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【RIZIN】2連勝・摩嶋一整「フェザー級トップ選手たちとどんどん戦って全員極めてやろうと」×初黒星・横山武司「ちゃんと負けて終われるように最後1発もらっとこうと思ったら、案の定10針」

2023/09/26 13:09
 2023年9月24日(日)さいたまスーパーアリーナにて『RIZIN.44』が開催され、メインのクレベル・コイケvs.金原正徳、セミファイルの牛久絢太郎vs.萩原京平のほかに、「フェザー級」のサバイバルマッチとして、中原由貴vs.白川陸斗、さらに摩嶋一整(毛利道場)vs.横山武司(teamセラヴィー/スウェルズ柔術ジム)が行われた。 ▼第5試合 キャッチウェイト66.2kg 5分3R〇摩嶋一整(毛利道場)[判定3-0]×横山武司(teamセラヴィー/スウェルズ柔術ジム)  リングでの寝技師対決。摩嶋が計量で残り200g落とせず、減点ではなくキャッチウェイト戦をのんだ横山。試合は跳びヒザなどから引き込む横山を迎撃した摩嶋は、森戸新士ら柔術家とトレーニングしてきた成果を発揮し、下の横山のラバーガードやオモプラッタなどの仕掛けを潰して押さえ込んでインサイドガードからパウンド。危なげなく判定勝利した。  試合後、摩嶋は「今まで結構グラップラー、黒帯柔術家とやってきたのでストライカーともやりたいし、僕より後に出ているようなフェザー級トップ選手たちとどんどん戦って全員極めてやろうと思います」と上位陣との対戦に自信を見せた。  一方、プロMMA6戦目で初黒星を喫した横山は、「もっと打撃やタックルで入ったり、基本は上を取りに行く展開なら良かったけど、下から一本取ることしか頭に考えられなくなっちゃったので改善の余地がある」とし、「ちゃんと負けて終われるように“最後1発くらいもらっとこう”と思ったら、いいヒジをもらって、案の定10針縫って、“ああ、良かった”と思いました」と自戒のために、ヒジ打ちを被弾したと語った。 摩嶋一整「僕より後に出てくる選手と戦ってみたい」 ──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 「横山選手に試合を受けてもらって『寝技最強対決、グラップラー最強対決』みたいに言われていたので、勝てて良かったです」 ──契約体重の変更についてご自身から教えてもらえますか。 「計量の時間内までにあと200g落としきれなかったということで、横山選手にキャッチウェイトで受けてもらって戦うことになりました」 ──その点では横山選手に感謝を? 「そうですね」 ──寝技対決はいかがでしたか? 「やっぱり想像以上に足が利いてて、パスとかして極めを狙っていたけど、なかなかいかせてくれなくて、そこらへんは予想以上に強かったと思います。ガードの中はやっぱり怖かったので入りたくなかったんですけど、ずっと入れられっぱなしで抜けられなかったので、横山選手は強いな・上手いなと思いました」 ──そこを勝ち切れたのは? 「ガードの中ならヒジでパウンドを打っていこうと思っていたので、そのへんは予想通りで、当てられたかなと思います。やってみた感じは(下から)極められないかなと思ったので、別にガードのなかでもいいかなと思いました。隙があったら片足またいでパスしようと思ったのですが、ヒジも結構当てることができていたので、極められないし、中でもいいかなと思いました」 ──フェザー級で今大会もいろんな試合があります。戦いたい具体的な選手名や戦いたいタイプはいますか?  「今まで結構グラップラー、黒帯柔術家とやってきたのでストライカーともやりたいですし、今日のメインカード、僕より後に出てくる選手とは戦ってみたいとは思います」 ──中原由貴vs白川陸斗の試合はご覧に? 「いや、着替えたりしていて、ちょっと見ていないです」 ──試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えていただけますか。 「今日これから、僕より後に出ているようなフェザー級トップ選手たちとどんどん戦って全員極めてやろうと思います」 [nextpage] 横山武司「想像していた中で一番したくない展開になった」 ──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 「すごく悔しいです」 ──「寝技師対決」として注目されていました。寝技の攻防をしてみていかがでしたか。 「想像していた中で一番したくない展開になっちゃって、まあ本当に悔しいです」 ──「一番したくなかった展開」とは? 「自分が下になって、技もワンパターンの技しかかけられなくて、他の技に変えたり他の展開に変えたり練習ではできるのですが、試合でいざかからないとそれしか意識できなくなっていくっていう、本当こう“試合あるある”ですけど、一番良くない、ひとつのことしかどんどん考えられなくなるという感じで、素人くさい試合をしてしまったなと反省しています」 ──対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか。 「僕は下から一本取るのが得意なので、誰からでも取れるだろうというか、それが武器だったのですけど、摩嶋選手はそれをしっかり分かっていて警戒していたなかで、取るほどの技術が全然足りなくて、思ったより全然強かったです」 ──試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えていただけますか。 「全く考えてないです」 ──右瞼の上のカットはどの場面で? 「最後の最後にヒジをもらったんですけど。もう、めちゃくちゃつまらない試合して最後“あっ、もう、このまま無傷で終わっても嫌だな”と思って、最後1発もらって終わろうと思ってバーンともらって、10針縫いました。本当にいい傷が残ってよかったです」 ──自分からもらいにいったと?  「そうです、最後は1発もらってこう──柔術の試合でもあるのですけど、明らかに負けているけど、そのまま終わるのは良くないと思っていて──ちゃんと負けて終われるように最後1発くらいもらっとこうと思ったら、いいのもらって、案の定10針縫って、“ああ、良かった”と思いました」 ──戒めのようなことでしょうか? 「そうですね、戦った証です」 ──つまり負けを覚悟していたのだと思いますが、勝てないと思い始めたのはどのあたりからなのでしょうか。 「いやなんか、試合中もどんどん、始まった時から終わる時にかけてどんどん自分の技も思うようにいかなくなっていたし、頭もどんどん真っ白になっていく感じで、ラウンドの間に兄とかに言われたこととかもあまり思い出せないので、ダメージで思い出せないのではないけれど、本当に経験不足がすごい響いて、あんまりちゃんと考えて試合できなかったですね、あまり覚えていないです」 ──楽しみにされていた試合かと思いますが、気持ちとしては楽しめたのでしょうか。 「すごい楽しみで入場の時も調子よくてゴング鳴るときも調子良かったのですが、ゴングが鳴って、試合が始まってからめちゃくちゃ右肩下がりで最悪でした」 ──MMA初黒星で経験不足ということですが、もっと強くなるためにMMAの経験を積んでいくことが必要だと思いますか。  「今は別にそうは考えていないですけど、本当にMMAのキャリアが長くて良い戦績を収めている摩嶋選手に、若手のキャリアの浅い僕がしっかり洗礼を受ける、っていう試合で終わったなと思っています」 ──下からサブミッションを狙ったとして上を取られ続けて負けることは、MMAではあるパターンです。これからそこを改善したいとも思いますか? リバーサルとか。 「そうですね、まだこれから続けるんだったら、今のスタイルではまだ足りないので、もうちょっと自分からタックル入ったり、打撃もそんなに押されているわけではなかったから、反省点で言ったら、もっと打撃と自分からタックルして基本は上を取りに行く、けど下になっちゃうみたいな展開なら良かったのですけれど、下から一本取ることしか頭に考えられなくなっちゃってたので、そこはすごい改善の余地があると思います」
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