渡辺彩華「去年の52kgの試合より手応えは感じているので、今後もちょっと頑張ろうかなという気持ちもあります」
──渡辺選手、試合後の率直な感想を。
「タックルを切り続けたかったんですけど、ちょっと思ったよりもクラッチが強くて自分が思うような試合ができなかったという気持ちです」
──判定を聞いている瞬間はどのように思っていましたか。
「3Rの最後のダメージで、RIZINルールなので“もしかしたら”っていう気持ちもあったのですけど、判定2-1、妥当かなと思います」
──対戦した万智選手について、戦う前の印象と実際戦って違った部分があったら教えてください。
「クラッチの強さ。もっと思ったよりも切れなかったので、クラッチの強さが試合前と試合している時では違ったと思います」
──渡辺選手の適正階級よりも上げてのチャレンジでした。このストロー級に手応えはありましたか? あるいは適正は下の階級だと思いますか。
「去年も52kg=ストロー級で負けている(※PANCRASEで藤野恵実に判定負け)のですけど、その時の試合よりかは打撃が効く場面があったので、ちょっと手応えは感じているので、今後もちょっと頑張ろうかなという気持ちもあります」
──かなり相手の組みは切って、腰が強いなという印象もありました。ご自身としてはもっと組ませない、とか、差されて壁を背負っている時間を減らしたかったですか。
「そうですね。触られる時間を失くしたかったのですけれど、本当は。打撃と組みの散らせ方が巧くて、案外触らせてしまった感じでした」
──判定では、ジェネラルシップをそこで取られたのかなというところでしょうか。
「そうですね」
──打撃と、組みを織り交ぜているなかで万智選手の左ハイだったり、左ストレートは思ったよりも伸びてきたという感じでしたか。
「距離ですね、どちらかと言ったら。打撃の距離がすごい自分のなかでは不快でした」
──相手の距離が?
「そうです、近くに寄ると組みがあって、離れると自分の打撃が当たらない展開が1R、2R続いたので、その距離感が巧かったと思います。
──しかし、ストロー級でも全ラウンドを通して動くことはできましたね。
「そうですね」
──試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望をお聞かせいただけますか。
「“またイチからか……”っていう気持ちもあるんですけど、でも、これまでも負けてから強くなっているので、また頑張って積み上げていきます」