペイジの影響なんだよ」 ──日本のファイターやプロモーションをどのように見ていましたか? 「ランペイジが戦ったPRIDEはもちろん、アジアではONEも見てるし、何だっけ、もう一つ……RIZIN! あのショーは素晴らしいよね。俺は、KOTCのタイトルマッチでダロン・クルックシャンクに一本勝ちしたこともあるし、いつか自分の試合もできたらいいと思っているんだ」 ──UFC日本大会があったら、あなたの試合が組まれるといいですね。日本のファンにメッセージを。 「コンニチハ、ジャパン! 皆が自分の試合を好きでいてくれる事を嬉しく思っているよ。君たちのために戦えるのは光栄だ! アリガトー!」
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