白川陸斗「まだもっと強くなれる。またDEEPからになるのか、タイミングで」
──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
「まず、故意ではないとはいえ(ロープ掴みの)イエローカードで不快な思いした方もいると思うのですけど、そのことはすみませんでした。全然僕もちょっとあまり分かっていなかったのですけど。で、まあちょっと復帰戦で率直な感想は、まあ悔しいんですけど、こういう素晴らしい舞台でまた試合できたことが素直に楽しかったなと思いました。苦しかったですけど、試合は。いや、でも弱すぎましたね、自分が」
──どのようなプランで試合に臨みましたか。
「コーチのエリーと作戦決めて、3カ月前にオファーがあったので、3カ月前からエリーと作戦決めたりとか、今回、僕がRIZINで一番蹴りを見せたと思うんですけど、そうやってキックメインで組み立てて行ったりとか、いつもみたいなボクシングスタイルをあまりせずに、中原選手にマッチングしたような戦い方をしていこうという感じですね」
──対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか。
「関(鉄矢)選手や鈴木(千裕)選手とやった中原選手とは違って、やっぱり鈴木選手とやったときにポカやったと言っていたじゃないですか、中原選手。攻めてこない。しっかりと距離をキープしてタックルで潰してきたりとか攻めてこない感じがやっぱりちょっともどかしかったですね、もっとこう、攻めてくるプランで僕も計画立ててやっていたので。ちょっとそこら辺ですかね、印象が違ったのは」
──2年ぶりの試合で、負傷具合への心配は?
「負傷具合とかは全然大丈夫です。コンディションとしては今の100%を持って臨めた試合です、作り込んできたので」
──ぶつけられるものはぶつけたと。
「説明は難しいけど心と身体のバランスがスレているというか。“もっとここで動かないと”と思っているところで身体がついてこないシーンがあったので、そこら辺から鍛え直さないといけないと思いました」
──試合勘ということでしょうか。
「どうなんでしょうね。分からないです、自分が未熟なだけだったと思います。組みの展開でも、対処が分かっいてるけど動けなかったところが本当に何個もあったので、そういうところも含めて、そこら辺をもっと強化していこうという感じです」
──蹴りで尻餅をつかせたシーンなどは自信になりましたか。
「5分3Rの中で、必ずああいう展開のチャンスには絶対なると思って取り組んだ試合だったので、そこでやっぱり仕留めきれない自分の未熟さ、タックルのタイミングとかも中原選手は本当に上手かったので、お見事だなと」
──試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えていただけますか。
「まあ、本当に負けてここ負けたらもうマジで僕は後がないなと思っていたのですけど……まあまあ、後がないんですけど、まだ今年30歳にもなってあれですけど、まだまだやれるなって、まだもっと強くなれると思ったのが実際の感想・思いなので、まだまだもっと強くなりたいですし、今回の試合で見えた課題にまたすぐ取り組んで、またすぐ戻ってこれるか分からないですけど、またDEEPからになるのか、またタイミングだと思いますけど、そのときは今よりも今日の僕なんかよりももともっと強くなった姿を、そして試合をもっと盛り上げられるように頑張りたいと思います」
──10月1日の名古屋大会のヒロヤ選手(vs.中村優作戦)に託す思いも?
「試合終わってすぐLINEが入ってて、会場に見に来てくれていたのですが、『もっと練習からみんなでやれることがありましたね』と。『これはもう1人の負けじゃないです、チームの負けだと思っているので』と。でも最後に『僕が必ず来週勝ちます』と。本当に繋げたかったですけど、ヒロヤ君に悪い流れを止めてもらえたらと思います」